MARUMA TOWER > RPG > Session Records


What's new? BBS
Mail:Maruma@ gray.sakura.ne.jp
セッションの記録 Session Records
ここでは、『ネラスキャンペーン』で行われたセッションとシナリオの内容を紹介します。
(第三部・世界編その2)
攻略! 炎の島(1) (2) 最終決戦! 炎の島 次元都市ニンフェア
激流・ステュクス河を下れ! 皇帝の帰還 地の底に眠るもの
潜入・ゴボロンド
2003.10.25 攻略! 炎の島(1)
入手XP:6222
収入:2500GP

【参加者】
ヴェルマイン(小六)
セフィア(レイネ) 
カクラン(a)
ラーヴァ(塩) 
ブルー(Captain.Y)
ドムル(がち) 
シャルクー(9) 
アイヴェリオス(ざんじ)
ハシェスト(粥)
【背景】
 南海に浮かぶ火山島、通称「炎の島」。古来よりファイアージャイアント達が住まう島である。
 周辺の島々・沿岸の国々は、巨人達の繰り出す黒い略奪船に恐怖していた。
 とはいえそれらは散発的な軍事行動であり、大規模な脅威となることは無かった。
 しかし、20年前(人代歴993年)に島を支配したファイアージャイアントキング・アザマールは、
 歴代の王を上回る野心家であった。
 アザマールは周囲の島々を征服・植民し、部族の人口を増大させた。
 さらにエティン・トロル・ホブゴブリンといった邪悪な種族を併合し、巨大な王国を作り上げたのである。
 多くのヒューマノイド達が奴隷化され、鉱山の採掘・武具製造・造船・食料生産に酷使された。
 それでも、アザマールの軍勢が中央地域を席巻することは、未だ無かった。
 島と中央地域の間の海域には、嵐巨人・海巨人といった善と中立の巨人達や、
 サハギンの海底王国が勢力を持っていたからである。

 しかし、アザマールの野望は、新たな同盟者を見つけた。
 炎の精霊界で精霊王を僭称するアルコメンタル・イグニオスと手を結んだのだ。
 新たな植民地を欲するアザマールと、物質界での勢力拡大を狙うイグニオス。
 イグニオスの援助を受け、アザマールの侵略計画は新たな段階に入った。
 炎の島と沿岸数カ所の間にポータルを造り、巨人の大群で一気に侵略を開始するつもりなのだ!

 だが、アザマールとイグニオスの計画に、誤算が生じた。
 そう、PC達が炎の島の脅威を未然に防ぐべく、活動を開始したのである。

【炎の島へ!】
 イベント「英雄会議」の結果、PC達は次なる目的地を「炎の島」に定めた。
 炎の島に最も近い港の一つ・王都エニンガルドに集まったPC達は、近隣の海岸から出航しようとしていた
 奴隷商人・アハメドの船を接収し、密輸船を装って炎の島に潜入することにした。
「ゾラと野郎ども」を再び雇い、航海が始まる。
 途中クラーケンの襲撃を受けるも、エルフ剣士アイヴの活躍(CloseQuaterFighting)も有り、見事に追い払った。
 魔法で属性を隠し、PC達は炎の島に上陸する。

【潜入】
 炎の島の入り江に出来た集落・ボイリングベイ。傭兵や密輸商人が集まる、危険な場所である。
 酒場『赤茹でロブスター亭』に宿を取ったPC達は、情報収集を開始する。
 若きファイアージャイアント・トリムに取り入ったシャルクーは、炎の島の重要人物に関する情報を聞く。
 作戦会議の結果、PCは直接アザマールの城まで飛行し、威力偵察を行うことにした。
 関所・溶岩地帯・山岳地帯をフライや飛行能力で一気に越え、PC達は城の城門前に降り立った。

【襲撃!】
 透明化して到着したPC達は、城門前の見張り(炎巨人2人)を隠密裏に始末しようとした。
 が、城門のすぐ背後にはトロルとエティンの見張り部屋も存在し、戦闘の音は巨人達の注意を惹きつけてしまう。
 そのまま、城の入り口付近に殺到する巨人達との激しい戦いが始まった!
 炎巨人のブラックガードやヘルハウンドらも現れるが、PC達には敵わない。
 しかし最後に現れたのは、アザマールの副将・ファイアージャイアント・ワー・ティラノサウルスのフリムクスだった!
 凄まじい攻撃回数に押されるPC達。さらに、ドムルはフリムクスに丸飲みされてしまう。
 だが、様々な攻撃が積み重なり、ついにフリムクスは倒れた。
(この時、サキュバス率いるデーモン達も出現していたが、フリムクス死亡と同時にテレポートアウト)

 PC達はウォール・オブ・フォースで巨人の援軍を遮ると、フリムクスの死体をリデュースし、テレポートで持ち去った。
 敵幹部の一人を倒し、炎の島での戦いはさらに続く……!

出航前に
(ハシェストとゾラ)
赤茹でロブスター亭 トリムとシャルクー 情報収集
(アハメドの視線が……)
戦闘開始!
デーモンの
バックアタック
フリムクス登場 討ち取ったり! フリムクスを縮小して
勝利の舞を踊るPC達

NPC…ゾラ 「太古の影」以来の再登場。
    アハメド 奴隷商人。シャルクーを乗客として受け入れたために、船を奪われる結果に。最後は諦めムードだった。
    トリム 若い(まだ中型サイズの)炎巨人。シャルクーを舎弟を思いこみ、情報をベラベラ喋ってしまった。
    フリムクス ティラノサウルス・ライカンスロープ。強敵だったが、呪文系クラスの援護ナシでは、PCには敵わなかった。
    ドラスト 炎巨人のクレリック。援軍として駆けつけるも遅く、ウォールオブフォースの向こうで歯噛みしていた。
    サキュバス 詳細不明、少女のような姿のサキュバス。ベルグーク系のデーモンと思われる。

2003.11.15 攻略! 炎の島(2)
入手XP:2384
収入:1000GP

【参加者】
ヴェルマイン(小六)
セフィア(レイネ) 
カクラン(a)
ラーヴァ(塩) 
ブルー(Captain.Y)
ドムル(がち) 
シャルクー(9) 
アイヴェリオス(ざんじ)
 アーケンオーダー「カレッジ・エターニア」の一室を借り受けたPC達。
(Divination (占術) と次元移動を防ぐ部屋)
 フリムクスの死体から情報を引き出し、次なるターゲットを炎巨人のソーサラー・ブレイディンに決定した。
(ポータルの作成者が、ブレイディンであると判明したため)

【朝駆け!】
 未明から強化魔法を使い準備したPC達は、スクライでブレイディンを捕捉。
 テレポートを利用して、再び強襲をかけた!
 スクライに気付いていたブレイディンは、透明化してPC達を待ち受ける。
 さらに、デーモン達や炎巨人も、戦闘に参加する。
 だが、デーモンはドムルとフレイーダのホーリーワードにより、アビスに送還されてしまう。
 ブレイディンも善戦するが、ドムルにかけられた「呪文を使うな」というギアスが仇となり、
 脱出しようとした所で力つきてしまった。ドムルはSecure Corpse(*1)を使い、ブレイディンを回収した。

【アザマール登場!】
 だが、目的を果たしたPC達の前に現れたのは、炎巨人の王・アザマールだった!
 他の巨人達よりも一回り大きい(超大型サイズ)、二丁斧の戦士。
 PC達はあわよくばアザマール打倒を――と考え、戦闘に突入する。
 だが、アザマールのパワーと連打の前に、前衛は押されていく!
 ついにアイヴが死亡した時点で、PC達は撤退を決意。テレポートで脱出した。

*1 Book of Exalted Deeds所載の呪文。対象の死体を縮小し、聖印の中に吸い込んでしまう。

NPC…アザマール ついに登場した巨人王。斧の一撃を喰らうたびに、PC達は吹き飛ばされてしまい、
            間合いに入ることが出来ない。間合いに入れたら入れたで、7連撃で襲い来る、強敵。
    ブレイディン 炎巨人のソーサラー。ブレイディンの死亡により、ポータル建造は大きく後退しただろう。
    ティム 「決戦! オーワードヘル」以来の再登場(声だけ)。巨人側に雇われたらしい。
    サキュバス 出てきてすぐに送還されてしまい、結局素性は分からなかった。

2004.1.24 最終決戦! 炎の島
入手XP:6783
収入:2000GP

【参加者】
ヴェルマイン(小六)
ラーヴァ(塩) 
ブルー(Captain.Y)
ドムル(がち) 
グラン(9) 
アイヴェリオス&シエン(ざんじ)
 再び「カレッジ・エターニア」に待避したPC達は、アザマールとの決着を決意する。
 デーモン達が物質界に戻ってこれない24時間の内に、アザマールを倒したい!
 アザマールに「ソウル・バインド」を使用することを想定し、ドムルの故郷から黒サファイアを調達。
 大天使ヴェレオーリアにアイヴを蘇生してもらい、アザマールの城へとテレポートした。

【前哨戦】
 城内は、PC達との戦いを想定した、異様な状態となっていた。
 数フィートごとに壁に繋がれた、奴隷達(範囲魔法を防ぐ人質)。
 天井からカーテンのように垂らされた鉄製のネット(巨人達の間合い外の飛行を防ぐ)。
 それでもPC達は、アザマールの玉座に向けて突進した。
 炎巨人ブラックガード達との対決で、クリティカルを喰らったアイヴが再び死亡するも――
 ドレッチの小技をかわし、ついにアザマールの部屋へと突入した!

【最終決戦】
 アザマールの玉座は、三方を溶岩の湖に囲まれた、巨大な石造りの広間だった。
 ここにも人質やネットが据えられ、アザマール、ドラスト、そして炎巨人とデーモン達が待ち受けている。
 PC達による形式的な降伏勧告は即座に拒否され、最後の決戦が始まった!
 PC側はブレスレット・オブ・フレンズを使い、今回最大の援軍・海の王マルヴォスカスを召喚。
 マルヴォスカスとブルーが、玉座に切り込んでいく。ゴリストロや炎巨人と激突する前衛。
 マルヴォスカスの強大な一撃が当たるごとに、炎巨人が吹き飛んでいく(Awesome Blow)。
 一方ブルーは、サイオニクスよる驚異的な耐久力とHP吸収能力により、巨人やトロルをじわじわと押していく。
 グランの弓やシエンの念動力、ヴェルマインのIce Burstもあり、遠距離戦ではPCが優位に立った。

 だが、アザマールが玉座を降りて突撃し、時を同じくして背後にサキュバスらデーモンが現れた!
 挟撃される形になるPC達。
 アザマールの攻撃力は凄まじく、さしものマルヴォスカスも満身創痍となる。(シエンの大技でなんとか回復)
 一方デーモン達は後衛を撹乱。チャズメやサキュバスに組み付かれたヴェルマインが、
 エネルギーを吸い取られていく。(ラーヴァのディメンジョンドアで脱出)

【アデインロッドの帰還】
 膠着する激戦に終止符を打ったのは、突如として現れた女炎巨人・アデインロッドであった。
 青魔術師ティムの手引きで出現したアデインロッドは、アザマールを「異端の王」と呼び、宣戦布告する。

 アザマールの娘であるアデインロッドは、炎巨人の主神フロギルのクレリックであった。
 だが、精霊王イグニオスをパトロンに選んだアザマールによって、追放・幽閉されていたのだ。


 新たな敵を目の前にしたアザマールとドラストは、ついに撤退を決意。
 ドラストのプレーンシフトを妨害すべく、グランやラーヴァが攻撃を打ち込むが……
 呪文は成功し、二人の炎巨人は異次元に脱出していった。

【和平締結】
 炎の島のファイアージャイアント達を掌握したアデインロッドは、PC達と休戦協定を結んだ。
 アデインロッドの提案は、以下のようなものであった。

・今後50年の間、炎の島の巨人達は、諸大陸への侵略を行わない。
・人間・エルフ・ドワーフの奴隷は、これを解放する。
・炎巨人の神フロギル以外の信仰は、全て禁止とする。(イグニオス/ベルグーク)
・異端王アザマールの企てと、海の王マルヴォスカスの奇襲とを相殺し、賠償金はともに支払わない。

 だが、アデインロッドの側近であるファイアーゲナーシ・ゲイリの口添えによって、賠償金は
 宝物庫の1/3とすることで決着した。

 かくして、期限付きの協定ながらも、炎巨人達の脅威をほぼ無くしたPC達。
 アザマールらの消息は気になるが、その野望は潰えたと言えるだろう。
 物質界の危機を一つ解決し、一同は新たなクエストに挑む!
巨人王対峙 アデインロッド登場

NPC…アザマール マルヴォスカス以上の強さを見せつけ、まだ余力を残しての撤退か?
    ドラスト アザマールと共にプレインシフト。満身創痍寸前だった。
    アデインロッド マルヴォスカスの長女。炎巨人の神フロギルを信仰し、炎の島の実権を奪還した。
    ゲイリ ファイアーゲナーシ(炎の精霊の血を引く人間)のソーサラー。アデインロッドの側近か。
    青魔術師ティム アデインロッド勢力のスパイをしていたらしい。PC達とは戦わず。
    サキュバス アデインロッド出現を見て撤退。結局素性はよく分からなかった。
次回予告 車輪世界に満ちる数々の陰謀。
その情報を集めるため、PC達はいよいよプラナー・メトロポリスへ赴く!
2004.2.22 次元都市ニンフェア
入手XP:3070
収入:5500gp

【参加者】
クリステン(小六)
メイ(ざんじ)
ダキニス(粥)
カクラン(a)
ラーヴァ(塩) 
スタニスラーヴァ(Captain.Y)
ヤンロン(がち) 
ジャン&シャルクー(9) 
 炎の島からの侵略を防いだPC達。次なる目的は、悪鬼ベルグークに奪われた皇帝ヴェルナーの魂の奪還である。
 次元界にまたがる陰謀を調査するため、一同はプラナー・メトロポリス「ニンフェア」を目指す。
 金竜(ブタ像)ゴルティラクスが用意した案内は、デーヴァのクラクストス。
 クラクストスは、内海の岩礁にある古代遺跡にPC達を連れていき、ニンフェアへのポータルを起動させた。

【ニンフェア到着】
 凄まじい雑踏。見渡す限りの様々な種族。不可思議な肌の色をした旅人達。そして行き交う来訪者達。
 巨大な建造物の彼方、真っ白な花びらのような地盤には、びっしりと建物が貼り付いているのが見える。
 ここはニンフェア。睡蓮の形をした、次元界規模の巨大都市である。

 門をくぐった先は、「パンテオン・ワード」と呼ばれる神殿地区だった。
(エリオン神殿で交渉し、アイヴにトゥルーリザレクション)
 飛行船に乗ってアウターペタル(外縁地区)に赴いた一行は、冒険者向けの宿に案内される。
「ワバク ホテル&カジノ」は、ギルフの叔父バーシーンが経営する、壮麗なアルジーラ風宿屋だ。
 PC達はここに宿を取り、めいめいニンフェアの探索を開始した。
(この時点で、表舞台に出るPCと、舞台裏に回るPCを決定。表舞台PCのみがシティアドベンチャー開始)

【デーモンvs三人娘】
 ニンフェアのとある裏路地で、シャルクーは音もなくデーモンがテレポートアウトする光景を見かける。
 それは、デーモン達がサイレンスを使いつつ、3人の女性を奇襲する現場であった!
 デーモンに囲まれているのは、3人の新たなPC、クリステン・メイ・ダキニス。
 クリステンはバールグラとメゾロス(いずれも下級悪魔)を舞いながら斬り、さらにゴリストロ(巨大デーモン)を
 撹乱、同士討ちをさせていく。
 メイはストーンジャイアントに変身して巨大化、魔法剣トゥルーストライクと必殺のレイピアで敵を倒していく。
 そしてバールグラ&メゾロスに包囲されたダキニスは、《大旋風》 &《薙ぎ払い強化》 でこれを一掃する!
 シャルクーらが応援に駆けつける頃には、ゴリストロのみが残る程度。協力してこれを倒した。

 衛兵達が駆けつける中、現れたのはラトの大天使・ヴェレオーリア。
 ヴェレオーリアの仲介で衛兵達は去り、さらに2グループの冒険者が合流することとなった。
(ベルグークとその配下ディランドラを追うという目的が一致したため)

【アスフィクスを捜せ!】
その後、シャルクーの〈情報収集〉 と、スニーキットがフェリーナ(サキュバス)から受けた情報リークにより、
ベルグーク配下達が居る場所が「アスフィクス」という場所だと判明。
その場所についての情報を知るという魔法商人・ペペの店へ、行くことになった。

【機械僧合流】
 次にPC達が出会ったのは、モノドロン(秩序世界メカヌスの来訪者)をいじめる2人のゴブリン、
 ワッキーガットとゴボリアスであった(地獄の峡谷ラスティバレーに登場した怨敵)。
 すでに桁違いに強くなったPC達は、ゴブリンを追い払い、モノドロンを助ける。
 そこに現れたのが、迷子のモノドロンを捜すプライマスクレリック・スタニスラーヴァであった。
 スタニスラーヴァのパトロール経路にペペの店があったため、一同は共に街を歩くことに。

【ペペ’ズ アストロスタッフ ショッペ】
 ペペの店に着いたPC達は、ラーヴァの〈装置無力化〉 により、マジックアイテムに囚われていたペペを助けた。
(猿が飛び出してくる樽の中に引き込まれそうになっていた)
 ペペは、Dohwarというペンギンそっくりの種族。一同はペペからセパル地区(地下街)の情報を聞き出す。
 それによると、「アスフィクス」とはユーゴロス(中立の悪魔)が経営する隠し酒場。
 そこに滞在するディランドラ達は、怪しい機械(カオサイテック)を使う連中と取引していると言う。
 カオサイテックを狩るスタニスラーヴァは、ここで同行を決意。PC達はアスフィクスに入る方法を捜す。

【わらしべ】
 アスフィクスに入るポータルを開くキーを手に入れるため、PC達はニンフェアの各地を回った。
 まず、インプロヴィッソ傭兵団の兵舎で、マリードのアシャフを尋ね、キーの話を聞き出す。
 キーは「ゲヘナン・ムンゴス・ロックソルト」。永遠の苦界ゲヘナの第三層でのみ取れる岩塩だ。
「次元界美食協会」で岩塩をもらうため、スタニスラーヴァはメカヌスの「食べられるネジ」テンダースクリューを提供。
 無事に岩塩を交換し、PC達は地下街セパルの「アスフィクス」へと赴く。

【隠し酒場アスフィクス】
 ユーゴロスが経営する酒場・アスフィクスは、疑似次元界に存在する特殊な建物であった。
 酒場に入ったPC達は、アルカナロスの店主と交渉するが、上手く行かず――
 店主が奥に戻ったとたん、ディランドラらの奇襲を受ける!
 現れたのはマリリスのディランドラ、サキュバスのセルヴィーナ、カオサイテック使いのロード・マーカス、
 そして力術師のナバトスと下級のユーゴロス達であった。
 雑魚ユーゴロス達は次々倒れるも、ディランドラの凄まじい攻撃回数に、前衛は苦戦。
 クリステンが倒れるのを、スタニスラーヴァが懸命にヒールする。
 一方ナバトスにはジャンのパワーワードスタンが決まり、ほぼ無力化された。
 だが戦いはまだまだ続く!

(以下、3月21に行われた内容)

 倒れたクリステンと、一般人を連れ、アスフィクスの外へ退避するカクラン。
(クリステンとカクランが欠席となったため、前回最後の内容を一部変更した)
 残った前衛・ダキニスとメイは、それぞれ《Improved Expertise》と強化魔法を駆使し、
 ディランドラの攻撃に対して鉄壁の守りを固める。ディランドラの猛攻は続くが、ほとんど命中しない!
 前衛が安定したことにより、戦況は逆転。
 ロード・マーカスはスタニスラーヴァのディストラクションを浴びて燃え尽き、
 ダキニスらを挟撃しようとしたセルヴィーナも倒れる。
 一方ディランドラも反撃、ジャンを尻尾で締め付けて気絶させるなど、後衛を攻め始める。
 ここでメイが「テンサーズ・トランスフォーメーション」を発動して、さらにパワーアップ!
 痛打を受けたディランドラは、後退してスクロールを使おうとするが……
 そこに、メイのMaimingレイピア(*1)による凄まじいクリティカルヒットが炸裂!
 女悪魔ディランドラは、驚愕の表情のまま、ついに倒されたのであった。

*1 Miniatures Handbook収録。クリティカル倍数がランダムで決定されるため、凄まじい倍率のダメージを叩き出す可能性がある。
《大旋風》 炸裂!
下級悪魔死屍累々
ペペを助けろ!
(樽に入ってるのがペペ)
セルヴィーナ倒れる?

NPC…ディランドラ クリステンとライバル関係にあるマリリス。ベルグークの部下となり、不穏な動きをしていた。激戦の末死亡。
    セルヴィーナ フェリーナの情報により、やっと名前判明。母親はアビスの厄介な大サキュバスらしい。
             戦いの末倒したか……と思われたが、死体はミスリードによって作られた幻だった(生存?)。
    ロード・マーカス 混沌機械神メルメクトンのクレリック。ほとんど狂人。焼却されて死亡。
    ナバトス イスマエル(ジャンの師匠の仇)の自称二番弟子。セコいが強力なビンタ魔法を使う。
    ペペ ペンギンに似た種族・Dowwarの商人。珍品を扱うらしいが、現在は店を修理中。
    アシャフ インプロヴィッソ傭兵団に所属しているマリード(水のジン)
    青魔術師ティム インプロヴィッソ傭兵団の兵舎でまた出会った。
次回予告 隠れ宿「アスフィクス」での戦いに勝利したPC達。
捕らえた敵・ナバトスへの尋問から、さらなる冒険の幕が開く!

2004.3.21 激流・ステュクス河を下れ!
入手XP:4083
収入:5000gp

【参加者】
メイ(ざんじ)
ダキニス(粥)
ラーヴァ(塩) 
スタニスラーヴァ(Captain.Y)
ドムル(がち) 
ジャン(9) 
「アスフィクス」での戦いに勝利したPC達は、捕らえた力術師・ナバトスを尋問した。
 ナバトスはロード・マーカスから受け取ったカオサイテックを運び、灰色の荒野ハデスのステュクス河(*1)沿いにある
 フィーンド達の密輸拠点「朽ち木桟橋」に行く予定だったと言う。
 そこでは、ユーゴロスを介して、タナーリとバーテズの取引が行われているらしい。
 そしてベルグーク配下のタナーリ達がバーテズに渡すのは、「ある重要人物の魂」だと言う。
 それが皇帝ヴェルナーの魂かも知れない、と判断したPC達は、一晩の休息と準備の後、朽ち木桟橋に繋がるポータルをくぐった。
(休息中に、倭閣勢のPC・NPCが合流。カツキ、ボルがパーティーに復帰。
 ラオフェン、ザン=ツェンホー、モモツラ、スケザ、アルミナ、ゾゾに再会)

【川下り開始!】
 PC達が朽ち木桟橋に到着したのは、フィーンド達の取引が終わった直後だった(取引の時刻が早まっていたらしい)。
 ユーゴロスの戦艦「インジャスティス」と、バーテズの戦闘筏(バージ)「タイボーン」が、河の上流下流に遠ざかっていく。
 バーテズが荷物を受け取っていると考えたPC達は、現れたマルラエノロス(渡し船を操るユーゴロス)を雇い、
 川を下り始めた。

 敵の筏からテレポートしてきた足止め部隊(ハマチュラとバルバズゥ)を撃退。川の流れはハデスの峡谷に入る。
 峡谷の上は流血戦争の戦場となっており、倒れたフィーンド達が河に落ちてくる場面も。
 戦場を抜け、PC達の筏はバーテズのバージに接近。ついに対決が始まる!

【激戦、そしてゲヘナの滝へ】
 バージからテレポートしてきたのは、コルヌゴンとレッドアビシャイ達。
 これらを追い返したPC達は、逆にマス・フライによる飛行能力で、敵の筏に乗り込む。
 ゲルゴン・コルヌゴン・オシュラスなどとの戦いが続く中……
 筏は次元界の接続点となっている洞窟を抜け、永遠に荒涼たる苦界ゲヘナへ!
 ゲヘナは次元界全体が急斜面の火山となっている世界で――当然、ステュクス河も滝や超激流と化す!
 45°を越えた角度の河を、落下するように流れていく筏!

 PC達は半ば自由落下、半ば飛行能力によって戦い、強力なデビル達も飛行しつつ戦い始める。
 しかし飛行能力の無いデビル達は筏に貼り付くような姿勢を強いられ、倒されるたびに彼方へ吹き飛んでいく!
 極限状況の中、PC達はデビル達を殲滅。最後に逃げようとしたコルヌゴンも、ダキニスによる機会攻撃のクリティカルで倒れる。

 PC達は筏の積み荷を持ってテレポート。その中の石像に封印されていたヴェルナーの魂を解放し、
 ついに皇帝ヴェルナーを蘇生させた!

 だが、ヴェルナーの口から、新たな事実が告げられる。
 悪鬼ベルグークはヴェルナーを人質として、神聖帝国初代皇帝・エリエゼルの魂を脅迫、これを捕らえてしまったと言う。
 用済みとなったヴェルナーは殺されたうえ、その魂をあるデビル(ベルグークの協力者?)に売られる所だったのだ。
 明かされゆくベルグークの陰謀。神聖帝国内部の密通者。PC達の冒険は続く……!

*1『次元界の書』参照。下方次元界(地獄や魔界のような世界)を貫いて流れる、次元を越えたスケールの大河。
ゲヘナ瀑布の戦い

NPC…ナバトス 捕らえられて腰砕け。セレスティアへの亡命を条件に、情報をベラベラ吐いた。
    マルラエノロス 名もないフィーンドだが、激流でのイカダさばきはなかなかのものだった。
    ヴェルナー 神聖帝国皇帝。ついに蘇生するも、レベルが1下がって内心ションボリ?
次回予告 ついに救い出され、甦った皇帝ヴェルナー。
ヴェルナーは帝国の内通者を倒すべく、PC達に協力を依頼する。
神聖帝国の闇に潜む敵とは、果たして……!?

2004.4.24 皇帝の帰還
入手XP:5889
収入:13000gp

【参加者】
カクラン(a)
セフィア(レイネ)
リンダ(ざんじ)
ダキニス(粥)
ボル(塩) 
スタニスラーヴァ(Captain.Y)
ヤンロン(がち) 
シャルクー(9) 
ヴェルマイン(小六)
【疑惑】
 ついに、皇帝ヴェルナーは蘇生した。
 だが、彼が帰還すべき神聖帝国内部には、彼をベルグークに売った内通者が存在しているはず……
 蘇生したヴェルナーから「帝都ブレイハーフェンの現状を調べて欲しい」との依頼を受けたPC達は、密かに潜入を開始する。

【霧の帝都ブレイハーフェン】
 帝国内では有名人であるカクランをひとまず待機させつつ、一同は帝都近郊へとテレポートした。
 季節外れの濃霧に包まれた帝都ブレイハーフェンは、いつもの荘厳な雰囲気から一転、不気味な空気に呑み込まれている。
 道行く人々は少なく、訪れる巡礼者達の顔にも不安の色が伺える。
 街には大量の異端審問官が潜入しているという噂があり、フードを着た入信者達が、様々な情報を広めていると言う。

 帝都での行動拠点を捜す一同は、ひとまずリンダが所属する「聖処女修道会(オーダー・オブ・ザ・セイクリッドメイデン)」
 本拠地の門を叩いた。リンダの母親代わりである修道院長・フリーデリケが、一同を暖かく出迎えてくれる。
 フリーデリケが語るところによると…
 皇女にして聖処女修道会の司、ブリュンヒルデを異端に陥れようとする動きが、帝都にあるらしい。 
 さらには皇女に暗殺者が差し向けられる事件まで起き、ブリュンヒルデはとある修道院に身を隠しているという。

 さらに、街での〈情報収集〉 を終えたシャルクーが聞いてきた街の噂は――
「間もなく皇帝陛下が帰還するが、それはデーモンに乗っ取られた姿である」
「皇帝が行方不明となった事件は、カクランに手柄を取らせるための、皇帝の自作自演である」
「いや、帝位がカクランに禅譲されることを知った皇女ブリュンヒルデが、デーモンを召喚しつつあるのだ」
 などの、酷い流言飛語の類であった。

「おおっぴらに「皇帝陛下のお戻りだ」とやっても、この状況ではちょっと通用しそうにないな。」
 と顔を曇らせる、魔術師ヴェルマイン。
 また他のPC達は、現状の混乱で最も利益を得て、陰謀の対象となっていない「大司教ティベリウス」を疑い始める。
 修道院で合流したカクランの腹心・エルンストを加え、一同はひとまずブリュンヒルデが身を隠す修道院へと向かった。

【修道院の戦い】
 

NPC…
次回予告

2004.5.29 地の底に眠るもの
入手XP:3875
収入:12500gp

【参加者】
カクラン(a)
シエン(ざんじ)
ベルヒ(粥)
ボル(塩) 
ブルー(Captain.Y)
パトリック(がち) 
ジャン(9) 
クリステン(小六)
【導入】
 天界セレスティアに護送されゆくティベリウスは、PC達に最後の言葉を残した。
 それによると、帝都地底には初代皇帝が封印した扉があり、エルゴノスはその開け方を気に掛けていたという。
 扉の奥にあるのは、初代皇帝とベルグークが戦った地「禁忌の橋」だ。
 扉を開くコマンドワードは、代々の皇帝のみが知っているらしい。
・神託
 その晩、カクランはデュラン神よりの夢告を受けた。
 帝都の地底に眠る「邪悪の欠片」を、探し求めるモノが現れた。地底に分け入り、竜の顎より欠片を持ち帰れ――との命だ。
 この神託は早速御前会議にかけられ、帝都地底「禁忌の橋」を探索する計画が立てられる。
・エルトワージュ、寝込む。
 一方その頃他のPC達は、エニンガム王国王女・エルトワージュを見舞っていた。
 サイオニクス能力が不調となると同時に、熱を出して寝込んでしまったエルトワージュ。
 その様子は、彼女が初めてサイオニクス能力を発現した時に似ていた(「内海の最終決戦」参照)。
 さらにエルトワージュは、かつてと同様「不吉な夢を見た」ことをPC達に告げる。
 それは、どこかの地底で、巨大な炎の悪魔と巨大な脳髄が戦っている幻影だと言う。
 夢に出てくる悪魔はベルグークでは? という懸念を抱きつつ、PC達はエニンガム王国を去る。
・ブルーの記憶
 翌晩、ブルーは不思議な光景を幻視する。
 真っ赤な空に浮かぶ、超巨大なオウムガイのような建造物。隣に立つのは、黄色い肌のヒューマノイドの女性。
 周囲にはヒューマノイドと人間の蛮族の混成軍。ブルーは自らの部族を率いて、建造物へと攻め込もうとしている。
 夢が暗転する中、ブルーは声を聞いた。「アルイエールクムの……ブレインメイトを、ヤツらに渡すな……」
(シエンの知識:サイオニクス判定により、「アルイエールクム」とはイリシッドの地底都市の名前であることが判明した)

【地底探検】
 イリシッド・デーモン・ドラゴンなどとの遭遇を予測しつつ、PC達は帝都地下の封印の扉を越え、
 地底世界「アンダーダーク」へと降りていった。
 「禁忌の橋」と呼ばれる場所は、地底にある巨大な縦穴だった。
 穴の全周は切り立った崖で、その深さは底知れない。
 「橋」と呼ばれていたらしい天然の岩も、すでに崩壊して久しいようだった。
 PC達は飛行魔法を使い、縦穴の遙かな虚空を、さらに深い地底へと降りていく。
 途中、異形クローカーの襲撃を受けるも、これを撃退。3マイルほどの深さまで降り、ついに穴の底に着いた。

【遺跡都市アルイエールクム】
 縦穴の底は、グリムロック(盲目の食人ヒューマノイド)の集落跡のようだった。辺りには、戦争と虐殺の跡が残されている。
 パトリックを中心に遺跡を調査していると、ボルが不審な足音に気付いた。
 近づいてきたのは、混沌の次元界に住むギスゼライ達のイリシッド狩り部隊「ラクマ」の一団だった。
(一部のPCは、ギスゼライ達と面識があった。「太古よりの影」の最後のシーンに現れた謎の一団が彼らだ)
 ギスゼライと友好関係を結んだPC達は、情報を交換する。その結果、以下のことが判明した。

・イリシッドの都市「アルイエールクム」は滅亡して久しいが、その遺跡はグリムロック集落の地下に残っている。
・「ブレインメイト」とは、イリシッドの支配者「エルダーブレイン」が創り出す情報端末のようなアイテムである。
・地下の遺跡には、イリシッドの調査団が侵入している。ラクマはそいつらを皆殺しにするつもりだ。

 PCとギスゼライは一時的にパーティーを合流、遺跡へと踏み込んだ。
 グリムロック兵の待ち伏せを突破し、一団は6人のイリシッドに肉薄。
 イリシッドは強力なサイオニクスを発揮し、支配したパープルワームをPC達にぶつける。
 だが、イドビースト化(*1)したブルーがイリシッドのリーダーに猛攻!
 ディープインパクト(*2)による凄まじい一撃で、これを瞬殺する!(50点以上のダメージ>頑健セーブ失敗でショック死)
 そこに、ジャンのソニック・ディレイドファイアーボールが直撃。
 残りのイリシッドにはギスゼライ達がトドメを刺し、パープルワームも前衛の前に倒れた。
 PC達はスピーク・ウィズ・デッドでイリシッドの死体から情報を聞き出し(*3)、ヴィジョンの呪文で遺跡下層を確認。
 テレポートで都市中枢の遺跡へと向かった。

【咆哮! クトーニアンドラゴン!】
 イリシッド都市の中枢部「インナーリング」跡でパーティーを待ち受けていたのは、
 イリシッドがドラゴンを使って造りだした悪夢の生物・クトーニアンドラゴン(*4)であった!
 脳髄摘出触手に捕らえられたギスゼライ戦士を助け、PC達はドラゴンに立ち向かう。
 だが、合計6本の触手を巧みに操るクトーニアンドラゴンに、前衛から後衛まで、PC達は次々につかまってしまう。
 ベルヒのホーリーワードでギスゼライ達をリンボに送還した後、PC達は撤退を決意。
 プレーンシフトとワードオブリコールを駆使した連携で、まさに間一髪、一人の死者も出さずに退却に成功した。

 一晩休息したPC達は、あらゆる対策魔法を準備した後、再びクトーニアンドラゴンの巣に突入。
 かなりのダメージを受けていたドラゴンは、奇襲に耐えることができず、ついに倒れ伏した。
(シエンのソニック・エナジーミサイルで瀕死状態>カクランのごっつあんゴール的攻撃で死亡)

【ブレインメイトの記憶】
 ドラゴンが溜め込んでいた財宝を回収するPC達は、ガラス球に封じられた小さな脳髄「ブレインメイト」を発見した。
 サイオニクス使用者を中心に、その記憶が幻影となってPC達を圧倒する。

 数百年前。地底世界を移動するカバル・オブ・ザ・デッドの一団。それを虐殺し、荷物を奪うイリシッド達。
 カバルが運んでいたのは、最初のアンデッドを作りだしたアーティファクト・モルトスのワンドであった。
 イリシッド達はワンドを解析し、ダークナークリード(太陽破壊教派)は、ワンドを太陽破壊砲に応用しようとした。
 しかし、その計画が完成する前に、アルイエールクムを悪鬼ベルグーク率いるデーモンが襲撃。
 都市は破壊され、エルダーブレインもベルグークとバロールの群れに殺される。
 だが、致命傷を受けたエルダーブレインは、最後のサイオニクス能力を使い、ベルグークの精神にダメージを与えた……
(その後ベルグークは地上に進行。初代皇帝エリエゼルに倒され、ワンドは次元界の彼方に封印された)

 PC達はこの情報により、ベルグークの目的が封印されたワンドの発見であることを確信。
 エリエゼルの魂とモルトスのワンドを巡る、さらなる戦いを予感するのであった。

*1 Mindscapes収録。内なる獣を引き出して変身するサイオニクスパワー。
*2 Psionics HandbookまたはExpanded Psionics Handbook収録。超能力で相手の装甲を無効化し、接触攻撃を行う。
*3 死体が語るイリシッドの来歴は、以下の通りであった。
 「ネラススペース辺境宙域・前線都市テスタクトゥラ出身。支配者はエルダーブレイン・クストゥラトリシッド。」
*4 Legends&Lairs シリーズのDraconic Lore収録。

NPC…エルトワージュ 寝込んでも元気。PsionからWilderに変化したための熱だった……らしい?
    カラカ=ヴォイドウォッチャー ギスゼライ。ラクマのリーダーの一人。サイオン。ドラゴンとの最終決戦にも同行した。
    アズヘリア=イルキャッチャー 女性のギスゼライ。リーダーのもう一人。プラナー・マンキャッチャーという武器を使う。
    ダグ ギスゼライのモンク。ボルが交流しようとしていたが、残念ながら時間が取れなかった。
次回予告 イゼルマイア法帝国の侵略に喘ぐ大平原。
天空の災い・ソルゴーの城にあるオーブ・オブ・ザ・クラウドタイラントが、
自由を求める人々の希望を、雹と稲妻で打ち砕く。
大平原解放のためには、ソルゴーを陥とし、オーブを破壊せねばならない!
PC達は、かつて敗れたゼーヴァらと再戦するため、再び空に飛ぶ。

2004.9.18 潜入ゴボロンド
入手XP:2500
収入:7300gp

【参加者】
カクラン(a)
アイヴェリオス(ざんじ)
ボル(塩) 
スニーキット(Captain.Y)
ドムル(がち) 
シャルクー(9) 
ナワル(小六)(途中参加)
【導入】
大平原西部に存在する巨大なクレーター「ソルゴーの大穴」。
遙か昔、崩壊したソルゴーの城が半分だけ落下し、地表に激突した際に出来たものだ。
ゴブリン部族「ブロークンファング」が半地下の都市「ゴボロンド」を築いていた大穴だが、
現在はイゼルマイア法帝国軍の前に陥落し、その支配下にある。

そのゴボロンドに、天から巨大な遺跡が降下したと言う。
そう、かつてゼーヴァらに支配権を奪われた、ソルゴーの空中遺跡である。
帝国は膨大な量のゴブリン奴隷を用いて、城を再建しようとしているらしい。

万一その再建がなれば、巨人戦争時代の悪夢・ソルゴーの城が、再び大平原の空を浮遊することになる。
PC達はソルゴーの城再建を食い止め、あわよくばオーブ・オブ・ザ・クラウドタイラントを破壊し、
ソルゴーの城再浮上を永遠に不可能とせねばならない。

・神聖帝国軍、西へ
 帝都地下の安寧を確保した皇帝ヴェルナーは、ついに大平原奪還のために軍を動かした。
 西に移動中の陣幕に、大平原の部族「レッドベア」よりの使者が訪れる。
 使者よりゴボロンドの情報を得た皇帝は、カクラン達に内偵と破壊工作を依頼する。
・スニーキット出生の秘密
 一方その頃スニーキットとアイヴは、次元都市ニンフェアで買い物をしていた。
 買い物を終えて裏路地に出た二人の前に、異形のゴブリン達がテレポートアウトする。
 巨大な脳を持つ超能力ゴブリン「グロゼビア」は、かつて幼いスニーキットに
 ミューテーション処置を施したという事実を明かす。そしてサイオニクスを以て、スニーキットを支配しようとした。
 その瞬間、スニーキットとグロゼビアの間で、魔力とサイオニクスが入り交じった大爆発が発生。
 スニーキットは全身から魔力を発する奇妙な状態になってしまう。(*1)

 ミューテーション処置とスニーキットの成長が予想外の事態を引き起こしたコトを察したグロゼビアは、
 スニーキットの支配を断念。改めてゆるやかな同盟関係を申し入れた。
(同時にゴボロンドでの工作を行い、ゼーヴァら帝国軍の力を分断しよう…という内容)
 数度の交渉を経て、スニー・アイヴ・シャルクーらはこれを承諾。
 密かにグロゼビアと行動の足並みを揃えることとした。

【ゴボロンド】
グロゼビア勢力の手引きを得て、ゴボロンドに潜入したPC達。
幻術などで変装しつつ、まずは遺跡再建現場を確認。ウォールオブフォース空間の入り口を守る人造、
ウォーフォージド・タイタン(*2)を発見した。
準備した呪文に不安を感じたPC達は、シャルクーのみを〈情報収集〉 に残し、一時撤退する。
その後シャルクーはゴブリン達の居住区や帝国兵が行き来する地上部で聞き込みを続け、
いくつかの情報を入手した。
(ゼーヴァの不在/イゼルマイア皇帝親征の噂など)

翌日再びゴボロンドに潜入したPC達は、透明化して行動開始。
まずは地下第三階層に囚われていた、ドワーフの蛮族達50人を助け出す。
フレンジード・バーザーカー(*3)に率いられたドワーフ達は、地上脱出を目指して凄まじい乱闘を起こす。
その混乱に乗じて、PC達とグロゼビア達は、同時に破壊工作を開始した。

【ドラゴンスレイヤー】
ウォールオブフォースに囲まれた空間に侵入したPC達は、すでにオーブ・オブ・ザ・クラウドタイラントが
運び出されていることを知る。代わりに置かれていたWyrd Stone(*4)を、取りあえず破壊しておくPC達。
そこに、侵入者の匂いをかぎつけた、ラストドラゴン・アルゲイアが飛来した!
警戒のために現れたアルゲイアだったが、スニーキットの高速召喚によってたちまち包囲される。
シャルクーのSneak Attack(急所攻撃)が立て続けに決まり、ベビリスの毒が耐久力を減らし……
逃げ出したアルゲイアだが、その頭上に乗っていたボルが、鉄拳一撃!
アルゲイアは断末魔の叫びを上げて落下した!

PC達は混乱を避けてアルゲイアの巣穴に潜入し、素早く財宝を確保。
アーガイルのテレポートで連れてこられたナワルと合流し(PL到着。途中参加)、
オーブを捜すため再び遺跡再建現場に向かった。

【決戦】
遺跡再建現場に出たPC達は、ゴブリンの暗殺者(?)によって、帝国軍マーシャル・ユトレヒトが
殺されるのを目撃する。どうやら、グロゼビア勢の破壊工作もかなり強烈に進んでいるらしい。
さらに、そのユトレヒトを追ってか、ガイシン=ウー率いる帝国軍の手勢が現れる!
PC達は各個撃破を狙って、ガイシン・オモデウス・ウォーフォージドタイタンらとの戦いを開始した。

ガイシンの強烈な朦朧化打撃と、オモデウスの高速召喚に苦しめられるPC達。
しかしドムルのヒールが的確に朦朧状態を癒し、ナワルが大量のハマチュラ&オシュラスを食い止める。
カクランが呼び出したブレードバリアーに切り裂かれ、オモデウスは透明状態のままテレポートアウト。
ガイシンはボル・アイヴを敵に回して追いつめられた所に……突撃したナワルのPower Criticalが直撃!
凄まじいダメージを受け、真っ二つに切り裂かれた。(HPマイナス数十点で即死)
最後にタイタン・ホブゴブリン・帝国軍クレリックなどを蹴散らしたPC達は、頃合いと見てテレポートアウトする。

【ゴボロンド陥落】
重要人物を多数失い、ゴブリンらの大規模叛乱に見舞われた帝国軍は、ゴボロンドからの撤退を決定。
最初に上陸した港町・スピアベイまで軍を後退させた。
大平原の部族らとブロークンファング残党は、各個に反攻を開始。帝国軍はやや押され始める。
大平原から帝国軍を放逐することは、果たして叶うのだろうか?

*1 Ultimate Presitige Classes Vol.1(Mongoose)収録の上級クラス、Arcane Avatarのレベルを得た演出。
*2 Eberron Campaign setting収録。斧とモールで武装した超大型人造。
*3 Complete Warrior収録。悪名高い狂戦士上級クラス。
*4 Seas of Blood(Mongoose)収録の飛行石。

密談・グロゼビア ドワーフ蛮族大解放 残る敵は
ウォーフォージド・タイタン!

NPC…グロゼビア 透けて見えるほど巨大な脳を持つミュータントゴブリン。ブロークンファング族・ワイズゴブズの1人。
    ニブルグロット スニーキットの母親。50gpでスニーキットをグロゼビアに売った……っぽい。
    スロムリル・ザ・マッド ドワーフ蛮族ギリングラムの狂戦士。常に高血圧・ハイテンション・爆発寸前。
    ガイシン=ウー ゼーヴァパーティーのモンク。今回倒されるも、魂はフリー。
    アルゲイア ラストドラゴン。今回首を取られたが、同じく魂は封印されていない。
次回予告 神聖帝国軍・大平原諸部族連合・ブロークンファング残党の猛反攻を受け、
スピアベイ周辺まで追いつめられたイゼルマイア法帝国軍。
神聖帝国軍とロンダーヌ族を中心に、帝国軍放逐のための決戦が幕を開ける。

だが、敵軍には黒騎士ゼーヴァが健在。さらにはイゼルマイア皇帝自ら出陣の
噂もある!
果たしてPC達は、帝国軍を撤退に追い込めるのか!?
2004.10.16 戦場の背後で
入手XP:7250
収入:2000gp

【参加者】
カクラン(a)
メイ(ざんじ)
ボル(塩) 
スニーキット(Captain.Y)
ドムル(がち) 
グラン(9) 
【導入】
イゼルマイア法帝国軍と諸勢力の紛争が続く大平原。
平原の各地では、疲弊した難民達が苦しい生活を強いられていた。
貧窮する食料。蔓延する疫病の予兆。各地に分散した武装勢力の脅威。
そんな中でも、善の神々に仕えるクレリックやパラディン、意気高い冒険商人などは、
難民の居留地に食料や物資を届け、人々を守る活動を地道に続けていた。



密談・グロゼビア ドワーフ蛮族大解放 残る敵は
ウォーフォージド・タイタン!

NPC…
2005.1.9 決戦! 大平原
入手XP:8571
参加PC収入:6256gp
非参加PC収入:6000gp

【参加者】
ボル(塩) 
スニーキット(Captain.Y)
ドムル(がち) 
グラン(9)
ナワル(小六)

・後半から登場
ヴェルマイン(小六)
セフィア(レイネ)
【導入】
ゴボロンド奪還により、西岸の街スピアベイまで退却した法帝国軍。
神聖帝国軍と諸部族連合は西への進軍を続け、ついに両軍はスピアベイ東部の嘆き川下流域、慟哭平原で対峙した。
スピアベイは守るに適さぬ荒れ果てた港町。ここで勝利を得れば、法帝国軍は大平原より放逐されるだろう。
中央地域の命運を賭け、今激戦が始まる!

【最前線指揮】
決戦前夜。マグニフィシェント・マンション内部の御前会議で、PC達は最前線で直接指揮を執ることを
決定した。直接戦闘をすると同時に、ゼーヴァら敵将によるテレポートアタックから総大将ヴェルナーを
守ることも兼ねた作戦である。

密談・グロゼビア ドワーフ蛮族大解放 残る敵は
ウォーフォージド・タイタン!

NPC…