作:Rui
「さぁ、来なさい。」
「言われなくても、行くわよ!」
そう言うと剣を抜くと同時にアークレイヴに襲い掛かる唯
障壁で斬撃を止めるアークレイヴ
「唯姉!」
「フィーナ!アインス達を連れて下がっていなさい!彼女は、私が討つ!」
「…中々面白い事を言うわね。けど、貴女のクローンや、もう一人の私みたく、
葬ってあげるわ!」
そう言うと魔力を発し唯を吹き飛ばすアークレイヴ
「唯姉!」
「唯様!」
たまらず声を上げるフィーナとフィーア
「もう一人の私。まさか、ルイを。」
ふと呟くアインス
「正解。彼女は今頃氷漬けになって海底に沈んでいるわ。」
「…フィーア、下がっていなさい。アインス、許可するわ。」
唯の言葉に一歩下がるフィーア
「ありがとうございます。唯様。」
そう言うと一気に魔力を解放するアインス
「…へぇ、中々の魔力量ね。けど、それだけじゃ私には勝てないわよ。」
「「ヴァルキリー!!!」」
アークレイヴの言葉の後、同時に神装具を展開・装着する唯とフィーナ
「唯さん、私も、行きます。」
「風濫。…知らないからね、私は。」
そう言うとアークレイヴに向かって突っ込むアインス
「続くよ!」
唯の言葉に続く唯・フィーナ・風濫
「小賢しい!」
そう言うと一気に吹っ飛ぶアインス・唯・フィーナ・風濫
「馬鹿ね。」
「食らえぇぇぇぇぇ!!!」
アークレイヴの一瞬の隙を付いて突っ込んで来るイリア
「小賢しいと言っているのが解らないのかしら?」
そう言うと軽々とイリアを吹き飛ばすアークレイヴ
「敵わないと解っているのに、何故立ち向かってくるのかしら?いまいち理解出来ないわ。」
「アンタには一生理解出来ないわよ。」
アークレイヴの言葉の後に声が聞こえる
「…聖騎士、それに間宮風濫。シブトイわね、貴女達も。」
「渋とさには自身があるんでね。…風濫、行けそう?」
「えぇ、一応は。」
「そぅ、なら私が隙を作るから、風濫が使える最大級の威力の魔法をぶち込んで。」
「けど、そんな事したら唯さんが。」
「大丈夫、私は死なない存在だから。頼んだよ。」
そう言うと剣を抜き、神装具を解除するとアークレイヴに対し突っ込む唯
「…時間稼ぎのつもりかしら?無駄な事なのに。」
そう言うとあっさりと唯を弾くアークレイヴ
「死になさい。」
そう言うと風濫に向けて魔法の矢を放つアークレイヴ
「(間に合わない!)」
死を決意した瞬間魔法障壁に守られる風濫
「…魔法障壁、誰が一体?」
「間に合ったみたいね、風濫。」
「青葉。」
「俺も居るぜ。」
そう言って姿を現したのは、鳳幻だった
「へぇ、貴方がここに居るって事は、彼も所詮そこまでだったって事ね。」
「そこまでだったって、まさかデュールを捨て駒にしかたのか!」
「した?いいえ、そうとしか思ってなかっただけよ。」
「貴様。青葉、風濫の事を頼む。」
「…うん。」
青葉の返事を聞くとアークレイヴに対し突っ込む幻
「無駄だと言う事が解らないのか!」
その言葉と共に宙を舞う幻
そのまま地面に倒れこむ
「ぐはっ!」
「鳳さん!」
たまらず叫ぶ青葉
「次は貴女達よ。獄炎よ、我が敵を焼き尽くせ!」
そう言うとアークレイヴから炎が放たれる
その直後
炎が空中で停滞する
「なっ!何が起きているの!」
「獄炎とは言え、炎だから、私には通用しないよ。ヴォルケス!」
そう言うと獄炎の中から槍が出て来る
その槍を掴むと消える獄炎
「炎槍。そうか、貴様が夜叉か。」
「私も居るんだけどな〜。」
そう言うと姿を現すセフィリア
「次の相手は、貴女達二人かしら?」
「まぁ、そうなるわね。時間稼ぎになるか解らないけど。」
そう言うとヴォルケスを構えるフェルミナ
「フェルミナ。その必要は無いわ。どうやら、決めたようね。」
そう言うと入り口の方を見るセフィリア
そこに居たのは…
「ご心配をかけました。彼女は、私が倒します。」
「…夢野瑠衣。」
アークレイヴがその名を口にする
ルイの手にはE―フェルディアが握られ、
髪の毛は腰迄伸びていた
ロビーを見渡すルイ
「…結構、やってくれましたね。…ケリをつけましょう。アークレイヴ。」
「…えぇ。」
そう言うと構える両者
続く
次回予告
アークレイヴの前に現れたルイ
その目は、何かを決意していた
そして、全ての戦いに決着が付く
次回Last ACT「漆黒の十字架」