作:Rui
水月邸に乗り込んで来たアークレイヴ
その傍らには、フリージングメイデンが居た
「来たわね、アークレイヴ。」
「えぇ。けど、先ずはフリージングメイデンが貴女達の相手をするわ。」
そう言うとアークレイヴの前に立つフリージングメイデン
それに合わせ唯の前に出る風濫
「唯さん。彼女の相手だけは、私にさせて下さい。」
「…手出し無用だけど、それでも良いなら。」
「…はい。ありがとうございます。…来たれ。」
そう言うと風濫の右手に杖が握られる
「魔術法衣!」
そう言うと法衣を纏う風濫
「フリージングメイデン。本気で行きなさい。」
「はい。」
風濫の様子に口を開くアークレイヴ
「久しぶりね。彼女の法衣姿を見るのは。」
「(雪。)マジックアロー!」
魔法の矢を放つ風濫
それを弾くフリージングメイデン
そのまま詠唱を始める
「永久なる氷の棺で眠れ!」
それを感じてフリージングメイデンに接近する風濫
それに驚き距離を開けようとするフリージングメイデン
それに対し接近戦をしつつ魔法の矢を放つ風濫
「くっ!フリーズ…。」
「マジックアウト!」
フリージングメイデンの呪文をかき消す風濫
「くっ!」
苦い声を出すフリージングメイデン
ふと杖の先端でフリージングメイデンの叩く風濫
そのまま床に叩きつけられるフリージングメイデン
それを見て詠唱を始める風濫
「混沌と秩序の狭間に生きし者の声を聞け!我は魔を浄化する!」
そう言うと杖が剣に変化する
「ライトニングダークネス!!!」
そう言うと剣をフリージングメイデンに突き刺す風濫
「消え去れ、闇よ!」
その言葉の直後、フリージングメイデンの身体から黒い竜が現れ消える
それを確認すると剣を抜く風濫
「う、う〜ん。」
「雪。大丈夫?私の事、解る?」
「…風濫。ここは?私は、一体。」
「闇に囚われてただけよ。もぅ、大丈夫だから。」
その光景を見ていたアークレイヴが口を開く
「やはり、私自ら戦うしかないようね。」
その言葉に気を引き締める一同
今、最後の戦いが始まる
続く
次回予告
無限の魔力を持つ彼女
そんな彼女達に聖騎士達はどう挑むのか?
今、全てに終わりを付けるための戦いが、始まる
次回ACT9「最後の戦い〜聖騎士対アークレイヴ〜」