魔法少女まじかる☆ふらりん〜漆黒の十字架〜 ACT7「光と闇の戦い〜白獣幻vsデュール〜」

作:Rui


水月邸ロビー

風濫達から事情を聞く唯
その側にはアインスとフィーア、それにフェルミナが立っていた
「そぅ、青葉にフィーリアが。」
「はい。」
唯の言葉にたた返事をする風濫
「このまま後手に回ってたんじゃ、私の性分に合わない。行くしか無い。」
唯の言葉に気を引き締める一同
「唯。」
「何?幻。」
「どうしても、俺一人で決着をつけたい奴が居るんだ。
そいつだけは、任せて貰って良いか?」
「…デュール=アキストね。良いわよ。場所は中央公園の中央広場。行ってきなさい。」
「…済まない。」 
そう言うと外へ出て行く幻
「…姉さん、一人で行かせて良かったの?」
心配そうな声を出すイリア
「フェルミナ。任せて良い?」
「良いよ。そんじゃ。」
そう言うと幻の後を追うフェルミナ
「さて、こっちはこっちでやるよ。」

羽咲中央公園中央広場

そこに佇む一人の男性
ふと口を開く
「来たな。」
「あぁ、お前との決着を付ける為にな。デュール=アキスト。」
「…白獣鳳幻。君の相手は、彼女達だ。」
そう言うと何処からともなく出て来るメイド服の女性達
「チッ、多数相手かよ。」
「彼女達を倒したら、相手をしてやる。」
「クソッ!」
幻がそう言った瞬間
「飛んで。」
その声の後その場から飛ぶ幻
その直後銀色の閃光がメイド服の女性達を飲み込む
「シルバードストライク。聖神か。」
デュールが口を開く
「残念。聖神でも無ければ雷帝でも無い。」
「なら貴様は誰だ!」
「…銀十字の製作者、セフィリア=ラムス。白獣、彼女達は私が相手をするから貴方は彼を。」
「…恩に着る。」
そう言うとデュールの方を見る幻
「俺の相手をする気か?それは無理だな。もしお前達が動いたら、彼女を砕いてやる。」
デュールがそう言うとそこには凍結した青葉の姿があった
「睦月青葉。白獣!」
「人質かよ。卑怯だぞ!」
「何とでも言え。勝てば良いのだ、勝てば!」
「卑怯者は、嫌いだ。」
ふと聞こえた女性の声
その直後凍結した青葉を炎が包む
「なっ!」
驚くデュール
凍結から解除される青葉
「あれ?ここは?」
不思議に思ったその瞬間女性に抱えられ地面に降りる青葉
「フェルミナ、さん。」
「こんな事だろうと思った。幻、ケリを付けてきな。」
「…ありがとう。」
そう言うとデュールを睨みつける幻
「…久方ぶりだよ、自身で戦うのは。…オン。」
そう言うとデュールの横に妖精が現れる
「…フフッ、行くぞ。」
そう言うと幻の視界から消えるデュール
「なっ!」
それに驚く幻
「何に驚いてる?」
声の聞こえた方向を向く幻
しかしそこには誰も居ない
「バトルフェアリー。召喚者の能力を倍増させる妖精だよ。鳳幻。」
デュールの言葉に目を瞑る幻
「目を閉じてどうしようと言うのだね?まぁ潔く殺してやる!」
「…能力解放。我は、白獣。ガァ!」
そう叫ぶと幻の正面で木に背中をぶつけるデュール
「貰ったぁ―――!!!」
そう叫びながら突撃する幻
「ホワイトクロー!クロススラッシャー!!!」
バッテンに交差する軌道
「…俺は、闇を切り裂くだけだ。」
そう言うと倒れこむデュール
それと同時にその場から消失するメイド服の女性達
「…幻。」
「…戻ろう、唯の所に。」
「…うん。」

同じ頃
水月邸ロビー

ふと何かを感じる唯
「…この感じ、来る。アークレイヴが!」
その言葉に構える一同
それと同時にドアが開き姿を見せるアークレイヴとフリージングメイデン
「来たわね、アークレイヴ。」
「貴女を倒しに来たわ。水月唯。」

続く

水月邸に乗り込んで来たアークレイヴ
それぞれの戦いが、始まる
次回ACT8「光と闇の戦い〜風濫対氷姫の乙女〜」

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