作:Rui
雪がさらわれた日の深夜
羽咲海浜公園沖
そこに、二人の女性が浮遊していた
「フリージングメイデン、あそこに見える公園を全て氷で閉ざしてあげなさい。」
「はい、マスター。永久なる氷の棺で眠れ。フリーズストーム!!!」
そう言って放つと一瞬で氷に閉ざされる羽咲海浜公園
「上出来よ。これで向こうがどう動くかね。・・・帰るわよ、フリージングメイデン。」
「はい。」
そう言うとそこから消える二人
翌朝
羽咲海浜公園
車を降りてその光景を目の当たりにする唯・風濫・青葉・仁科・羽純
「・・・な、なんなんだよ、こりゃ。」
「・・・雪の仕業、なのかな?」
ふと呟く風濫
「操られてる、そう思いたいのかしら?風濫。」
「唯さん。」
「仁科ちゃん、無駄だと思うけど格報道機関への規制、かけといてね。」
「解った。」
「それと、この区域は立ち入り禁止にしてね。」
「了解。」
そう言うと車の無線機を使用する仁科
「羽純。」
「何?唯。」
「風濫と青葉連れてエルミナドに行ってくれない?色々と解るかもしれないから。」
「・・・OK。それじゃ、行きましょう。」
そう言うと海浜公園から去っていく羽純・風濫・青葉
「唯、連絡終わったぞ。」
「サンキュー。さて、ここお願いね。」
「ん?解った。」
仁科の返事を聞くとそこから飛び立つ唯
「・・・相変わらず驚かされるな、能力者って奴には。遠野、所長に連絡だ。」
羽咲中央駅前のとあるビルの屋上
「・・・変わったわね、ここも。」
「マスター。」
「何?フリージングメイデン。」
「こちらに接近する人物が一人居ます。どうしますか?」
「・・・手出し無用よ。」
「はい。」
そう言うと少し下がるフリージングメイデン
それと同時に目の前に現れる唯
「・・・始めまして、かしら?アークレイヴ。」
「そうなるわ。聖騎士クリス。」
「さてと、一体何を企んでいるのかしら?」
「さぁ?なんでしょう?」
「・・・まぁ良いわ。けど、来るのなら、正面から来なさい。」
「えぇ、そうするわ。」
アークレイヴがそう言った瞬間
アークレイヴの視界に入る一人の女性
「・・・誰かと思えば、間宮風濫ね。」
「・・・風濫、何しに来たの?」
「・・・敵の顔を見に。」
「・・・そう。それだけにしておいてね。」
そう言って風濫を制すとアークレイヴに近寄る唯
「彼女は勿論、ルイやアインスに手を出したら、私が全力を持って貴女を倒す。」
「・・・面白い。その日が来るのを待ってるわ。」
そう言うとそこから消えるアークレイヴとフリージングメイデン
「・・・ふぅ。風濫、こっちに降りて来なさい。」
唯の言葉に屋上に降りる風濫
「全く、勝手な行動して。私だけで良いのに。勝手な行動取るのは。
それより羽純と青葉は?」
「そのままエルミナドへ。」
「そぅ。それじゃ私達も行きましょうか?」
「あっ、はい。」
そう言うと屋上から降りていく唯と風濫
続く
次回予告
エルミナド教会でアークレイヴの事を聞かされる唯達
その事に驚く風濫と青葉
同じ頃ルイはとある決意をする
次回ACT4「ルイとアークレイヴ」