魔法少女まじかる☆ふらりん〜漆黒の十字架〜 ACT4「ルイとアークレイヴ」

作:Rui


エルミナド教会

聖堂

聖堂内へ入る唯と風濫
そこには既に羽純と青葉、それにイリアとフィーナの姿があった
「少し、遅かったですね、姉さん。」
「ゴメンね、ちょっち人と会ってたから。」
イリアの言葉を笑顔で返す唯
その直後青葉に近づき小声で口を開く風濫
「雪に会ってきた。敵として。」
その言葉に驚く青葉
「青葉、雪はもう私達の知ってる雪じゃない。それだけは、覚悟しといて。」
そう言うと唯達の所に集まる風濫
「んで、イリア、アークレイヴについて、知っている事があったら、教えて欲しいの。」
「・・・アークレイヴ。久々に聞くわね、その名前。」
「知って、いるんですか?」
イリアの言葉に反応する風濫
「えぇ、遥か昔に、ユリウス様から、聞かされた事があるわ。」
「お父様から?」
疑問に思うフィーナと厳しい表情をする唯
「私がユリウス様に仕えていた頃、ユリウス様の密偵として、彼女は動いていたわ。
私も、何回か会った事はある。その時に感じたのは、冷酷と言う感じのみだった。」
冷静に喋るイリア
「彼女の魔力の高さは、当時の私でさえ、恐れを抱いたわ。」
「相当の魔力の高さね。あの時の貴女は、こちらの風使いと同等、それ以上だったし。」
「姉さん、彼の事は・・・。」
「・・・ゴメン、イリア。」
「唯さん、結局彼女を相手にして、勝機は有るんですか?それに、雪も。」
ふと口を開く風濫
「正直、キツイでしょうね。あの程度の魔力に太刀打ち出来るのは、
私とイリアにフィーナ。それにセフィリアを合わせてやっとでしょうね。」
「相当の魔力の高さなのね、アークレイヴは。」
「えぇ。間違っても一人で立ち向かってはいけないわ。」
「雪は、雪はどうすれば?」
「・・・今は、何とも言えないわ。ゴメン、風濫、青葉。」
少し切ない表情を見せる唯
「いえ、良いんです。それより、海浜公園の方から感じた魔力の原因は、何ですか?」
「・・・気付いていたの。」
「はい。」
「・・・ここだけの内密にしてね。イリアやフィーナ、青葉も。」
唯の言葉に頷く3人
「・・・海浜公園全域が氷漬けになったわ。やったのはフリージングメイデンよ。
操られているにしろ、彼女の魔力には驚かされるわ。」
「そうですか。ありがとうございます。」
「さてと、フィーナ、風濫と青葉を羽咲女子の学生寮迄送っていって貰える?」
「あっ、はい。唯姉は自宅ですか?」
「えぇ。」
「それじゃ私も風濫と青葉を送ったら向かいます。」
そう言うと聖堂から出て行くフィーナ・風濫・青葉の3人
「さて、私も署へ戻るわ。仁科や署長が心配してると思うから。」
「えぇ。気をつけてね、羽純。」
「はい。」
そう言うと羽純も聖堂から出て行く
「さて、私も戻るわ。貴女も気をつけてね、イリア。」
「姉さんも。」
その言葉を聞くと聖堂から出て行く唯

同時刻

水月邸ルイの部屋

「・・・アークレイヴ。貴女は私が倒す。」
そう決心すると部屋を出て行くルイ

ロビー
「あれ?ルイ、何処か出かけるの?」
「フェルミナ。えぇ。唯様が帰ってきたら所用で出かけてると言っておいて。」
「OK。解った。行ってらっしゃい。けど、無茶はしないでね。」
「・・・えぇ。」
そう言うと出かけていくルイ
「・・・何だろう?この不安は?」

続く

次回予告
アークレイヴと対峙するルイ
そして別の場所では風濫と青葉を送った後にフリージングメイデンと遭遇するフィーナ
二人はどうなるのか?
次回ACT5「決意のルイ〜雷帝と氷姫の乙女〜」

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