作：Rui
「さぁ、来なさい。」
「(風濫。…覚悟は出来ている筈よ、雪。)…えぇ。」
そう言うと杖を構える両者
「「飛翔!!!(レイヴン)」」
そう言うと空へと飛ぶ２人
「「エンス!!!(爆)」」
共に小規模の魔法を打ち合い牽制しあう
「(風濫。…私は。)」
心の中で何度と語る雪
「アクアレンス！」
そう言うと持っていた杖が剣に変わる
「へぇ。ならこちらもそうさせて貰うわ。」
それを見ていたフィールがそう言うとフィールの杖も剣へと変わる
「アイスランサード!!!」
「ファイアーウォール！」
雪の氷の槍を炎の壁で防御するフィール
「くっ！」
「どうしたの？来るなら来なさい。」
そう言うと一気に間を詰めると雪の左手を掴むフィール
「徐々に苦しませてあげる。」
そう言うと肩迄石と化す雪の左手
「あぁ――――!!!」
絶叫する雪
「フフッ、結構良い声で鳴いてくれるわね。」
そう言うと剣を振り上げるフィール
「死になさい。ゆっき〜。」
そう言うと剣を思いっきり振り下ろす
その瞬間剣を掴む人影
「やらせはせんぞ！」
「白獣如きが邪魔をするな！」
そう言うと左手で幻を殴り離れた瞬間魔法を打ち込むフィール
「幻さん！」
「己の、信じる事を…。」
そう言うと地面へと落ちて行く幻
「幻さん！」
そう言うと幻を追いかける雪
「逃がしはしない。」
その雪を追いかけるフィール
「アクアレンス！」
そう言うと杖に戻りそれに乗るとそのまま幻を捕まえる
「良し。」
そう言うとそのまま地面に寝かし再び上空へと昇る雪
「それで飛んでるつもりかしら？」
そう言うと雪の視界に入るフィール
「死ねぇぇぇ!!!」
そう言うと雪を突くフィール
その瞬間、何かを悟ったような表情を見せる雪
そして、フィールの剣が雪に刺さる
「なっ！何故？何故避けない！」
「…風濫、戻って、来て。お…ねが…い…。」
そう言うとガクンとうなだれる雪
「…雪？嫌、返事をして。返事をしてよ、雪ぃ―――!!!」
親友の名を呼び、泣き叫ぶ風濫
「…ふう…らん？」
「雪！」
「…良かった、元に…戻…って…。」
そう言い終ると全身が石と化す雪
石と化した雪を抱きしめる風濫
「雪、私の為に。」
そう言いながら地上へと降り立つと石となった親友をそっと寝かせる風濫
「どうやら、元に戻ったみたいね。間宮風濫。」
ふと聞こえる女性の声
「…貴女は？」
「私は水月唯。フィーリアを討つ者よ。」
「…なら、雪を、雪を助けて。私を元に戻す為に自分の身を犠牲にして…。」
泣きながら口を開く風濫
「…彼女の事は、私に任せて。貴女にはフィーリアを倒すと言う大事な事があるから。」
そう言うと白い１センチぐらいの宝玉を取り出す唯
「…それは？」
「貴女の新しい力よ。これで、フィーリアを討ちなさい。」
「…はい。」
そう言うと宝玉から光が発せられ変身する風濫
その姿は、純粋で、高貴な感じがする白で纏められてた、服だった
「行きなさい。間宮風濫。いえ、まじかる☆ふらりん。」
唯の言葉の後頷くとそこから飛び去っていく風濫
風濫を見送ると石化し地面に寝ている雪に視線を移す唯
「…全く。親友の為に自らの命を掛けるなんて。…ＳＫだけだと思ってた。」
そう言うと静かに雪に近づく唯
アーシェス解放点
「デューさん、後衛をお願いします。」
そう言うと神剣Ｅ―フェルディアを構えるルイ
それを見て口を開くフィーリア
「へぇ、相変わらずそれ使ってるのね。」
そう言うとフィーリアも剣を構える
「余計なお世話です。」
そう言うとフィーリアに向かい駆け出すルイ
それと同時に詠唱に入るデュール
「力の神よ。我が仲間に力を与えよ。パワーレイド！」
そう言うとルイに力がみなぎる
「フィーリア―――!!!」
そう言って剣を振り下ろすがそれを受け止めるフィーリア
「堕落した女神に仕えてたみたいだけど、私は神の力を持っているのよ、ルイ。」
そう言うと思いっきりルイを押し返すフィーリア
「ルイ！」
思わず叫ぶデュー
そのまま回転し着地するルイ
その目の前にはフィーリアが迫っていた
「(しまった!!!)」
心の中でそう叫ぶルイ
その直後
フィーリアの太刀を受け止める人影があった
「貴様は、いつぞやの河馬男！何故光の者に加勢する！」
「色々とあるんでね。」
そう言うとフィーリアに蹴りを食らわす河馬男
「くっ！だが数が集まった所で私に勝てる筈が無い！」
「塵も積もれば山と成る。この国のことわざですよ。知っていますか？フィーリア。」
ふと聞こえた女性の声
その声の主の名前を口にするフィーリア
「この声、間宮風濫。」
「正解です、魔族フィーリア。」
「…何故、何故元に戻っている？」
「…掛け替えの無い親友が、自らの命を掛けてくれましたから。」
そう言うとフィーリアを睨みつける風濫
「…愚かね。」
ふとフィーリアが発した言葉に疑問に思う風濫・デュー・ルイの３人
「アーシェス様はともかく、この私に逆らうとどうなるか、目に見せてあげるわ。」
そう言うと剣を地面に刺し右手を上に向け掲げるフィーリア
「死になさい。アークドライヴ。」
そう言うと強力な衝撃波が風濫達を襲う
その衝撃波に吹き飛ばされる風濫達
「…これで解ったでしょう？私に逆らうと言う事が。」
「違う。」
そう言いながら立ち上がる風濫
「…シブトイわね。それに、何が違うと言うのかしら？
それとも、また闇に落として欲しいのかしら？」
「…闇に居たから解るけど、闇は巨大な力をくれる。けど、それは何も生み出さない。
けど、光なら…。」
「…戯言ね。貴女は私直々にトドメを刺してあげるわ。間宮風濫。」
そう言うと突きの構えを取るフィーリア
「死になさい。」
そう言うと風濫に突きを繰り出すフィーリア
その直後
独特の金属音が周囲に響く
「どうやら、間に合ったみたいね。」
フィーリアの突きを銀十字で止める女性の姿がそこにあった
「…セフィリア＝ラムス。」
「彼女を、殺らせはしない。」
そう言うと剣ごとフィーリアを弾くセフィリア
「…貴女は、一体？」
「…間宮風濫、貴女に銀十字を使いこなす自身があるかしら？
あるのなら、貴女の力になるわ。」
「えっ？」
続く
次回予告
銀十字
使いこなす自身があるなら力になると言われた風濫
その問いに風濫は―――
次回第７話「銀十字〜風濫対フィーリア〜」