魔法少女まじかる☆ふらりん第3話「降り立つは雷帝」

作:Rui


間宮家のある街の警察署

窓口

「どのようなご用件でしょうか?」
訪ねて来た女性に対し口を開く窓口の女性警察官
「羽咲市警特殊部隊Saint Knightのフィーナ=ラス=レイピアです。
署長と面会したいのですが…。」
そう言って手帳を差し出すフィーナ
「少々お待ち下さいませ。」
そう言って手帳を受け取りパソコンを操作する女性
「…照会有りましたので只今署長に取り次ぎ致します。」
そう言って受話器を取り内線を掛ける女性
「……署長。受け付けです。羽咲市警の方がお見えになっています。…はい。…はい。
…解りました。…はい。…それでは第2会議室の方へおいで下さい。」
「はい。」
そう答えると奥へ入って行くフィーナ

同時刻

間宮家風濫の部屋

ふと何かを感じるフィーリア
「フィー姉、どうしたの?」
「…何でも無いわ。それよりも私が貴女に接触した真の目的を教えるわ。」
「真の目的?」
フィーリアの言葉に疑問を持つ風濫
「この街は巨大な六芒星を構成している陣が有るのよ。」
「六芒星、ですか。」
「えぇ。その六芒星の陣を守護している物を解放し、
とある人物を復活させる事が真の目的なのよ。」
「…その為に、私に近づいたんですか?」
「まぁ、そうなるわね。」
「…解りました。手伝います。」
「ありがとう、風濫。それじゃ早速今夜、1つ目に行くわよ。」
「はい。」
フィーリアの言葉に元気良く返事をする風濫

その日の夜

ビルの屋上に佇むふらりんとフィーリア
「あそこですか?」
「えぇ。近江美術館。あそこが第1のポイント。行くわよ。」
「はい。」
そう答えると美術館へと向かう二人

近江美術館

「…奥か。」
そう言うと奥へ進んで行くフィーリア
それに続くふらりん
ふと何かに気付くフィーリア
「フィー姉?」
「…この感じ。意外と早いわね。出てきなさい!」
フィーリアの言葉に姿を表す女性
「へぇ、最初は貴女なのね、雷帝フィーナ=ラス=レイピア。」
「貴女の目論見、阻止させて頂きます。」
そう言うと両手に銃を持つフィーナ
「…ふらりん、先に行って解放しといて。」
「えっ?」
「大丈夫、アーリィが教えてくれるから。」
そう言うとふらりんにアーリィを付けるフィーリア
「頼んだよ。」
そう言うと剣を抜きフィーナへ突撃するフィーリア
フィーリアの攻撃を銃で受け止めるフィーナ
「行って!ふらりん!」
その言葉に奥へと掛けて行くふらりん
「待て!」
「貴女の相手は、この私よ!」

アーリィと共に奥へやって来たふらりん
「ふらりん、あれが封印よ。」
「あれが。」
そう言うと構えるふらりん
「和が名の元に来たりて汝を討て!12本の精霊の矢(エインスト)。」
そう言うと12本の魔法の矢が封印に向かって行き、命中する
「…解放を確認。撤退するわよ。」
「フィー姉は?」
「大丈夫よ。さぁ。」
「う、うん。」
そう言うとそこから消えるふらりんとアーリィ

美術館ロビー

ふと何かを感じるフィーリアとフィーナ
「封印が解放された。」
そう言うとフィーナを弾くフィーリア
「さて、もう用件は無いわ。それじゃ。」
そう言うとそこから消えるフィーリア
「…逃げられた。」

とある公園

「とりあえず1つ目ね。」
「結構簡単に壊せました。」
「その調子よ、風濫。」
そう言った瞬間
側の茂みが音を立てる
「誰!」
フィーリアがそう言うと茂みから逃げていく1人の人影があった
「…誰?今の会話聞かれたかしら?」
「…雪。」
ふと友達の名前を口にする風濫
「お友達?」
「あっ、はい。」
「明日、連れて来てくれる?」
「うん。」
そう返事をすると帰路に着く2人

氷那家

雪の部屋

「(魔法少女ふらりんと風濫が同一人物。そんな、そんな事って…。)」

続く

次回予告
フィーナの妨害もありながら2つ、3つ、4つと解放して行った風濫
そして5つ目の解放に向かう時に、それは起きた
親友雪と少年が1人
果たして風濫は勝てるのか?
次回第4話「闇に堕ちる者」

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