魔法少女まじかる☆ふらりん第1話「誕生。魔法少女」

作:Rui


―――いつも通りの日曜日に、なる筈だった



間宮家

「それじゃあ行ってくるね、お母さん。」
「遅くならない内に帰って来るのよ、風濫。」
「解ってるって。それじゃ行って来ます。」
そう言うと家を出て行く風濫と言われた少女
“私間宮風濫。中学2年生何処にでも居るような中学生
今日はお友達の氷那ちゃんの家に遊びに行くの♪“

事件は、帰宅した後の、自分の部屋で起きた

「ただ〜いま〜。」
「お帰り。夕飯出来てるけど、どうする?」
「着替えてからにする。」
「そぅ。早く着替えてらっしゃい。」
「は〜い。」
そう言うと階段を上り自分の部屋へ向かう風濫
階段を上り廊下を歩き自分の部屋のドアを開け、部屋に入る風濫
ドアを閉めると突然身体が動かなくなる
声をあげようとしたが口が動かない
「ゴメン、そのまま私の話を聞いて。」
ふと女性の声が聞こえて来る
「貴女から魔力を感じたの。貴女は普通の人より違う何かを秘めているわ。
だからお願い。魔法少女になって私に力を貸して。」
突然の事に思考が止まる風濫
「突然で考えられないのは解ってるわ。けどお願い。私の力になって!」
「…なんだか解らないですけど、私で力になれるのなら。」
「…ありがとう。」
そう言うと風濫の身体の拘束を解く女性
身体が動く事を確認し女性の方を見る風濫
「貴女、名前は?」
「間宮、間宮風濫です。」
「そぅ。」
そう言うと風濫の顔に手をかける女性
「全てを認め。全てを否定。汝力を持ちし者。我が名において汝の力を解放せん。」
そう言い終ると黒系のドレスに身を包み杖を持つ風濫
「…何これ?」
「何って?魔法少女よ。」
「えっ?」
「お姉ちゃん、入るよ〜。」
風濫が疑問に思ったと同時に入って来る弟の桂
「け、桂。」
「お姉ちゃん?」
直ぐ様ドアを閉め桂の口を封じる女性
「風濫、正体を知られてしまったからには、彼の記憶を消さなければいけないわ。」
「そ、そんな事私には…。」
「なら、彼を石にでもする?」
「えっ?石って…。」
「頭の中に何か浮かび上がって来てるでしょう?」
「えっ?あっ、そう言えば。」
「唱えなさい。そして、放ちなさい。」
「全ての者よ。我が力にて汝の時を止めん。石化呪文(ラティス)。」
そう言いながら杖を桂に向ける
その瞬間桂が居る場所に煙が立つ
その煙が止むと石と化した桂の姿が出て来た
「け、桂。」
「初めてにしては上出来ね。」
「桂を、桂を元に戻してよ!」
「戻してあげるわよ。ただし私の手伝いをしてもらったらね。」
「手伝い?」
「えぇ。…そうだ、私の名前、まだ言ってなかったわね。」
「は、はい。」
「私はフィーリア。よろしくね、まじかる☆ふらりん。」
「まじかる、ふらりん。」
その名前に疑問を持つ風濫
「その姿の時の、貴女の名前よ。」
ひょんな事から魔法少女になってしまった風濫
一体全体どうなるの〜?

続く

次回予告
ひょんな事から魔法少女になった間宮風濫
親にも友達にも言えない秘密
そんな風濫に1人の異様な男が迫る
次回第2話「桃色吐息に要注意」
次回も、固めちゃうよ♪

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