魔法少女ルカ 第三話「自慰する魔法少女」

作:シャドウ


『そういえばこの町はどういう位置取りになっているんですか?』

これは重要な事なので説明しよう。
この町はちょうど円の形をしており、五つの区に分かれている。
瑠花が住んでいるのは東区。
他に北、南、西、中央とある。

『なるほど〜。』

魔法少女ルカ第三話「自慰する魔法少女」

瑠花が魔法少女となってから五日が経過していた。
その間にも瑠花は魔法少女ルカとして、モンステラ達を蹴散らしていた。
だがその瑠花に恐ろしい毒牙が迫っていようとは……。

「あっ!」
『モンステラの気配ですね。』

モンステラの連続出現で瑠花は超能力者のように
モンステラの気配を感知できるようになっていた。

「でも何か…今までと違うような…。」
『これまでよりも強いモンステラなのかもしれませんね…。』
「でも、行かなくちゃ!」

瑠花は指にはめているサファイアの指輪にキスをする。
青い光が瑠花を包み込み、その光が弾ける。
そこにいたのは瑠花ではなく、魔法少女ルカだった。

「ルカ、行きまーす!」
『やっとうまく飛べるようになりましたね。』
「意地悪…。」

ルカは頬をぷぅっと膨らませた。

――潰れたスーパーマーケット

そこにはまるで商品のように自慰行為のまま、
ルビーやサファイアへと宝石となった女性達が鎮座していた…。

その奥にはこれまでルカが戦ってきたローパー型モンステラではなく、
蛸型のモンステラがルカを待ち構えていた。

「これまでと違う気がしたのは…モンステラが違ったからかぁ…。」
『ルカ!来ますよ!』

ブシュッ!
蛸型モンステラは墨の代わりにローパー型と同じ粘液を吐き出した。

「魔法障壁!」

ルカの声で自身を守るバリアが発生する。
だが蛸型モンステラの狙いはまさにそれだった。

ブシュブシュブシュッ!!

まるでガトリング砲のように粘液を吐き出す蛸型モンステラ。
その勢いに押され魔法障壁が壊れてしまう。

「きゃあっ!」

後方に吹っ飛び、尻餅をついてしまうルカ。

そこに追い討ちをかけるが如く……

ブシュブシュブシュブシュブシュッ!!!

蛸型モンステラの粘液がルカの体に命中する。

「いやあぁぁっ!」
『ルカ!大丈夫ですか!?』

大丈夫ではなかった。ルカの体に異変が起こる。

「あ…あふぅ…。」

ルカの顔に紅が挿したように赤くなり、
その手は自分の秘所へとのびようとしていた。

『まさか…!ルカ!足を閉じてください!』

言われた通りに足を閉じるルカ。
しかしそうはさせまいと蛸型モンステラがルカの足首に
足(手か?)を絡ませて、無理やり足を拡げさせる。

「ふわぁ…あぁ…。」
『ダメです、ルカ!正気を保って下さい!』

だが蛸型モンステラの執拗な攻撃は続く。
今度はルカの口に足(手だって!)を挿入し、粘液をルカの体内に発射した!

「はぐぅ!あぁ…あぁん…。」
『ルカ!ダメです!』

もう遅かった。
ルカは宝石となった女性達と同じく、自慰行為を始めてしまったのである…。

「うん…いやっ、…ふっ、あっ…ううん、くぅ…いいっ」

くちゅ、くちゅ、にちゅっ、ちゅく、ぷちゅ……いやらしい音が響く。
でも、ルカは我慢できない。

『ああっ!!ルカ!!』

ルカは両足がサファイアになっていた。しかしその手を止めようとはしない。

「あああっ! いいっっ! はあっ、いっいくぅ、んふっ、ふあっ、
――いくっいくぅ!! いっ、ああぁぁぁん――!!!」

『ルカーーー!!』

ルカは答えない。
快楽の表情のまま、サファイアへと変わってしまったのだ…。
蛸型モンステラがルカを飾ろうと動いた…その時だった!
パシュン!
突然飛来した何かが蛸型モンステラに当たる。
辺りを見回す蛸型モンステラ。だが、誰の姿もない。

「チェックメイトですわ。」

その声が聞こえた時には蛸型モンステラは絶命していた…。
と、同時にルカも元の姿に戻る。

「あぁん…え!?私…一体何を!?」
「甘い、甘い、甘いですわ!」

突然現れた少女はルカを指差して言った。

「敵に体をさらけ出してしまうなんてそれでも魔法少女ですか!」
「あ、あなたは…?」

少女は格好をつけてこう言った。

「紅の魔法少女、魔法少女シュリですわ!」

続く。


戻る