Silver Fairy 第4章 第9節「エピローグ」

作:Rui


夜の帳が落ちている羽咲海浜公園
その砂浜に、ルイの姿があった
「見っけ。何1人で考えてるの?」
「…唯様。」
「隣り、良い?」
「…はい。」
ルイの答えを聞きルイの隣りに座る唯
「…フェルミナの事かしら?悩み事は?」
「…はい。」
「まぁ悩みたくもなると思うわ。けど、フェルミナ自身が選んだ事。
私達が外から何か言うのなら、彼女を応援するだけにした方が良いわ。」
「…唯様は、知っていたんですか?フェルミナの事。」
「…えぇ、全部知っていたわ。彼女の出生から全てね。」
そう言うと立ち上がる唯
「帰ろうか?ルイ。」
「…はい。」

―――唯様、最後に1つ聞いて良いですか?
―――何?
―――フェルミナは、私達の事、忘れませんよね?
―――大丈夫よ。だから私達も、フェルミナの事を忘れてはいけないわ。
―――解りました、唯様。

終わり

次章予告
魔界突入から2ヶ月
羽咲市では若い女性が行方不明になる事件が起きていた
羽咲市警が捜査を始めたが手掛かり無し
そんな時に唯達に相談を持ちかける仁科
果たしてこの事件の黒幕は?
そして行方不明になった女性達は?
第5章第1節「消える女性達」

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