Silver Fairy 第4章 第4節「避けられない戦い〜姉妹〜」

作:Rui


咲乃宮貨物内

そこに対峙する2人の女性
「行きますよ、ラムダ姉さん。」
そう言うとフェイトが動く
そのままラムダに切りかかるフェイト
それを避けるラムダ
「転生して弱くなったのかしら?オール。」
そう言うと詠唱に入るラムダ
「ディスレイブ(黒き魔法の射手)」
フェイトが放った矢を弾くラムダ
「(…流石ラムダ姉さん。なら。)」
そう言うと再度切りかかるフェイト
「甘いわよ、オール。」
そう言うとフェイトより先に間を詰めるラムダ
「アンティア(反転)」
そう言ってフェイトの魔法障壁を消滅させるラムダ
「ラティシーア!」
そう言うと光の波がフェイトを覆う
「金化の術。」
「我が主を楽しませる金の像になりなさい、オール。」
「ラムダ…姉…さ…ん…。」
そう言うと金の像と化すフェイト
「…フフッ、主へのお土産が出来たわ。」
そう言うと金像と化したフェイトを転移術で送るラムダ
転移術で送った後、ふと口を開くラムダ
「…誰かしら?出てきなさい。」
ラムダの言葉に姿を表す人影
「貴女、名前は?」
「…フィーナ=ラス=レイピア。」
そう言うと銃を構えるフィーナ
「唯姉に何をしたんですか?」
「姉が妹をどう扱おうと勝手でしょ?邪魔をするのなら貴女も同じようにするわよ。」
そう言うと戦闘態勢に入るラムダ
「…仕方無い、か。」
そう言うと銃を仕舞うフィーナ
その直後
「ストライクノヴァ!!!」
光球がフィーナを襲う
「雷撃掌!!!」
そう言いながら光球を弾くフィーナ
「雷を扱う者か、面白いわね。」
「そう言う事。行くわよ。」
そう言うと一気に間を詰めるフィーナ
「(早い!)」
そう言いながらフィーナの攻撃を交わし上空へと飛翔するラムダ
「逃がさないよ!トロン!」
そう言うとイカヅチの剣がラムダを襲う
「リフレクション!(魔法反射壁)」
そう言うと反射壁を張りトロンを弾くラムダ
「…居ない?何処だ!」
その言葉に口を開くフィーナ
「上よ。」
その言葉に上を向くラムダ
そこに居たのは…
「銀の、閃光?」
ラムダのその言葉の後着地して口を開くフィーナ
「貴女にも見えたでしょう?銀の閃光が。」
その言葉の後地面に落ちるラムダ
剣を収め銀装を解くフィーナ
「唯姉は何処に?」
そう言うと咲乃宮貨物内に消えて行くフィーナ

シェルス教会

「エレイシア!」
「イリア。」
「大丈夫なの?」
「えぇ、カヤキスが何とかしてくれましたから。」
「カヤキスが?」
エレイシアの言葉に疑問に思うイリア
「聖眼を解放したのよ。」
突然の言葉に声のした方を向く一同
そこに立っていたのは…
「羽純、聖眼って、紫聖に居た時に修得した、あの能力なの?」
「そうよイリア。今回カヤキスが倒れたのは魔界に転生した所為でしょうね。」
「そっか。闇を主とする魔界に生を受けた者が反対の光の力を使えば…。」
「えぇそうよ。正解。」
そう言うとカヤキスに近づく羽純
そして羽根を取り出す
「本当に、無茶し過ぎです。…エヴォーシングフェザー!」
そう言うと光に包まれるカヤキス
そして光が止む
「…これで大丈夫よ。それより、人形師ネイが何処に潜んでいるか、知ってる?」
「市内の海岸に建つ洋館、そこにネイは居ます。」
ふと後方から聞こえる女性の声
そこに居たのは…
「ルイ、本当なの?」
「はい。既に接触して来ています。イヴを取り戻す迄は共同戦線を張ると言う約束をして。」
その言葉に驚く一同
「信用出来るのか?」
ふと七夜が口を開く
「信用して欲しいから、私本人が来てるんじゃない。」
更に女性の声が聞こえる
「彼女が人形師ネイです。」
「ネイよ。こっちはリリス。よろしく。」

続く

次回予告
突如現れ一時的な休戦協定を持ちかけるネイ
彼女の本心は?
そしてドールマスターはどう動くのか?
次回第5節「理」

つづく


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