Silver Fairy 第3章 第11節「守るべき場所」

作:Rui


唯・カヤキス・ルイが羽咲中央公園に着いた頃
水月邸では新たな戦力が押し寄せていた
「何?こいつら?」
紅が口を開く
「…どうやら、本気みたいね。」
その中で口を開く秋華
「知ってるのですか?」
「白、えぇ良く知っているわ。神兵の中でもトップクラスの神兵。
暁の神兵。まさか出て来るなんて…。」
そう言いながらもヴォルケスを構える秋華
「白はサポート。蒼は臨機応変に。紅は私と一緒に暁の神兵の相手を!行くよ!」
そう言うと神兵に向かって突撃する秋華と紅
その瞬間秋華達と神兵達の間に光の柱が発生する
「転移術!」
秋華がそう言った直後姿を表す3人の女性
その姿を見てポツリと呟く秋華
「イリスにセリス。それに、フィリス。」
「…行くよ、イリス・セリス。」
フィリスの言葉に頷くと同時に突撃し詠唱を始める3人
「紅!続くよ!」
それに続く秋華と紅
「「我十字架の元に汝に断罪を下す! クルスレイド!!!(十字架の裁き)」」
そう言うと十字に光が走る
「へぇ、中々。トライフェア!」
感心しながらも神兵を倒して行くフィリス
その時後方にフィーナの姿があった
「どっちでも良い。私に魔法力を。」
白と蒼にそう言うフィーナ
「何をするつもりなんですか?」
「…トールハンマーを打つ。」
その名前に驚く白と蒼
「早く!どっちでも良いから回復して。」
「その必要は無いわ。」
フィーナの言葉にふと聞こえる女性の声
その瞬間フィーナの目の前に2人の女性が現れる
その女性を見て口を開くフィーナ
「ロプト。それにメデュー。」
「私達が魔力を分ける。」
「それでトールハンマーを打ちなさい。」
そう言うとそこから消える2人
それと同時に魔力が回復するフィーナ
「…これなら、行ける。」
そう言うと詠唱に入るフィーナ
「蒼、紅達に教えなきゃ。」
白の言葉に頷くと紅達の方へ向かう白と蒼
そんな中ふと何かに気付く秋華
「…この感じ。トールハンマー。…エクスプロージョン!」
そう言うと爆発が起きる
「イリス!セリス!フィリス!紅!」
秋華の言葉に一斉に気付く4人
「退いて!」
その言葉に一斉に後退する4人
「…行かせないよ。フェルスレイフェンス(炎龍の咆哮)」
そう言うと炎の龍が神兵を襲う
そして炎龍が終わる寸前、フィーナが口を開く
「サンキュー。秋華さん。…トールハンマー!」
そう言うと無数イカヅチが神兵を襲う
そしてイカヅチが収まった時
神兵は全滅していた
「…神兵は全滅。」
そう言うと倒れるフィーナ
「フィーナ!」
フィーナに駆け寄る秋華
「魔力を使い果たしただけです。数時間すれば目覚めます。」
白の言葉に安心する秋華
「…唯達、大丈夫かな〜?」
ふと唯達の事を心配する秋華
「大丈夫ですよ、きっと。」
そう言う白
「…だね。今は、信じて待とう。唯達が帰って来るのを。」

一方唯達は公園の中央広場で神兵に指示を出す者と出会っていた

続く

次回予告
神兵の指揮官と遭遇した唯達
それは以外な人物だった
果たして唯達は勝てるのか?
人類の命運を掛けた戦いが今始まる
次回最終節「終わり無き戦いの輪廻〜始まりへ続く終わり〜」

つづく


Ruiさんの文章に戻る