Silver Fairy 第2章 第2節「アクアフェアリーディーネ」

作:Rui


依頼を受けた日から週が明けた月曜日
羽咲高の職員室には唯・フィーナ・ルイ・ティーエの4人が集まっていた
勿論他の先生も一緒に
朝の職員会議が終わるとそれぞれ担当の教室へ去って行く教員
「それでは。」
そう言って保健室へ去って行くティーエ
「そんじゃ、私も行くとしますか。」
そう言って職員室を出る唯

2―C

「席着け〜。転校生を紹介するぞ〜。」
先生の言葉にざわめき立つ教室
「入れ。」
そう言われてドアを開けて教室の中へ入って来るルイ
「自己紹介を。」
「あっ、はい。Ruiです。よろしくお願いします。」
少し照れるルイ
「良し、なら席は…浅宮の隣に座ってくれ。」
「はい。」
そう言って席へ移動するルイ
着席するとHRが始まった

3―E

「は〜い、転校生を紹介するよ〜。野郎共喜べ〜。女子だぞ〜。入って〜。」
先生の言葉にドアを開け入って来るフィーナ
「うっし、自己紹介しろう。」
「フィーナ=ラス=フリージです。よろしくお願いします。」
「んじゃぁ〜席は……宮里の隣だ。」
そう言われ席へと移動するフィーナ
席に着くと予想(?)通り男子からの質問攻めに合う
「男子、そう言うのは後でしろ〜。」
先生の注意を受け席に戻る男子

1―A

ドアを開け教室へ入る唯
「おはようございます。私の名前は水月唯です。短い間ですけど、よろしくお願いします。」
そう言うとHRを始める唯

昼休み

屋上

フィーナとルイでお昼を食べている
「ルイ、何か解った事ある?」
「少しばかり興味深い話なら…。」
そう言うと俯くルイ
「言って。」
「はい。行方不明になる1〜2週間前に、
美術の教員に放課後誘われていると言う話を聞きました。」
「…興味深い話ね。ルイ、誘われたら私か唯姉に。」
「はい、解っています。」
そうルイの返事が終わると校舎の中から3人の女子生徒が出て来た
「あっ、居た居た。」
「あれ〜?1年の転校生も居る〜。」
女子生徒の声に口を開くルイ
「フィーナ先輩、彼女達は?」
「同じクラスの子。え〜と…白川絵理・青山悠、んで最後が白井悠那。」
「よろしくで〜す。」
フィーナの紹介に明るく挨拶をする悠
その直後口を開くフィーナ
「あっ、そうだ。絵理・悠・悠那、例の噂、
もし本当に声掛けられたら私に相談して。お願い。」
フィーナの言葉に頷く3人
「そんじゃ、お昼食べよう。」
昼の時間が過ぎて行く

放課後

保健室

「さて、ティーエ・ルイ・フィーナ、何か情報は手に入った?」
椅子に座ってる唯が先ず口を開く
「唯姉、ルイが仕入れてきた情報なんだけど…、
行方不明になる1〜2週間前に美術の教員に声を掛けられるって情報を…。」
「美術教師ね〜。良い情報ありがと、ルイ。私はまだ仕事残ってるから、先帰ってて。」
唯の言葉に頷くルイとフィーナ

時刻は、夜の8時を回っていた
1人職員室に残っている唯
書類を整理すると口を開く
「そろそろかな?」
そう言うと常時持っている剣を左手で持ち
職員室を出て行く唯

暗い廊下を美術室へ向けて歩く唯
その頃美術室では…

「先生、恥ずかしいです。」
「白川絵理君、君は私にそんな事を言える立場かね?」
その言葉に黙り込む絵理
「明日の放課後にここに来なさい。」
「は、はい。」
そう言うと制服を着て美術室から出て行く絵理
「…上村先生、何をしてらしたんですか?」
「水月先生。いえ、別に何も。」
「そうですか。それではお気をつけて。」
そう言うと美術室から去る唯
「……。」

続く

次回予告
美術教師に脅迫されている絵理
誰にも言えず1人抱え込む
そんな彼女はフィーナに悩みを打ち明けるのであった
そして絵理は…

次回SF第3節「ディーネ覚醒」
目覚めよ、水のエレメンタルフェアリー

つづく


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