Silver Fairy 第1章 最終節「人形館終章〜我は魔を断つ光と成る〜」

作:Rui


銀装したフィーナとリスフィードが戦い始めて既に10分が経っていた
状況は互角に見えるがフィーナが押されて来ている
「どうしたの〜?私を倒すんじゃなかったの〜?」
そう言いながらもフィーナを追い詰めていくリスフィード
一方のフィーナは受け止めるだけで精一杯であった
「ほらほら、受けてばかりじゃなくて少しは攻撃しなさいよ〜。」
尚も攻撃の手を止めようとしないリスフィード
キーン
金属音が倉庫に中に鳴り響く
フィーナの剣が弾かれ、床に突き刺さる
「もう終わり?つまらないの。」
そう言うと突きの構えを取るリスフィード
「終わりよ、フィーナ。」
そう言い終わるとフィーナに向かい突きを繰り出すリスフィード
“殺られる”
そうフィーナが思った瞬間
リスフィードの剣を止める音がした
恐る恐る目を開けるフィーナ
そこに写った姿は…
「唯姉…。」
「お待たせ。」
そう言うとリスフィードの剣を弾く唯
「大丈夫?」
「えぇ、なんとか。」
「それじゃ、行きますか。」
唯の言葉に合わせ構える唯とフィーナ
「さて、行くよフィーナ。決戦よ。」
そう言い終わるとリスフィードへ向けて駆け出す唯とフィーナ

唯がフィーナに合流したのと同じ時
とある部屋で目を覚ましていたリヴァ
そのリヴァに耳に入ってきた声は…
「おはよう、調子はどう?」
「イシュタル、私は一体?」
リヴァの言葉に口を開くイシュタル
「今は寝てなさい。話は貴女が回復してから。」
「…うん。」

再び地下倉庫

時間差攻撃を駆使しリスフィードを徐々に追い詰めて行くフィーナと唯
なんとか攻撃を受け流すリスフィード
しかし背中に何か当たる感触が後ろを見てみると…
そこは壁があった
「追い詰めたよ、リスフィード。」
そう言って剣先を向けるフィーナと唯
「フフ、来るなら来なさいよ。」
「えっ?」
リスフィードの言葉に疑問を持つフィーナ
「(フィーナ、私が囮になるから、思いっきりシルバードストライクを打ち込みなさい。)」
ふいに、唯が小さな声で語りかけてきた
「(良いわね。遠慮無しに思いっきり打ち込むのよ。)」
その言葉に頷くフィーナ
そして剣を仕舞い銀槍シルヴェイトを手に持つフィーナ
「これで、最後よ。」
そう言うと剣を構える唯
「リスフィードぉぉぉぉぉ!!!」
そう言いながら突撃する唯
それを確認すると詠唱を始めるリスフィード
「全ての存在を停止させよ。ラティス!」
“ラティス”
そう言って石化呪文を唱えるリスフィード
しかし近づいている唯の身体は石化する気配が無い
「なっ!!!」
驚きの声を上げるリスフィード
「対魔法防御結界(アンチマジックフィールド)か!」
「ビンゴ!!!」
リスフィードの言葉に口を返す唯
「フィーナ!」
その直後フィーナの名前を叫ぶ唯
「魔を貫けシルヴェイト!シルバードストライク!!!」
そう言うとシルヴェイトからでた銀の光が唯とリスフィードを貫く
「くっ!この程度で、この程度でこの私を…。」
「そんな事解ってるよ。」
そう言うと少し離れる唯
そしてリスフィードの上に剣を持ったフィーナが
そして横の構えでリスフィードの前に唯が
「「ハァァァァァァァァァァァ!!!」」
2人の気迫に押されるリスフィード
「「クロススラッシャー!!!」
そう言うとリスフィードの身体に十字の光が走る
そして剣を収めると二人同時に口を開く
「「闇に散れ。」」

その後、唯の手によって、石像にされていた行方不明者を警察の手に保護させた
そしてリスフィードはどうなったかと言うと……。

事件の翌日
水月邸の唯の部屋

「う、う〜ん。」
目を覚ますリスフィード
「…ここは?」
「私の部屋よ、リスフィード。……おはよう。」
唯の言葉に戸惑うリスフィード
「…そうか。」
「良くなったら、下のロビーに来て。フィーリアが心配してるから。」
そう言うと部屋を出て行く唯
「……。」

水月邸ロビー

気が付くと、ふと足を運んでいるリスフィード
柱の影に隠れロビーの様子を見るリスフィード
ふと、その様子に気付く一人の女性
近づくと声を掛ける
「そんな所で何をしているのですか?真ん中へどうぞ。」
「えっ?」
女性の言葉に戸惑うリスフィード
「ルイ、どうしたの?」
部屋の中央から唯が女性に声を掛ける
「唯様。この方がこちらから唯様達を見ていたので…。」
ルイの言葉を聞いて近づく唯
それに気付き唯の後ろに続くようにリスフィードに近づくフィーリア
「フィー。」
姿が見えてそう呟くフィーリア
「リスフィード、大丈夫よ。皆恨んで無いから。」
明るく言う唯
「本当に、恨んで無いのか?」
「…恨んでても恨んで無くても警察に突き出してるよ。」
唯の言葉に感づく様子を見せるリスフィード
「けど、フィーリアに止められてね。感謝しなさいよ。」
唯の言葉の後、フィーリアを見るリスフィード
「…ありがとう、フィーリア。」

そして、この事件は、幕を閉じた。

終わり

後書き
作「さて、Silver Fairy第1章が終わりました。」
唯「長かったわね。」
秋「執筆時間がね。」
作「虐めるなよ。」
唯「嫌。」
秋「第1章で事は第2章・3章もあるんでしょう?」
作「2章はあるけど、3章は未定。」
唯「そう。」
作「それでは、2章で会いましょう。」
作・唯・秋「ばいば〜い♪」

予告
女性連続誘拐事件より1ヶ月。
事件解決の半月後から妙な夢を見るようになったフィーナ
その夢は何を暗示しているのか?

Silver Fairy第2章第1節「エレメンタルフェアリー」
貴女は、誰?

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