Silver Fairy 第1章 第7節「人形館後編〜想いの銀〜」

作:Rui


ダークネスフェアリーフェイトとの戦いが始まって5分
2対1と言う有利な筈だが形勢はフェイトにあった
同時・時間差・その他連携の取れる攻撃は全て受け流されてしまった
そんな中でふと口を開くフィーリア
「フィーナ、先に行きな。ここは、私がなんとかするから。」
「でも…。」
「良いから。私が引きつけるからフィーナはその間に。」
フィーリアの言葉にただ頷くフィーナ
「ありがとう。」
そう言うと飛び出すフィーリア
それを見てシルヴェイトを取り出すフィーナ
そしてフィーナも飛び出す
「ハァ――――!!!」
掛け声と共にフェイトに斬りかかるフィーリア
しかしその攻撃は当たり前の用に受け止められた
「フィーナ、行って―――!!!」
そう叫ぶフィーリア
しかし後ろからフィーナの声が聞こえる
「フィーリアさん、飛んで!!!」
その声に切り払い避けるように飛ぶフィーリア
「魔を断て!シルヴェイト!シルバードストライク!!!」
その声と共に銀の光がフェイトの身体を貫く
そして光が消えると倒れこむフェイト
それを確認して口を開くフィーナ
「うまく、行ったのかな?」
その言葉に口を挟むかの如く口を開くフィーリア
「フィーナ!なんで行かなかったの?ちゃんと頷いたの確認迄したのに〜。」
「すみません、でも、唯姉を戻すチャンスかな〜って思ったんで。」
フィーナの言葉にあきれ返るフィーリア
「…失敗してたらどうすんのよ?」
「その時は、その時です。」
またも呆れ返るフィーリア
「…唯と言いフィーナと言い、解んない。」
「それどう言う意味ですか?」
フィーナに問い詰められるフィーリア
「別に。実戦の中で博打にでるのが解らないって事。」
「そうですか。」
微妙に納得した様子のフィーナ
そして2人同時に倒れているフェイトを見る
「シルバードストライクが効いていれば良いけど…。」
フィーナがふと口を開く
「…そうね。」
それに答えるフィーリア
「…フィーナ、もしフェイトが起きて、唯に戻ってたら、後から追うわ。」
ふと口を開くフィーリア
「元に戻ってなかったらどうするんですか?」
それに答えるかのように口を開くフィーナ
「…私が、元に戻すわ。」
「……解りました。先に、行っています。」
そう言うと展示室を出て更に奥へと走って行くフィーナ
去ったのを確認して寝ているフェイトの髪を撫でるフィーリア
「…フィーナ、気を付けてね。」

人形館地下美術品倉庫

地下の倉庫迄来たフィーナ
倉庫のドアを開けて中へ入る
そこには…
「雷神の娘が1人。フフッ、私も甘く見られた物ね。」
そこには魔族リスフィードが居た
腰に収めていた拳銃を取り出し構えるフィーナ
「見つけた。リスフィード、今すぐこんな事を止めなさい。」
「止めなければ?」
フィーナの言葉に問うリスフィード
「貴女を、討つ!」
「面白い事を言うわね、フィーナ。この私を討てる物なら討ってみなさい!」
その言葉の後、引き金を引くフィーナ
倉庫の中に銃声が響き渡る
「…こんなんじゃ、私は倒せないわよ。フィーナ。」
その言葉に拳銃をしまうフィーナ
「なら、全力で行かせて貰います。…銀装!」
そう言うと光に包まれるフィーナ
そして光が止むとそこには銀の鎧に身を包んだフィーナが居た
剣を抜き、リスフィードに向ける
「覚悟しなさい!」
そう言うとリスフィードに向かい駆け出すフィーナ

続く

次回予告
遂にリスフィードと対峙したフィーナ
果たしてフィーナにリスフィードを倒す事が出来るのか?

次回Silver Fairy
第1章最終節「人形館終章〜我は魔を断つ光と成る〜」
人の心の闇を討て、レイピア

つづく


Ruiさんの文章に戻る