作:Rui
フィーナとフィーリアを見送った秋華とイシュタル
そしてそれぞれ炎槍ヴォルケスと黒鍵を構える
その2人の視線の先には地槍ゲイボルグを構えたセイナと
天槍グングニルを構えたリヴァの姿があった
セイナとリヴァも秋華達を見ていた
既に戦う相手を決めていたかのように…
そして、戦いは始まった
セイナと秋華
リヴァとイシュタルと言う組み合わせ
互いに同時に駆け出し
戦闘が始まった
カキーン
部屋の中に金属音が響く
「炎の継ぎし者。貴様とは一度本気で戦いたかった!!!」
「セイナ、止めてよ。私は、こんな戦いなんて望んでいない!」
そう言うとセイナの槍を弾き槍を降ろす秋華
「何故戦いの最中に武器を降ろす?秋華!戦いを放棄する気なの?」
「えぇ。けど、貴女だけは元に戻す。」
そう言うとヴォルケスを戻しセイナに突っ込む秋華
解っているかの如く攻撃をするセイナ
それを避けてセイナの顔を掴む秋華
「なっ!何をする気?」
「浄化の炎よ。我に力を。メギド!」
「あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
絶叫を上げると気を失うセイナ
そしてイシュタルの方を向く秋華
「どうしたの?逃げてばっかじゃ勝てないわよ〜。」
グングニルを振りながらイシュタルを追いかけるリヴァ
それから逃げているイシュタル
「フフッ、まぁせいぜい逃げ回ると良いわ。どうせ私が勝つのだから。」
その言葉に反応するイシュタル
「それは、どうかしらね?」
そう言うと微笑み、剣を取り出すイシュタル
それと同時にリヴァへ向かい突撃する
カキーン
部屋の中に金属音が響く
イシュタルの攻撃を受け止めたるリヴァ
それを確認すると瞬時にリヴァから離れるイシュタル
「へぇ、ヒット&アウェイね〜。けど、私には効かないわよ。イシュタル。」
その言葉を聞き柱の影から姿を表すイシュタル
「そうみたいね。」
そう言って柱の影から姿を表したイシュタルは剣を持っていなかった
「死を覚悟したのかしら?」
「さぁ、どうだろうね?」
リヴァの言葉に軽く返すイシュタル
「秋華、先に行って。私は大丈夫。後で必ず行くから。」
「解った。」
イシュタルの言葉に従い唯を追う秋華
「必ず行く。不思議な事を言うのね、イシュタル。」
「不思議な事?私は事実しか言わないわよ。」
互いの口が開く
その後口を開いたのはリヴァだった
「ねぇイシュタル。私と一緒にリスフィード様にお仕えして世界を闇で覆いましょう。」
リヴァの言葉に驚くイシュタル
「フフッ、何驚いてるの?貴女だって昔は考えていたんでしょう?ユリウスと一緒に。」
“ユリウス”
その言葉に明らかに動揺を見せるイシュタル
「何か言いたそうね?イシュタル。」
「…私は、あの時は、ユリウス様を一番に、考えていた。世界の事なんて…。」
「本当かしら?」
イシュタルの言葉に冗談を飛ばすリヴァ
その言葉に動揺するイシュタル
「大分動揺しているわね、イシュタル。でも、それが命取りよ!」
そう言うとイシュタルに突進するリヴァ
その槍の先がイシュタルを捕らえようとした瞬間
カキーン
槍を弾く金属音が部屋の中に響く
「…セフィ、リア。」
イシュタルがボソッと呟く
「くっ、邪魔をするな!」
「嫌♪フレイムランサード!」
そう言うと炎の槍がリヴァに襲い掛かる
距離が近いだけあり避けきれないリヴァ
「くっ!」
苦い声を出すリヴァ
剣を振り突きの構えを取るセフィリア
それを見て突きの構えを取るリヴァ
「イシュタル、シメは貴女よ。」
セフィリアの言葉に頷くイシュタル
頷きを確認すると突撃するセフィリア
「「ハァ―――――!!!」」
それに合わせるリヴァ
2人の武器が交差しそれぞれの身体を突く
そしてよろめく2人
その好機を逃さずに攻撃へ移るイシュタル
「イカヅチよ、我が敵を討つ剣と成れ!トロン!!!」
イカヅチの剣がリヴァの身体を貫く
「なっ!私が、この私が倒される…なん…て…。」
そう言い終わると倒れこむリヴァ
「……。」
「イシュタル、大丈夫、ここは私が見とくから。」
「…ゴメン、セフィリア。」
そう言うと奥へと走り去ったイシュタル
人形館館内特別展示室
展示室の中へと足を踏み入れてフィーナとフィーリア
ふと気配を感じる2人
「誰?そこに居るのは?」
フィーナがそう言うと姿を見せる人影
「…ダークネスフェアリー、フェイト。」
そう呟くフィーリア
その言葉を聞き取ったのか剣を抜き構えるフェイト
「やるしかないみたいですね、フィーリアさん。銀装!」
そう言い終わると光と共に銀の鎧に身を包むフィーナ
「…解った。アーリィ、黒神装!」
フィーリアも神装に身を包む
「行きますよ!」
「OK。」
そして、フェイトとの戦いが始まった
続く
次回予告
フェイトとの戦いが始まった
フェイトの正体は操られている水月唯
フィーナとフィーリアはフェイトを倒し
唯を元に戻せるのか?
次回Silver
Fairy
第7節「人形館後編〜想いの銀〜」
闇を貫け、銀の光