Silver Fairy 第1章 第5節「人形館前編〜聖騎士と教会〜」

作:Rui


人形館内某所

「フィーリアが向こうの手に落ちました。」
「そう。どうせ解っていた事だし。フェイトとセイナの調整は?」
「はい。何事も無く進んでおります。」
「そう。奴等が乗り込んで来た時は…。」
「解っています。」

水月邸ロビー

「う、う〜ん…。」
眠そうな声を上げ目を覚ますフィーナ
「…。」
なんでこんな所で寝てるのだろう?
と言う疑問が頭の中を走るフィーナ
「昨夜はお疲れのようで、ここでお眠りになられたようなので掛け布団を掛けときました。」
疑問に思ってるフィーナに声を掛けたのはルイだった
「…そう。結構疲れてたんだ、私。」
そう言うと掛け布団をどかし立ち上がるフィーナ
「ルイ、フィーリアさんは?」
「フィーリア様なら2階奥の客間でお休みになられております。」
「そう、解った。ありがとう。」
そう言うとロビーから去って行くフィーナ

水月邸2F客間用テラス

「ここに居たんですか。おはようございます、フィーリアさん。」
朝日を浴びて佇んでいるフィーリアに声を掛けるフィーナ
「フィーナ。ここに居るって事は私は貴女に負けたのね。」
「はい。それも、貴女が望んだ様に。」
そう言うと黙り込むフィーリア
「…食堂に来て下さいね。朝食が出来てる頃だと思いますから。」
そう言うとそこから去って行くフィーナ
フィーナが去ったのを確認すると口を開くフィーリア
「…居るんでしょ?出て来なさい、イシュタル。」
その言葉に隣の部屋から出て来るイシュタル
「法衣。…成る程、シスターイリアとして私を討つのね。」
フィーリアの言葉に答えず黒鍵を構えフィーリアに近づくイシュタル、嫌イリア
その中で突然止まり黒鍵を突き立てるイリア
「魔族フィーリア、教会指名手配S級クラス。貴女を捕獲します。」
「…本当に、捕獲するつもり?」
フィーリアのその言葉に動じないイリア
「えぇ、貴女を捕獲するわ。」
尚も黒鍵は突き立てたままである
「…捕獲するのなら捕獲すれば良い。」
「ならそうさせて貰うわ。」
フィーリアの言葉に口を開くイリア
「けど、実の娘が見てる前で貴女に私を捕獲出来るかしら?」
実の娘
その言葉に反応するイリア
その直後
「…母様?」
部屋の中からフィーナの声が聞こえて来た
その言葉を聞き部屋の方を見るイリア
イリアの目にははっきりとフィーナが写っていた
「何をしようと、しているんですか?」
フィーナが口を開く
その直後
左手の黒鍵をフィーナに向かい投げるイリア
咄嗟に避けるフィーナ
その直後
フィーリアを捕まえ左手にナイフを持ち
そのナイフをフィーリアに首筋に当てるイリア
「イリア!!!」
咄嗟にそう叫ぶフィーリア
その言葉に近づこうとするフィーナ
「近づくな!!!」
近づこうとするフィーナを見て口を開くイリア
「それ以上近づくと彼女を殺すわよ!!!」
その言葉に歩みを止めるフィーナ
「フフッ、それで良いのよ。さて魔族フィーリア。一緒に来て貰うわよ。」
「クッ!!!」
そう言い終わると徐々に後ろへ下がるイリア
その直後
イリアの左手首を掴みナイフを取り上げイリアからフィーリアを離す女性
その女性は…
「フェルミナ。」
フィーナがふと口にした名前
イリアから取ったナイフで切りかかるフェルミナ
それを避けるイリア
避けたと思うと手すりの上に乗るイリア
手にしたナイフで追撃するフェルミナ
その攻撃を交わしつつ法衣を脱ぎ第七聖典を構えるイリア
「第七聖典!!!シャレにならないよ〜。」
驚きを露わにして口を開くフェルミナ
その直後、第七聖典を持ちフェルミナに対し突撃してくるイリア
「フェルミナ、飛んで!!!」
後ろからフィーナの声がする
その声にしたがい避けるように飛ぶ
そしてその瞬間、イリアの目に銀色の光が飛び込んで来た
手すりに着地するフェルミナ
イリアの後ろに着地するフィーナ
そして、口を開くフィーナ
「貴女にも見えたでしょう?銀の光が。」
そう言うと剣を収めるフィーナ
それと同時に倒れこむイリア
第七聖典もイリアの法衣に変りその場に落ちる

取り合えずルイにイリア、イシュタルの事を任せたフィーナ
そしてその日の夜、ひっそりと出かけるフィーナ
家屋から出て門を出て曲がるとそこには…
「フェルミナ・フィーリアさん。」
2人の姿を見て驚くフィーナ
「行こう、フィーナ。決着を付けに。」
「フィーはもう、力ずくでしか止められない。フィーが居る所迄は案内する。
フィーナ、リスフィードをお願い。」
2人の言葉に頷くフィーナ

そして人形館の前の公園に来た時
1人で立っている女性の姿を確認した3人
「イシュタル…。」
その姿を見て口を開くフェルミナ
「私は、イリアとしての行動を優先していた。
けど、私はやっぱりSKの一員何だって認識させられた。
だから、私も連れて行って。お願い。」
「イシュタル母様。気を落とさないで下さい。母様がどんなになっても、母様はSKです。」
「…フィーナ、ありがとう。」
そう言ってフィーナに抱きつくイシュタル
「フィーナ、行こう。」
フィーリアの言葉に頷くフィーナ

人形館内

中へ入り直ぐに大きな展示ホールに出る
そしてそこに2人でフィーナ達を待っていたかのように立っている影
「セイナさん。それに、リヴァさん。」
口を開くフィーナ
その言葉の後フィーナの前に出るイシュタルとフェルミナ
「フィーナ、ここは私とイシュタルに任せて先に行きな。」
「安心して、私達はここで死ぬような人じゃないから。」
その言葉に口を開くフィーナ
「ありがとうございます。母様、秋華さん。」
そう言うとフィーリアと共に奥へ走るフィーナ
着ていたメイド服を脱ぎ炎槍ヴォルケスを手に取る秋華
両手に黒鍵を構え法衣姿で構えるイシュタル
そして2対2の戦いは始まった

続く

次回予告
自分の信じる物
自分の信じて戦う物
守るべき者の為に戦う事
それが全て否定されたら?
そんな事を思いながら彼女達は戦う

次回Silver Fairy
第6節「人形館中編〜己が信じる物〜」
ヴォルケスよ、その炎で全てを包み込め

つづく


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