MoonLightMagicGirl ACT19「白き魔砲使い」

作:Rui


Moon Light Magic Girl

ACT19「白き魔砲使い」

管理局本局の休憩室
そこにははやてを筆頭に、六課全員と、シュベルトライテの姿が有った
先ず初めにナイン・ワルキューレが管理局を襲う理由を語るシュベルトライテ
聞き終えると口を開くはやて
「渚。それは本当なん?」
「はい。実際に聞きましたから。」
渚の返答に考えるはやて
「八神。上に掛け合ってみたらどう?駄目そうなら独自に調査してみても良いし。」
風濫が助言をする
「そうやな。それと、何故ここに来てこないな事を話してくれるん?」
シュベルトライテに問い掛けるはやて
「その前に、渚のデバイスは有りますか?」
シュベルトライテの言葉にレイジングハートを差し出すフェイト
「待機モードにしてから、回収してたから。」
そう言うとそのまま渚に手渡す
それを見て口を開くシュベルトライテ
「レイジングハート。マスターコードNT―LI03。マスターの変更を。」
―The mastering code is confirmed(マスターコードを確認)―
「マスター変更を開始。以後は新しいマスターに従って。」
―YES―
返答を聞き渚を見るシュヴェルトライテ
それを確認して口を開く渚
「・・・久しぶり。マスター名登録を開始。」
―Your Name(貴女の名前を)―
レイジングハートの言葉に口を開く渚
「マスター名。」

―なのは。高町、なのは―

渚。否、なのはの名前を聞きレイジングハートを口を開く
―The mastering name is confirmed(マスター名を確認)―
「久しぶり。レイジングハート。また、よろしくね。」
―Only here(こちらこそ)―
返答を聞きレイジングハートを握りしめるなのは
一連のやりとりを見て唖然としている一同
その中でシュヴェルトライテが口を開く
「今迄ありがとうございました。高町さん。」
「・・・渚もね。」
なのはの言葉に驚く一同
「どう言う事なの?渚、何だよね?」
思わず渚に問い掛ける春香
「うん。私は私。名前は、ちょっと違うけど、渚だよ。春香ちゃん。」
渚の言葉に一安心する春香
「けど、どう言う事なの?説明して。」
風濫が口を開く
「・・・簡単な事です。私の身体は、元々高町さんの身体だったんです。
そこに魔術式を用いて“月神渚”と言う人格を形成。」
「レイルと会い、戦う術を持った事で渚の中で私が覚醒。
以後深層意識の中から渚をサポートしていたし、時には助けもした。」
なのはの言葉に続き再度口を開く渚
「そして、ヴェルちゃん。いえ、シュベルトライテの意思を知り、私は彼女と1つに。」
「そして残った身体は元々の私が表に出て元通り。」
渚となのはの言葉に茫然となる一同
その中でフェイトが口を開く
「なら、地球で渚と有った時。既になのはと再会していた事になるの?」
「うん。今までゴメンね。フェイトちゃんも、はやてちゃんも。そして、シグナム達も。」
なのはがそう言うと思いっきり抱きつくフェイト
「なのは〜!」
「・・・ゴメンね、フェイトちゃん。」
そう言うとフェイトを抱きしめるなのは
そんな2人を横目に口を開く風濫
「渚。これからどうするつもり?」
「決まってます。姉や妹達を止めます。出来る事なら、戦わずに止めたいですが・・・。」
そう言うと俯く渚
「成程。覚悟は出来てるのね。」
「間宮さん。・・・はい。」
力強く答える渚
「取りあえずグリムグルデがこの事を言うと思うので、
一度下見的な感じで来ると思います。」
渚の言葉に口を開く風濫
「八神。この件に関して現場指揮は私に一任して貰えるかしら?」
「風濫なら大丈夫やろ。ほなこの件に関しての現場指揮は風濫に任せるさかい。
あっ、事後でもええから報告忘れへんといてな。」
「抜かりなく。」

ミッドチルダ市街地

町中のカフェテラスに座る渚と風濫
ふとそこに人影が現れる
その人影を見て口を開く渚
「来ましたね。ブリュン姉様。それに、グリムグルデ。」
「シュベルトライテ。どう言うつもりかしら?」
問い詰めるブリュン
「ここじゃ何ですから移動しましょう。」
そう言うと席を立つ渚と風濫

廃倉庫街

そこに渚・風濫・ブリュンヒルデ・グリムグルデの姿が有った

「さて、説明して貰いましょうか?シュヴェルトライテ!」
ブリュンヒルデの言葉に口を開く渚
「私は、彼女の本心を知った。彼女は私を信じてくれた。」
渚の言葉に疑問に思うブリュンヒルデ
「私の名は、渚。渚=シュベルトライテ=ヴァルキュリア。」
その名を聞き驚くブリュンヒルデとグリムグルデ
「ブリュンヒルデ。グリムグルデ。剣を引いて下さい。
私達が必ず公の場に引きずり出しますから。」
「シュベルトライテお姉様。」
「シュベルトライテ。・・・それで私達の気が収まるとでも思うの?」
ブリュンヒルデの言葉に口を開く渚
「いいえ。ブリュンお姉様ならそう言うと思っていました。」
「解っているみたいね。」
そう言うとブリュンヒルデの手に一振りの剣が握られる
それを見て渚の手にも一振りの剣が握られる
「風濫さん。周囲の避難勧告の後増援とグリムグルデの相手をお願いします。」
「解ってる。」
そう言うと通信を開く風濫
「・・・行きます。」
そう言うとブリュンヒルデ目掛け突っ込む渚

続く

次回予告
始まりしはワルキューレ同士の戦い
それぞれが己の信念の為に剣を振るう
次回ACT20「信念の剣」
―行こう、シュベルトライテ―

つづく


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