作:Rui
Moon Light Magic Girl
ACT15「新たなる時」
4月
3月に中学を卒業した渚は親友春香と共に風濫に付き添われ、
異世界、ミッドチルダに来ていた
時空管理局本部
本部内のとある部屋に通された渚と春香
そこに居たのは・・・
「八神さん!」
「渚、お久しゅう。そっちの娘は?」
春香を見て疑問の声を出すはやて
「柚木春香と申します。中学の時の渚の親友です。」
「ほぅ。まっ、これからよろしゅうな。」
はやての言葉に疑問に思う渚と春香
「2人共、本日を持って時空管理局機動六課に配属よ。
ただし、1〜2カ月は訓練してからね。」
風濫の言葉に唖然とする渚と春香
「春香は私が。渚には・・・レイルを付けるわ。基礎をちゃんと身に付けてね。返事は?」
「「はっ、はい!!!」」
そんな2人を見て微笑むはやて
六課部隊員隊室
風濫と共に入る渚と春香
そこにはフェイト・レイル・楓・ルナの姿が有った
「渚、春香。お久し振り。」
最初に口を開くフェイト
「お久し振りです、フェイトさん。それに、レイルさんに楓さんにルナさんも。」
渚の言葉に笑顔になる一同
「は〜い。とりあえず着席。今から小隊構成言うわよ。」
風濫の言葉に席に座る一同
「先ずは私を頭とするウインド小隊。補佐にルナ。その下に楓と春香。以上4名!」
「はい!」
風濫の言葉に返事をするルナ・楓・春香
「次!フェイトを頭とするライトニング小隊。補佐にレイル。その下に渚。以上3名!」
「はい!」
返事をするレイルと渚
「この他にシグナムを頭としたヴォルケンリッターでの小隊も有る。
チームコードはNight Slaveよ。覚えておいて。」
「はい!」
元気な返答を聞き口を開く風濫
「今日はこれで解散。渚と春香は旅の疲れを落としてね。」
「「はい。」」
「フェイト、この後付き合って。」
「了解です。」
「では、以上、解散!」
機動六課司令室
そこにはやて・風濫・フェイトにシグナムとシャマルの姿が有った
「風濫にフェイト、御苦労さん。」
「はやて。別にこれと言って・・・。」
はやての言葉に返答し、若干困惑するフェイト
「困らないの。それよりも、用件は?」
真面目ムードに切り替える風濫の一言
「そやな。シャマル。どないなってる?」
「はい。3か月前から発生している無差別テロ事件。被害者や、
犯人と思われる人物に遭遇した局員達は“戦乙女を見た”っと、言っています。」
シャマルの言葉に疑問に思う風濫
「風濫。どないしたん?」
「えっ?いや、何でも無い。続けて。」
風濫の返答に満足行かないが、シャマルに視線を向けるはやて
「それで、
更に詳しく聞くと今現在起きてる25件の中で全部で9人居る事が解っているわ。」
「9人?その9人が集団で行動しとるん?」
はやての言葉に首を横に振るシャマル
「いいえ、全て単独行動です。ヒドイ所では1個師団が全滅しています。」
シャマルの言葉に驚く一同
「以上が今起きている事件の報告です。」
「拠点は不明。解っているのは9人が個別で行動していて、
並の魔導師じゃかなわへんって事やね。」
はやての言葉に不安そうな顔をする風濫とフェイト
「シャマル。もう少し詳しく調べられへん?」
はやての言葉に悩むシャマル
「出来る範囲でもかまへんから。」
「う〜ん、それでしたら。」
「すまんのう。」
「いいえ。」
シャマルの返答を聞くと風濫とフェイトを見るはやて
「2人も、小隊の皆共々気ぃ付けてや。」
「「了解。」」
「ほな解散。」
はやての言葉に解散する一同
解散し、廊下を歩く風濫とフェイト
ふと何かに気付き口を開くフェイト
「風濫。さっきからどうしたの?」
「フェイト。・・・うん、ちょっとね。9人の戦乙女。何か感じない?」
風濫の言葉に疑問に思うフェイト
「・・・神話のワルキューレ。もしかしたらかなり手強いかもしれない。」
「個人行動でも、一個師団を潰せるって、さっき言ってたもんね。」
フェイトの言葉に頷くと再度口を開く風濫
「・・・気を付けないとね。特に、渚と春香。」
「・・・了解。」
夜の市街地
公園で魔力集中を行う渚
ふと魔力を感じ魔力を感じた方を振り向く渚
そこには一人の少女が倒れていた
「大丈夫?・・・心音は、有る。気絶しているだけ。・・・どうしよう?」
20分後
―渚―
女性の声がする
「レイルさん!こっちです。」
渚の言葉に気絶している少女を見るレイル
「・・・魔力を感じる。それに、何だろう?不思議な感じが。
・・・とりあえず、局に運びましょう。」
そう言うと通信を開く
―はいは〜い、シャマル先生ですよ〜―
「シャマル?ゴメン今からそっちに1人、女の子運ぶからベッド開けといて。」
―急ですね。ですが、解りました。お待ちしてます―
「ありがとう。」
そう言うと通信が途切れる
「それじゃ、運ぼうか。」
「はい。」
管理局医務室
「ん〜、特に異常な所は無し。ただ気を失っているだけね。」
「シャマルさん、ありがとうございます。」
そう言って礼をする渚
「気にしないで。元々こう言う役割だし。」
―ん、う〜ん―
「お目覚めね。・・・おはよう。大丈夫?」
シャマルの問いに口を開く少女
「・・・ここ、何処?」
「時空管理局本局の医務室。彼女に感謝してね。見付けたの彼女だから。」
シャマルの言葉に礼をする渚
「・・・ありがとう。」
「いやいや、私は人として当然の事をした迄で。っと、私は月神渚。貴女は?」
名前を問い掛ける渚
「・・・ヴェルトラ。ヴェルトラ=キューレイ。」
「ならヴェルちゃん?」
渚の言葉に「えっ?」っと言う声を出すシャマルとレイル
「ヴェル。・・・渚、ありがとう。」
ミッドチルダ中央駅
「本当にここで良いの?」
渚の言葉に頷くヴェルトラ
「それじゃ、気を付けてね。」
「渚!」
ふと渚を呼びとめるヴェルトラ
「何?」
「また、会えるよね?」
ヴェルトラの問いに口を開く渚
「毎週日曜日の午後1時。中央公園の中央広場の、時計の下。そこで会おう。」
「・・・うん!」
「またね〜。」
そう言うとレイルと共に去って行く渚
渚達の姿が見えなくなると何処からか声が聞こえる
―シュヴェルトライテ、何処に行っていたの?―
「ロスヴァイセお姉様。気絶した後、管理局の人間に保護されていました。」
―で、今に至ると?―
「・・・はい。」
ヴェルトラ。もとい、シュヴェルトライテが返事をすると重たい空気が流れる
―先程の彼女と仲が良いと見た。彼女と親しくなり、隙有らば管理局を攻撃なさい―
「・・・はい、ロスヴァイセお姉様。」
―それと、グリムゲルデが使える。好きなように使いなさい―
「解りました。」
続く
次回予告
ふとした事で知り合った少女ヴェルトラ
ヴェルトラに疑問を感じる風濫
だが渚は親友と言う
しかし、隠された事実を渚は知らない
次回ACT16「ナイン・ワルキューレ」
―信じる事は、必要だと思います