作:Rui
Moon Light Magic
Girl
ACT6「魔術書」
間宮家
そこには渚・風濫・フェイト・アインスの4名が居た
「親御さんは何て言っていたの?」
渚に尋ねる風濫
「はい。間宮先生なら大丈夫だろう。だそうです。」
「それなら安心ね。っと、それじゃ作戦を練りましょうか。」
風濫の言葉に頷く3人
それと同時にチャイムが鳴り響く
「風濫、誰?お客さんでも来たの?」
「変ね。勧誘関連は断っているのに。…待ってて。行ってくるから。」
そう言うと玄関の方に去っていく風濫
「…時空管理局での、間宮先生って、どんな感じですかね?」
ふと口を開く渚
「常に冷静沈着で、本当に危険な時とかにしか怒らないし、部下にも優しい。」
最初に口を開くフェイト
「上下関係をあまり気にしないからね、風濫は。
研修生部隊の隊長の時は結構人気だったみたいだし。」
アインスの言葉を聞き口を開く渚
「こっちと、変わらないんですね。間宮先生は。」
渚の言葉を同時に口を開くフェイトとアインス
「「だね。」」
その時玄関から風濫が戻って来る
「間宮先生。」
「皆。お客人を紹介するわ。来て。」
風濫の言葉に姿を現す女性
その女性はピンクの髪をポニーテールにし、騎士鎧を纏っていた
その女性を見て口を開くアインス
「風濫、彼女って?」
「えぇ。夜天の書の守護騎士ヴォルゲンリッターの長。
そして元時空管理局機動六課ライトニング分隊副隊長、烈火の将シグナムよ。」
風濫の言葉に驚くアインス
「私も見て驚いたわ。けど、理由を聞いて納得したわ。」
「理由?」
疑問を投げかけるアインス
「有事の為、六課の各分隊長に、六課の課長。この3人は冷凍睡眠処置を施したの。」
「だが、それが破られ、我が主を含む他の2人と共にこちらの世界、地球へと流された。」
風濫とシグナムの言葉に口を開くアインス
「それじゃ、彼女達は今地球に居るって事なの?」
アインスの言葉に頷く風濫とシグナム
「けど、内一人は見つけたわ。何処に居るかわ言えないけど、
薄々本人は気付いているでしょうし。」
「なら、後2人って?」
アインスが再度疑問を投げかける
「彼女の主、夜天の書の主にして六課の創立者、八神はやて。
それと、管理局のエースオブエースと言われた白き魔導師。高町なのは。この2人よ。」
「我が主に関してはシャマルとザフィーラが探している。
私はヴィータと共に協力を求めに来た。」
「けど、今は事件が起きているし。私達はそれで手一杯よ!」
風濫とシグナムの言葉を聞き口を開くアインス
「アインスさん。」
ふと口を開く渚
「渚。何?」
「手伝って、あげませんか?」
渚の言葉に驚くアインス
「手伝うって、渚。今の状況解ってて言ってるの!」
「はい。けど、手伝う事がこの事件を解決してくれそうな気がするんです。」
渚に言葉に黙っていたフェイトが口を開く
「確かに。月神の言う通りかもね。私自身も、何処かでそう思っている。」
「フェイト迄。」
その会話を聞き口を開く風濫
「決まりね。アインスさん、乗る乗らないはアインスさんの自由です。」
「解った。全く、風濫には敵わないわ。」
アインスの言葉を聞いて口を開く風濫
「それじゃ、行きましょうか。」
同時刻
某所
そこには咲夜と舞の姿が有った
ふと、何かを感じる咲夜
「マスター咲夜、どうしましたか?」
「舞。何でも無いわ。心配しないで。」
「はい。」
舞にはそう言った物の、何か懐かしい魔力を感じる咲夜
「(何故私は感じる魔力を懐かしいと感じている。…何故?)」
自身に問いかけるが、答えは見つからない咲夜
「マスター咲夜、接近する魔力反応が2つです。」
「…えぇ、気付いているわ。」
咲夜がそう言うと同時に現れたのは蒼い毛色の狼と、緑の服を纏った女性で有った
一人と一匹を見て口を開く咲夜
「蒼き狼に風の癒し手か。……私は、今何を言った?」
自身が口にした名に疑問を覚える咲夜
「貴女自身は知らなくても、貴女の中の人格は覚えているみたいね。…クラールヴィント。」
そう言うと振り子みたいな物を取り出す女性
「返して貰います。魔術書と、私達の主を。」
続く
次回予告
その身に宿るは禁断と言われた魔術書
その身はかつての時空管理局の局員
そして、その人物の名は…
次回ACT7「夜天」
―――嘘だよね?舞ちゃん