作:Rui
Moon Light Magic
Girl
ACT5「信頼と裏切り」
昼の屋上
そこには渚に舞。それと教師の黒祥が居た
「渚、死んで。」
そう言うと同時に駆け出す舞
「…嘘でしょ?舞。」
呆然とする渚
舞の剣が渚に振り下ろされた瞬間
独特の金属音が屋上に響く
―黒幕は貴女でしたか。黒祥先生―
そう言いながら舞の剣を止めて居たのは…
「間宮、先生?」
その名を口にする舞
その名を聞くと同時に舞を剣ごと弾く風濫
「月神渚!貴女も魔術師なら戦いから目を反らすな!」
風濫の言葉に我に帰る渚
「…間宮、先生?」
「正解。さて、どうした物か。」
そう言うと黒祥と舞を見る風濫
「管理局の人間だったのかしら?間宮先生。」
「似たような物でしょ?貴女も。」
そう言うとレヴィンクライスを抜く風濫
「フフッ、今回はこれで退くわ。また会いましょう。」
そう言うと舞と共に消える黒祥
それを確認してレヴィンクライスを仕舞う風濫
「間宮先生。一体何が?」
「…彼女、黒月舞は黒祥咲夜の元で動く黒き魔術師。咲夜も同様。
そして、私は時空管理局特別機動部隊所属の魔導騎士。そして…。」
そう言うと仮面を付けると同時に鎧を纏う
その姿を見てとある人物の名を口にする渚
「剣、風さん。」
「えぇ。フェイト、居るんでしょ?」
風濫の言葉に姿を現すフェイト
「フェイト…さん。」
「渚さん。貴女にとってツライ選択になるかも知れませんが、共に戦ってくれませんか?」
フェイトの言葉を聞き決心する渚
「舞は、きっと何か弱みを握られていて、従っているだけだと思います。だから、私は…。」
そこ迄言うと風濫が渚の頭に手をかける
「強い決意ね。その決意、揺らがせちゃダメだよ。」
「はい。」
そう答えると同時に魔力を感じる3人
「間宮先生、今のは?」
「フェイト、渚。行くわよ。」
風濫の言葉に頷く渚とフェイト
廊下
屋上から降りて来ると異様な光景が広がっていた
「何、これ?」
目の前の光景を見て驚く渚
「剣隊長、これって。」
「驚きね。まさかここ迄とは。」
風濫がそう言うと何処からともなく声が聞こえる
―これが我が主の力。大人しく降参した方が身の為ですよ―
そう言いながら姿を現した女性は…
「舞。」
その名を口にする渚
「渚。…どう?私と一緒に来ない?」
舞の口から出た言葉を聞いて首を横に振る渚
「どうして?私達友達でしょ?何故拒絶するの?」
「友達、だからだよ。友達だからこそ、舞のしている事を、止める!」
―Wake
Up―
渚の言葉と同時に起動するルナティックハート
それを見て口を開く舞
「なら、止めてみてよ。無駄だと思うけどね。」
そう言うと同時に転移魔方陣でその場から消え去る舞
「…フェイト、管理局に連絡を。大至急ね。」
「はい。」
そう答えるとその場から去っていくフェイト
「学校に居た人間全てを石にするだなんて、全く見境無いわね。…渚、行けるわよね?」
風濫の言葉に振り返り口を開く渚
「大丈夫です。舞は、私が止めます。」
「良く言った。管理局からの連絡を待って、討って出るよ!」
「はい!」
駅前のとあるビルの屋上
そこには咲夜と舞の姿が有った
「舞、行きましょうか?全てを無に帰す為に。」
「はい、マスター咲夜。」
受け答えをすると飛び出す2人
闇は、直ぐ近く迄迫っている
続く
次回予告
戦いを前に、渚達の前に1人の女性が現れる
その女性が語る事とは?
そして、その女性はある願いを言う
その願いとは?
次回ACT6「魔術書」