MoonLightMagicGirl ACT4「深き闇と照らす光」

作:Rui


Moon Light Magic Girl

ACT4「深き闇と照らす光」

夕刻の中央公園

中央広場

そこには渚と剣風の姿が有った
「何か用件が有るんでしょ?」
ふと風が口を開く
「はい。剣さんは、時空管理局のアインスさんと言う方を知っていますか?」
渚の言葉に一瞬驚いた感じを見せるが直ぐに口を開く
「私は知っているわ。向こうは知っていると言えば知っているわね。それが?」
「はい。レイルさんを引き取りに来たのがその、アインスさんって言う方でして。」
渚の言葉に考える風
「もしかしたら彼女、或いは彼女の権限で動かせる人物が来るかもしれないわね。」
「そうしたら、私はどうしたら良いんですか?」
渚の疑問に口を開く風
「簡単。向こうから接触が有る迄待つのよ。その方が確実でしょ?」
風の言葉に考え込む渚
「確かに、そうですね。」
「接触が有ればその人物と協力しなさい。」
「えっ?剣さんは?」
渚の疑問に口を開く風
「私は私でやる事が有るの。それじゃ。」
そう言うと転移魔方陣でその場から消え去る風
「剣さん。…帰ろう。」

翌日

教室

始業のチャイムが鳴り先生が入って来る
「皆おはよう。突然だけど今日は教育実習生を紹介するわよ。入ってきて。」
先生がそう言うと1人の女性が入って来る
その女性は金髪でロングのツインテールだった
「教育実習生で今日からお世話になります、フェイト=ティス=アークスです。
よろしくお願い致します。」
フェイトの言葉に返事をする生徒達
「フェイトさん、解らない事が有れば私なり他の先生なりに。」
「はい、間宮先生。」
フェイトの返事を聞くとHRを始める間宮

放課後

「渚〜、帰ろう。」
「ごめん、間宮先生に呼ばれてるの。だから、先帰っても良いよ。」
渚の言葉に少し考え口を開く舞
「解った。また明日ね。」
「うん。また明日ね。」
そう言って舞と春香を見送る渚
「…行きますか。」
そう言うとカバンを持って教室を出て行く渚

屋上

「間宮先生。月神です。」
屋上に出てそう言うと目の前には教育実習生のフェイトの姿が有った
「フェイトさん。間宮先生は?」
「ごめんなさい。間宮先生に頼んで貴女を呼んで貰ったの。」
フェイトの言葉に疑問に思う渚
だがそんな疑問もフェイトの言葉で無くなる
「ルナティックハートをレイルから継いだ貴女にね。」
フェイトの言葉に驚き思わず構える渚
「改めて自己紹介。時空管理局機動六課所属フェイト=ティス=アークスよ。
よろしくね、小さな魔導師さん。」
「あっ、はい。…それよりもフェイトさんが来た理由は何なんですか?」 
素直な質問を口にする渚
「この街で起きている不可思議な事件の調査と解決。及び月神渚への協力。
時期にアインスもこちらに来るわ。」
「そうですか。…まだ。いえ、また、女性だけの失踪者が増えていると、
今日の朝のニュースでやっていました。」
渚の言葉を聞いて口を開くフェイト
「…中学生だけど、良い考え方を持っているわね。
とりあえず、何か進展が有ったら連絡するわ。無茶はしないでね。」
「はい。解りました。それでは失礼致します。」



某所

「お呼びですか?マスター咲夜。」
「えぇ。新たな魔術師が育っているわ。早々に摘まないといけないわ。」
咲夜の言葉を聞いて口を開く女性
「マスター咲夜の仰る通りです。して、その魔術師は?」
「貴女の友達よ。名は月神渚。貴女に倒せるかしら?」
咲夜の言葉に笑みを浮かべ口を開く女性
「ご安心を。私は貴女様に拾われた身。ご期待下さいませ。」
「…期待しているわよ。」

翌日

教室

「舞、おはよう。」
「おはよう渚。っと、今日のお昼に、屋上迄良い?」
舞の言葉に不思議に思うが了承する渚



屋上

屋上に出てくる渚
そこには舞ともう一人、女性が居た
「黒祥先生。あれ?何で舞と一緒に?」
疑問に思う渚
「渚、ゴメンね。」
そう言うと同時に何処からともなく剣を取り出す舞
「舞?何?」
「…死んで。」
そう言うと駆け出す舞

続く

次回予告
親友の舞から向けられる刃
呆然とする渚
何故舞が?答えは、出るのか?
次回ACT5「信頼と裏切り」
私は、何を信じれば良いの?

つづく


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