作:Rui
Magic Girl Luna
〜From Angel’s
Knight〜
エルミナド教会から続く道
その道を走る一台の車
運転席には羽咲市警の仁科
助手席には海山出身の月夜瑠那が乗っていた
「月夜、海山市警のお偉いさん方が会いたいそうだが…どうする?」
「良いじゃないですか。お願いします。」
「…解った。」
そう言うと一層アクセルを強く踏み山道を下って行く
海山市警本部
第1会議室
会議室の中に入る仁科とルナ
その中には海山市警本部の重役が待っていた
「羽咲市警特殊機動部隊所属仁科恵一警視です。」
「同じく月夜瑠那です。」
「まぁ、楽にしたまえ。」
本部長の言葉に楽な姿勢を取る仁科とルナ
「単刀直入に言おう。月夜君。海山市警に求める物は、有るかね?」
本部長の言葉に戸惑うルナ
「戸惑うな。正直に言え。」
仁科の言葉に頷くと口を開くルナ
「それでは言います。海山市警にも羽咲市警と同様の課を作って欲しいのです。
それと同時にインターネットを使いあらゆる方面から能力者の事件を追いたいのです。」
「(…強いな、お前は。)」
ルナの言葉を聞き心の中でそう呟く仁科
「成る程。仁科警視。彼女を地下の例の部屋へ。」
「はい。解りました。ルナ、行こう。失礼します。」
そう言うとお辞儀をし会議室から出て行く仁科とそれに着いて行くルナ
海山市警本部地下1階
とある部屋の前に来る仁科とルナ
その部屋の入口には「特殊機動課」と書かれたボードが置いてあった
そのドアをノックする仁科
「どなた?」
中から声が聞こえる
「CBS―01ソードだ。噂の彼女を連れて来た。」
仁科のその言葉から少し間を置きドアが開く
中から出てきたのは白衣を纏った一人の女性だった
「久しぶりだな。唯と一緒にCBS―P00を開発して以来か?」
「…そう、なるわね。で、後の彼女が例の?」
白衣の女性がルナを見る
「あっ、始めまして。月夜瑠那です。」
「神里明菜よ。よろしく。とりあえず中へ。」
明菜の言葉に部屋の中に入る仁科とルナ
室内に入ると3人の男性が居た
「改めて紹介するわ。神里明菜。海山市警特殊機動課総責任者よ。」
そう言うと視線を移す明菜
それを見て立ち上がる男性達
先ず一番手前の男性が口を開く
「神威剣です。RS−Bの適合者です。よろしく。」
続いてその奥の男性が口を開く
「矢萩愁だ。RS―KHの適合者だ。」
最後に一番奥の男性が口を開く
「影山英二と申します。RS―PHの適合者です。よろしくお願いします。」
三人の男性の自己紹介が終ると口を開くルナ
「月夜瑠那です。魔術法具“Night
Of
Moon”を所持しています。」
そう言うとお辞儀をするルナ
「明菜課長。海山市東部海浜公園に反応有りです。」
「神威・矢萩。彼女を連れて出動だ!」
「「了解!」」
海山海浜公園
「貴女も可愛い。」
そう言うと近くに居たOLに口付けをする
可愛いらしいゴスロリファッションに身を包んだ少女
その少女が口付けをするとOLの身体は瞬時に石へと変わった
「フフッ、美味しい。」
「そこ迄にして貰おうか。」
そう言って姿を見せる剣
腰には変身ベルトが付けられていた
「フフッ、知ってるわよ。最近こちらでは有名よ。貴方達は。」
「だったら、どうする?」
そう言うと変身ベルトに一枚のカードをセットする剣
「私の食事の邪魔をするのなら許さないんだから。」
その言葉に溜息を吐くと口を開く剣
「交渉決裂。そんじゃ、行くとするか。変身。」
そう言うとベルトの引っ掛け部に手を掛け引っ張る剣
―Turn
Up―
電子音声と共に目の前にビートルの模様が現れ、それが剣を潜り抜けると、
剣はアーマーを装着していた。その姿は仮面ライダーブレイドと同じ姿だった
「面倒なんで、とっとと終わらせて貰うぞ。」
そう言うと腰に刺してある剣、ブレイラウザーを取り出すとカードデッキを展開させる
デッキから2枚のカードを取り出すとスリットカードを通す
―Thunder―
―Slash―
―Lightning
Slash―
電子音声が告げると刃の部分にイカヅチを纏わせる
「覚悟は、良いな。」
それを見て振り返り逃げようとする少女
海沿いの柵が有る歩道に少女が出た瞬間
―Rider
Kick―
その電子音声と共に吹っ飛ばされる少女
その先にはシューティングモードのナイトオブムーンを構えたルナが居た
そのまま少女にナイトオブムーンを突き刺すと剣に向ける
「剣!!!」
ルナの言葉に少女を切り裂く剣
「あっ、嫌。消えたく無い。」
少女がそう言うと口を開くルナ
「…貴女の不運を呪いなさい。」
そう言うとナイトオブムーンを少女ごと空へ向ける
―Lunatic
Buster―
電子音声と共に魔力が放出され塵となる少女
「はい、終わり。」
ルナがそう言うと後方で石像に変わったOLが元に戻り倒れ込んだ
「どうだった?私は?」
ルナの言葉に変身を解いた剣と愁が寄って来る
「中々だな。普段はまともな連係取れないからな。」
剣の言葉に頷く愁
「改めて歓迎しよう。」
半年後
特殊機動課
パソコンのモニターを眺める英二
No.473 投稿者:D・Rose 投稿日時 ××/06/08 22:12:06
羽咲から伝言
こちらとそちらで何かが動いているわ
気を付けてね。
No.474 投稿者:Luna 投稿日時 ××/06/08 23:04:29
了解です。
気を付けます
No.475 投稿者:ユミ 投稿日時 ××/06/10 21:37:43
今日学校帰りに親友のヨウコが不思議な格好の少女に連れ去られちゃった!
お願い!ヨウコを助けて!!!
No.476 投稿者:マリ 投稿日時 ××/06/11 00:02:58
私も目の前で親友のエリがさらわれた。
助けて下さい。
No.477 投稿者:Blade 投稿日時 ××/06/11 07:28:53
新聞と合わせて4人
調査を開始する
No.478 投稿者:Syuu 投稿日時 ××/06/11 17:43:58
判明した。
向こうはB級の魔族一体
これからLunaと退治してくる
レスはここ迄で終わっていた
「…無事だと良いが。」
午後5時45分
海山市内某所の路地裏
そこには矢萩愁と月夜瑠那の姿が有った
「どうだ?何か感じるか?」
愁が問いかける
「若干だけど、感じるわ。…ここね。」
「OK、なら行こうか?」
そう言うと左手にホッパーゼクターを持つ愁と
待機モードのナイトオブムーンを持つルナ
「「変身!!!」」
同時にそう言うと魔術法衣を纏うルナと
キックホッパーへと変身する愁
「ナイトオブムーン!!!」
―OK Gate
Open―
ナイトオブムーンの電子音声の後穴が開く
「行くわよ。」
ルナの声に頷くと穴へと入って行くルナと愁
異空間内
「嫌、やめて。やめてぇ!」
少女の助けを求める声が響く
「だ〜め♪貴女は私の食事になるんだから。」
そう言って少女にキスをする魔族の少女
魔族の少女にキスされた少女の足が透き通って行く
俗に言うルビーへと変化して行く少女
「う〜ん、美味しい。貴女も気持ち良いでしょ?」
そう尋ねるが、少女は恍惚の表情をしたまま一気にルビーへと変化した
「貴女も良い顔するのね。それ程気持ち良いんだ。」
ルビーへと変化した少女に語る魔族の少女
「は〜い、そこ迄。」
ふと声がし、声のした方向を見る魔族の少女
「誰?何者?」
「海山市警特殊機動課月夜瑠那。」
「同じく矢萩愁。最近の誘拐事件はお前の仕業か?」
「誘拐?何の事?」
愁の言葉にとぼける魔族の少女
「貴女が宝石にしている少女達の事よ。」
そう言いながらナイトオブムーンを向けるルナ
「私の事、どうするの?」
「決まってるわ。倒すのみよ。」
ルナの言葉と同時にナイトオブムーンに魔力が溜まる
「そんな事無理だよ。だってお姉ちゃんは今ここで私のコレクションになるんだから。」
そう言うと同時にルナの目を見る少女
その瞬間心臓が高鳴るルナ
「月夜!」
後で叫ぶ愁
「くっ。しくじった。ナイトオブムーン、愁を!そしてシル姉に!」
ルナの言葉に愁に近づくと同時に空間から消え去る
「無駄だよ、お姉ちゃん。」
魔族の少女の言葉を聞きながら恍惚とした表情でムーンストーンと化すルナ