Magic Girl Luna 第3話「彼女」

作:Rui


「アリスちゃん?」
「月夜さん?」
互いの声を聞き呆然となる2人
ふとその間に剣を振り割って入るリア
「リア姉様!」
たまらずその名を呼ぶルナ
リアの一撃を避け間を空けると口を開くアリス
「レインハート!」
―OK、Master―
その言葉を聞くと杖を垂直に持つアリス
それと同時にアリスの周囲に複数の光弾が現れる
「行って!十二の射手!」
アリスがそう言うと同時にリアに向かう十二の光弾
それを同数の光弾で弾くルナ
「月夜さん、邪魔をしないで!」
「駄目!いくらアリスちゃんだからって、リア姉様をやらせはしないわ!」
ルナの言葉を聞き口を開くアリス
「月夜さん。そのうち解るわ。貴女がしている事は間違いだって。レインハート、帰るわよ。」
―OK。Warp―
レインハートの言葉と同時にそこから消えるアリス
それを確認して口を開くリア
「ルナ、気にしちゃだめよ。」
「リア姉様。はい、解っています。」
そう言うと二人して家へと戻った

翌日

学校へ行くと昼休みにアリスに呼び出される瑠那

屋上

そこには瑠那とアリスの姿が会った

「アリスちゃん、お話って、何?」
疑問を投げかける瑠那
瑠那の言葉に口を開くアリス
「昨夜の事よ。月夜さん、貴女は何故あんな事をしているの?答えて!」
真剣な表情で大きな声を張り上げるアリス
「…ゴメン、アリスちゃん。」
「それは、宣戦布告と捕らえて良いの?」
そう言うと魔術法衣を纏い右手にはレインハートを持つアリス
「嘘、だよね?アリスちゃん。」
「嘘だと思う?」
そう言うと両手でレインハートを構え瑠那に向けるアリス
それに対し呆然とする瑠那
ふと何処からか声が聞こえる
「アリスって言ったわね。私の可愛い妹をやらせはしないわよ。それに、真昼間からやる気?」
声の出所を探すアリス
その直後姿を現すと同時にレインハートを剣で押さえつける女性
「リア姉様。」
その女性を見てその名前を口に出す瑠那
「これ以上私の妹にちょっかいを出すなら、たたじゃ済まさないわよ。」
リアの言葉にレインハートを収めるアリス
「続きは、夜ですよ。」
そう言うと屋上から去って行くアリス
「リア姉様。」
心配そうな声を出しリアを見る瑠那
「大丈夫よ瑠那。心配しないで今夜も出ましょう。」
「…はい。」
リアの言葉に返事をする瑠那



デイベルストを起動させ魔術法衣を纏い駅前のビルの屋上から下を見るルナとリア
ふと路地裏に入っていく女性を見かけるルナとリア
「ルナ、行くわよ。」
「はい。リア姉様。」
そう言うと路地裏に入った女性に向かうルナとリア

路地裏

先程の女性を見つけて口を開くリア
「ルナ、私が足止めするからその間に済ませて。」
「はい。」
ルナの返事を聞くと一足先に女性の下へ寄るリア
「デイベルスト、モードソード。」
―OK。Sword Mode―
その声と共に杖から剣に変わるデイベルスト
「付加金化!」
―Plus Gold―
その声が言い終わると同時にリアが口を開く
「ルナ、今よ!」
「はい。」
そう言うと駆け出し女性に向かい剣を振るう
斬られた女性は一瞬で金へと姿を変える
その姿は何かから逃げるような姿のまま、金と化した
金化した女性を見て口を開くルナ
「ねぇ、リア姉様。」
ふとルナに呼ばれ疑問に思うリア
「ルナ、何?」
「このお姉さん、持ち帰っちゃ駄目ですかね?」
ルナの口から出た言葉に対し、口を開くリア
「それなら良い場所が有るわよ。」
そう言うと同時に世界が反転し、黒い世界に変化した
「リア姉様、ここは?」
「ちょっとした異世界。ここに持ち帰れば良いわ。」
リアの言葉にリアに抱きつくルナ
「ルナ?」
「ありがとうございます!リア姉様。」

駅前のとあるビルの屋上

そこにはアリスと女性の姿が有った

最初に女性が口を開く
「アリス、どう?何か掴めたかしら?」
「…蒼月さん。転校した先で仲良くなった子が、対象でした。」
少しトーンの下がった声で話すアリス
それを聞き口を開く蒼月と呼ばれた女性
「そう。なら後ろに彼女が居るわね。ターゲットは、そっちよ。」
「はい。解りました、蒼月さん。」

続く

次回予告
友達との対峙
自身の心境の変化
止まらない欲望
彼女は何処へ行くのか?
次回ACT4「黒き力」

つづく


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