石獣退魔聖戦 第六話 最強の石獣誕生

作:牧師


光達のクラスが全員石に変えられた事件の翌日。
祓い衆の時沢真由と川城梓の二人は学院長室を尋ねていた。

「学院長、今起きている事件の事は聞いていると思います、
 特例として宗家から石獣及び淫獣退治の為、応援の派遣を要請します」
梓達は学院内に石獣対策の結界を施している天音に代わり
宗家の人間を学院内に呼び込むための許可を取り付けに訪れていた。
「女性なら許可しましょう、ですが男子禁制の学院内は医師や救急隊であろうと
 男の方は学園内に入れません」
梓は学院長の言葉を予測済みだったが、ここで交渉を諦める訳には行かなかった。
「凛香おば様、学院内の生徒が何人も魂を吸い尽くされ石に変えられているんですよ
 学院の生徒達の為に、特例で許可して下さい」
鈴峰凛香(スズミネリンカ)学院長と梓は十歳程しか離れては居なかったが、
おばと姪の関係だった。
この事を利用し穏便に話を進めようと、天音が梓達二人を交渉に向かわせたのだった。
「そうね、もう五十人近い生徒が魂を吸い尽くされて石に変えられているわ・・・。
 貴方達みたいにね」
次の瞬間、妖しく微笑む凛香の髪の何本かが黄色く光り、梓と真由の胎内に滑り込む。
「あああぁ、気持ち良いっ!!融ける、融けちゃう!!」
「凛香おば様、これはまさか・・・ああん。いやっ、ひゃぁぁあん」
二人の胎内にピンクの霧が噴射され、魂を融かされる快楽で行動の自由が奪われて行く。
「ふふっ、梓ちゃん、貴方のことは好きだったけど、魂を吸い尽くさせて貰うわ」
凛香は口から透明な舌を出すと、梓にキスをし、そのまま舌を差し込んだ。
「んっ」
キスをしたほんの一秒ほどの間で、梓の体は冷たい灰色の石に変わる。
「次は真由ちゃんね、今まで梓と仲良くしてくれてありがとう、でもさよならね」
真由にキスをして、梓と同じ様に透明な舌を差込み、一瞬で魂を吸い尽くす。
何が起きたのか理解する間も無く、真由も物言わぬ灰色の石像に変えられた。
「ご馳走様、ふふっ、魂の入っていない、ただの石像に言っても無駄だったわね」
学院長室に巫女装束姿の二体の少女の石像が出来上がった。
凛香は二人の石像に黄色に変色した髪の毛を絡め、地下の隠し部屋に移動させた。
そこには初等から大学までの数十人の少女達が、様々な表情で石像に変わっていた。
一人の少女の石像に目を止めると、凛香はキスをして呟いた。
「貴方の魂を吸い尽くしてもう数週間、あの日が始まりだったわね・・・」

およそ一ヶ月前、学園近くの山中。

「酷い被害ね、木々は薙ぎ倒されて、地滑りも所々発生してるわ」
台風の被害状況を確認する為、凛香は近くの山々を自ら調べていた。
「学院に影響が無い様に、倒された木々の搬出と、砂防ダムの建設が必要ね」
莫大な寄付金があるため、予算は無制限なので大胆な工事が実行可能だった。
「これでおおよその状況は分かったわ、後は工事の手配と・・・、あら?なにかしら?」
足元に転がっている紅く塗られた小さな木の破片と、陶器の欠片が凛香の目に付いた。
「これは、祠の欠片かしら?こんな山の中に奉ってあるなんて変ね・・・」
近くにある学院の凛香ですら、その存在を知らなかったのである。
「まあ学院の施設では無いし、祠は修繕の必要が無いわね、これから忙しくなるわ」
その時、凛香の後ろで何かが蠢いた。
「急に暗くなってきたわね、えっ?」
凛香の後ろで蠢いたいた物は、棺型と呼ばれる石獣だった。
棺型石獣は中央の扉にも似た肉襞を拡げると、そこから無数のピンク色の触手を伸ばし、
凛香の体を絡め取り、衣類を引き裂き、裸にした後、棺の内に取り込んだ。
「きゃあっ!!ここは・・・石獣の体内?ああっ?何をする気!!」
棺型石獣は体内に取り込んだ、凛香の口や胎内に無数の触手を侵入させ、動きを止めると、
トロトロと透明な体液を注ぎ込んでいった。
『いやっ・・・、あ・・・まるで、体が海に浮いてるみたい。フワフワしてきた・・・』
凛香は気を失い、そのまま棺型石獣の体内で一週間、透明な体液に包まれていた。
次に眼を覚ました時、体に起きた異変に驚愕する事になった。
「此処は・・・森の中ね・・・。私確か石獣に飲み込まれて・・・。何この髪の色は?」
凛香の自慢の漆黒で長い髪の毛は、黄色に変色し、力を込めると瞬く間に伸ばす事が出来、
伸びた髪の毛は自らの意思で、ウネウネと自由に動かす事が出来た。
〈獲物の匂いがするわ〉
「え?」
急に頭に響いた声に、凛香は驚き、声を上げた。
〈獲物が見えてきたわ、さあ捕えるのよ〉
『いやっ、学院の生徒に何をする気?駄目ッ逃げて!!』
「学院長、無事だったんですね。一体何があったんですか?一週間も行方知れず・・・。
 え?なにを・・・、いやぁあっ。融けちゃうっ、私、気持ち良くて消えちゃうっ」
心で抵抗する凛香の意思に背き、黄色く変色した髪の毛の何本かが少女の胎内に侵入し、
ピンクの霧を噴射した。
『ああっ、嫌なのに・・・。んっ』
体は再び意思に背き、少女にキスをすると、透明に変わった舌の先を差込み、
一瞬でキラキラと輝く魂を吸い尽くした。
〈あははっ、これで魂の入ってないただの石像ねの出来上がりよ〉
『ごめんなさい、私・・・』
〈そろそろ貴方の魂も石獣に代わるのよ、私と一緒に・・・〉
『ああっ!!』
凛香に語りかけていた声の正体は、怪しい笑みを浮かべた自分自身だった。
「ふふふっ、気持ち良い、私は何を遠慮してたのかしら?じゃあ、他の娘も頂こうかしら」
辺りで凛香の探索に参加していた十人程の生徒の胎内に黄色い髪の毛を伸ばし進入させる。
「普通では味わえ無い程の快楽で、魂を融かしてあげるわ」
十人の少女達の胎内で一斉にピンク色の霧が噴射された。
「ふわぁっ、き・・・気持ち良いっ!!」
「融ける、融けて消えていきそうっ!!」
「イクッ、わたしイッちゃうっ、ああぁぁっ、融ける、イキ続けちゃう!!」
凛香は絶頂に達し続け、絶えずピュッピュッと定期的に潮を吹く少女たちに近づいた。
「ごめんなさい、まだ霧の調整がうまくないのよ。ふふっ、イキ続けて苦しいかしら?
 直ぐ魂を吸い尽くして楽にしてあげるわ」
凛香は少女達にキスをすると、一瞬で魂を吸い尽くし石に変えていく。
「こんなに簡単に人が石に変わってしまうのね、んっ」
最後の少女にキスをして、同じ様に魂を一瞬で吸い尽くす。
「学院にはまだ沢山おいしそうな獲物が居るわ、じっくり味わってあげないとね。
 そういえば学院には石獣を退魔してきた、梓達祓い衆や純白の聖女達も居たわね・・・」
祓い衆と繋がりのある凛香は彼女達の存在は知っていたが、個々の力までは知り得なかった。
「少し様子を見ないといけないかしら?他の祠を探して残りの石獣や淫獣の封印を解いて
 彼女達を襲わせながら能力を見極めないと・・・」
石獣になったばかりの凛香は、まだ正面から祓い衆や純白の聖女と戦える状態ではなかった。
やがて祠から封印の壷を取り出し、一つ残らず叩き壊していった。
「蘇りなさい、災厄の獣達。そしてわたしの命令に従って貰うわ」
凛香の目の前にイソギンチャク型や蜘蛛型、スライム型など無数の石獣や淫獣が蠢いていた。
「この子達の能力も把握しないとね、その前に学院内の結界を破壊しないと私も苦しむわね」
凛香は何匹かの淫獣を使い、学院内の結界を学院長室周辺の結界から徐々に切り崩て行き、
数週間後にはじめて石獣を二匹、テニス部の部室に送り込んだ。
「さあ、楽しい宴の始まりよ」

時沢真由と川城梓が石に変えられた日の放課後、学院内大聖堂の一室。

「美鈴!!」
杏樹の祈りが通じ、美鈴の体がゆっくと肌色を取り戻し、元の柔らかい肉体に戻っていく。
「ひやぁぁぁん、ああああっ」
元に戻った美鈴は、まだ石獣の針の効果が消え切っておらず、絶頂に達し続けていた。
「美鈴!!大丈夫、今鎮めてあげるわ」
杏樹は美鈴の体を優しく抱きしめると、暖かい光で包み込んでいく。
「ああぁ・・・。杏樹様。駄目です。私、石獣に魂までけがされて・・・んっ」
杏樹は抵抗する美鈴に優しくキスをし、美鈴の頭を抱えるように抱きしめた。
「安心なさい美鈴、貴方の体は何処もけがされてなんかないわ。ほらこんなに綺麗よ」
杏樹は美鈴の髪を撫で、優しく耳たぶを噛むと、首筋にキスをし、脇の下に舌を這わせ、
指を銜え、チュプチュプとしゃぶりあげ、胸、ヘソの周りに舌を這わせ更にキスをした。
「どう?何処もけがされてないわ。まだけがれてるなんて言うなら・・・」
美鈴の返事も待たず、太ももからふくらはぎにキスをし、最後に秘所に舌を這わした。
「ああん、杏樹様、あんじゅさまぁっ、ああああん」
杏樹は針の効果で愛液を滴らせている美鈴の膣口に舌を差込み、丁寧に舐めはじめた。
そして、膣内から溢れる愛液をちゅるちゅると飲み下して行く。
「ちゅっるっ、美鈴、気持ち良い?もっと良くしてあげるわ」
「杏樹様、イクッ、イッてしまいます。ひゃぁああああんっ」
激しさを増した杏樹の愛撫で、美鈴は体を海老の様に撓らせ、絶頂に達した。
「ふふっ、お帰りなさい、美鈴。んっ」
杏樹は美鈴にキスをし、優しく語り掛けると、再び体に舌を這わせ始めた。
二人の行為は夜が明けるまで続いた。

つづく


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