石獣退魔聖戦 第五話 忍び寄る石獣

作:牧師


スライム型石獣を封じた日の三日後。
祓い衆の巫女の優菜は各所に出現した蠍型、海星型など五匹の石獣を封印していた。

「んっ、ちゅっ、ちゅるっ・・・、ふふ、美月かわいいな・・んっ」
社務所の一室、白く大きな布団の上で、優菜が美月の体を優しく愛撫していた。
ぷにぷにした下腹部やまだ小さな胸、ピンク色の綺麗な蕾に優しくキスをしていく。
最初に優菜に襲われた時は激しく抵抗した美月だったが、最近の度重なる封印の後、
毎回必ず襲われているので、今ではすっかり開発され、快楽に酔いしれていた。
「優菜おねえちゃん、そこっ、そこが気持ち良いの〜、もっとナメナメしてぇ〜」
その言葉を聞き、優菜は美月の陰核を更に口で愛撫し、歯で優しく噛んだ。
「ああぁぁあぁん、はぁはぁ、美月イッちゃいました。ひゃぁぁん」
優菜は噴いた潮をゴクゴクと飲み下すと、優しくキスをし、ヒダを軽く咥え、
舌を使い膣内を丁寧に嘗め回した後、思いっきり吸い上げた。
「ちゅぷっ、んっ、ちゅぴゃ、んんんんっ、あむっ、ちゅぅぅぅぅっ」
優菜は美月の股から顔を上げ、お互いの股を合わせる体位になると、
下の口で濃厚なキスをし、二チュニチュと淫靡な音を響かせて、激しく腰を動かした。
「ふわぁぁぁぁぁん、ああああぁぁぁっ」
美月が絶頂に達し完全に気を失うと、優菜はようやく腰を離し美月を解放した。
「あ・・・、またやっちゃたか。毎回ごめんね、美月。んっ、ちゅっ」
正気に戻った優菜は、美月の唇に優しくキスをした。

「ようやく終ったのね、石獣を封印した反動とはいえ、毎回美月を襲うのも問題ね」
天音は部屋からふらふらと出てきた優菜を見て、深く溜息をついた。
「仕方ないですよ、優菜先輩が石獣の封印をした時に起きる反動ですから、
 優菜先輩が無意識下で美月ちゃんを好きだったのも、美月ちゃんを襲う原因ですし」
光が冷静に現状を分析して、天音に内容を告げた。
天音もその理由や話は知っていたが、今回はじめて襲っている現場に居合わせ
その激しさを目の当たりにしたのだった。
「優菜は激しすぎるわ、あんな攻め方をしてたら、幼い美月の体が持たない・・・。
美月はまだ十一歳なのよ。そうだ!!光、お願いが・・・」
「お断りします、それに美月ちゃんも石獣に戦う覚悟はあるはず、優菜先輩のアレも
 石獣との戦いの一環です」
何を頼まれるか理解している光は、天音が話を言う前に、間髪入れずに断った。
「確かに石獣との戦いは護符や破魔矢だけでは無いわね。優菜の封印が必要な以上、
 これからも美月に頑張って貰うしかないわね・・・」
天音は美月に心の中で詫びながら、今後も優菜の人身御供にすることに決めた。

翌日、中等棟の科学室。

この日、光と千鶴は午後の授業で科学室を使い、講義を受けていた。
「温度による溶解度の差を利用し、物質を生成する方法を、再結晶〜」
科学の担当、雅の講義は延々と続き、板書をノートに書き写すだけで精一杯だった。
その時、突然教室内が揺れ、照明が落ちたかのように暗くなった。
「まさか、石獣?」
「こんな時間に襲ってくるなんて!!」
光と千鶴は授業中である事から当然袴も着ておらず、一枚の護符も持ってはいない。
まだ姿を見せない敵に、神経を研ぎ澄まして警戒していた。
「千鶴、冷たい事を言うけどよく聞いて、私たちも含めて今教室に四十人いるわ、
 私達は何とか自分の身を守って天音先輩や結衣先輩が助けに来てくれるまで
 時間を稼ぐのよ、みんなを助けるのはのできる限りで良いから・・・」
光は何人かのクラスメイトを犠牲にして、残りの友達を出来るだけ守りながら、
時間を稼ぐ作戦を、千鶴に提案したのだった。
千鶴は光の提案に明確に答えず、辺りの様子を伺っていた。
「光・・・。石獣が来るわ!!」
現われたのは全身に触手を生やした姿の、芋虫型石獣だった。
「また新種の石獣!!まずいわ、攻撃手段が予測できない!!」
石獣は無数の触手から、シュウシュウと白い霧の様なものを撒き散らし始めた。
「なにをする気?・・・けほっ、んっ、これって・・」
ピンクの霧の様に魂を融かしはしないが、甘く心地良い快楽が少女達の体を駆け抜けた。
「んっちゅ、ああん、あん」
「チュプ、クチュッ、はっ、プチュッ。いいっ、気持ち良い」
千鶴の周りで、クラスメイトが思い思いの方法で自慰に耽っていた。
指で秘所を弄る少女に、机やイスの角に擦り付ける少女、豊かな胸を自ら吸う少女、
隣同士でキスをし、胸を擦り合わせ、貪欲に快楽を貪る生徒もいた。
石獣は更に白い霧を出し続け、教室の授業風景を淫靡な宴に変えて行く。
「千鶴、ごめん、私もう耐えられない・・・、はぁ、あん、いいっ、いいのっ」
抵抗を続けていた光もついに白い霧の齎す快楽に飲み込まれ、激しい自慰を始めた。
「光まで・・・。天音先輩、結衣先輩、早く助けに来て下さい・・・」
女の子特有の甘い匂いと石獣の出す、白い霧の匂いで室内は充満していた。
石獣は三叉の触手を伸ばし、少女達の腰にその内の二本を巻きつけ、残り一本を胎内に
捻じ込み膣内で蠢かすと、ジュプジュプとねっとりとした音を立て、精気を吸収し始めた。
「気持ちいいっ、こんなのはじめてっ。硬くて熱くて、ああああぁぁっ」
クラスメイトの風香が体を震わせ、パキパキと全身を石に変えて行く。
顔は快楽で緩み、口から涎を垂らし、乳首を立たせ、背筋と足のつま先をピーンと伸ばし
髪を振り乱した姿で、真っ白な大理石像へと変わった。
それを皮切りに千鶴の周りで嬌声と喘ぎ声が響き、次々とクラスメイトの体が白く変わり、
床に淫らな姿で自慰に耽った大理石像の体を転がしていった。
「はあっ、いくぅっ」
祓い衆の巫女、光も触手に犯され、潮を噴きながら大理石に変わっていった。
大理石像に変わった光は、元の清楚な面影が見えない程に、淫靡な姿を晒していた。
「光まで・・・、みんな大理石像にされてしまった・・・、残ったのは私だけ・・・」
石獣は千鶴以外の少女達から精気を奪い、全員を真っ白な大理石像に変えていった。
そしてウネウネと体を動かすと、一本の触手を千鶴の胎内に差し込んだ。
「え?この色の触手は・・・。いやっ、どうして私だけっ。はぁぁん」
胎内に差し込まれた黄色い触手からピンクの霧を噴射され、千鶴の魂が融けて行く。
千鶴の顔にゆっくりと透明な触手が近づいてくる。
『消える、私、消えちゃうの?お姉ちゃんの仇も討てずに・・・』
キラキラと輝く魂を口から吸い出され、千鶴も姉の千尋と同じ運命を辿る。
パキパキと音を立て、千鶴の全身がゆっくりと白い大理石に変化して行く。
右に結ったポニーテールがユラユラとしていたが、白い大理石に変わり動きを止めた。
石獣は魂を吸い尽くし千鶴を大理石像に変えると、床に溶ける様に姿を消した。
天音達が科学室にたどり着いたのはその十分後だった。

その日の夜、社務所の一室。

「皆よく聞いて、明日からは授業も袴着用、及び護符と聖水の携帯を義務付けます」
純白の聖女の杏樹達も協力に応じ、大量の聖水を社務所に送り届けていた。
「美鈴を元に戻す護符のお礼だそうだ、話し合って分かったが良い奴だったんだな」
天音と杏樹が対立していた理由は性格では無く、性癖の方だった。
「そうね、優菜と杏樹は良い友達になれるわ。袴着用の件は学院側に了承を貰ったわ
 生徒達に理由を聞かれた場合、私の命令だと答えておきなさい」
天音は祓い衆の全員に護符と聖水を持たせ、自室に帰らせた。
「授業中まで襲って来るなんて、どうして此処まで石獣が活動できるの・・・」
石獣や淫獣は日中の活動するには相当なエネルギーを必要とする。
夕方以降しか活動しなかった今までの状況と、何かが変わりつつあった。
「とりあえず学院内に結界を張って、石獣の行動を少しでも防がないといけないわね」
天音は結界の強化の為、護符や風鈴などを用意した。

光達のクラスが全員石像に変えられた件は、集団結核のため学院内の隔離病棟に移動、
面会禁止と生徒には伝えられた。

つづく


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