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憤怒の乙女ラト Lato, the raging maiden
属性と神力 Domain(領域) シンボル 代表的な信者 Favored Weapon
(好む武器)
Plane
(居住次元界)
Chaotic Good(混沌にして善)
Greater Deity
混沌,力,守護,破壊
Celerity(P),Madness(P)
Family,Retribution
舞う乙女 ファイター
バーバリアン
Berserker
Dervish
女性、母親、兵士
シミター Arborea
第一階層Arvandor

 猛々しい女戦士達は、ラトの名を叫んで敵を打ち倒す。
 炉端で赤子をあやす母親は、母子の守護を願ってラトに祈る。
 村々を略奪する邪悪なヒューマノイドは、畏れを込めてラトの名を囁き、暴行の手を止める。

 ラトは怒れる闘いの女神であり、女性と子どもの守護神であり、恐るべき復讐と罰の神である。
 純粋な激怒で敵対者を八つ裂きにする狂戦士であると同時に、信者には慈愛を垂れる守護女神として知られる。
 女性の冒険者から、一般の家庭まで広く信仰され、悪の諸種族にすらその名は知られている。

 ラトの最も恐ろしい側面は、性的な犯罪に対する抑止者・復讐者としての顔である。
 女性を暴行しようとした悪漢が、ラトのクレリック/ラトが遣わした来訪者/女神ラト自身に殺される説話は、無数にある。
 ラトの刑罰は死またはリジェネレイション不可能な去勢であり、邪悪なヒューマノイド達にすら悪行を思いとどまらせるものだ。
(この事と、太母ネイラスへの広い崇拝から、ネラスキャンペーンではハーフオークの人口が一般のD&D世界より少ない)
 
【神話】
 ラトは、太母ネイラスの末娘であり、ネイラスの娘達を守る役目を与えられた。
 美しい乙女・ラトは、世界に他の神々と様々な命が溢れる時代まで、気ままにネイラスの体の上で踊り続けていた。
 ところがある時、オークの旧き主神ロンボルクが、ある女神(伝承によって異なる)を犯そうとする事件が起きる。
 それを目にしたラトは、母から受け継いだ凄まじい激怒に身を焼かれた。
 ラトは百の腕に百のシミターを構えると、大地を踏み砕き、目から炎と稲妻を噴き出しながら、ロンボルクに躍りかかった。
 ラトはロンボルクを去勢し、首をはね、体を八つ裂きに、骨を千と百に打ち砕いた。
 その時父親の背骨が目に突き刺さり、ロンボルクの息子ボルク(現在のオークの主神)は片目になってしまった。
 三十三日の間怒り、ようやく鎮まったラトは、次に同じ事をした者にも同じ罰を与える、と宣言した。
 以来ラトに殺された、または去勢された悪の神々の数は、一説には五十を越えると言う。

 「神代の乱」においては、ラトも悪のドラゴン達と闘った。
 とはいえデュランやコーネイザ、アムゾンら男神のような華々しい戦果の神話は残っていない。
 ラトがドラゴンを殺すことよりも、女子供を守ることを重視したからだ、と信徒達は考えている。
【世界】
 ラトの神殿は人間やエルフの都市によく見られ、小さな村でも年長の女性の家に神像が祀られていることが多い。
 ノームやハーフリングの社会では家の守護神として見なされている。
 ドワーフはあまりラトを信仰せず、自らの種族の守護神を重視する。
 多くの悪の種族の間では、ラトは呪いや災厄のように考えられ、恐れられている。
 例外的にノールとドラウは女性上位社会であるためか、ラトをパンテオンに入れている場合が多い。
 ニンフの中には、ラトを崇めて武装するカルトが存在するとも言われる。

 女性の冒険者(特に戦闘系)や、女性を守ることを責任と考える男性のソルジャー・司法関係者は、しばしばラトを崇める。
 バーバリアンやバーサーカーは、ラトが持つ凄まじい激怒の力に尊敬を覚えることがある。

 ラト神殿は都市における容赦ない自警団としての役割を負う他、家庭内での不和や暴力を仲裁したり、
 女性の性や出産にまつわる悩みを助けたりしている。
 ラト神殿がごく安価に販売するマジックアイテムは、性犯罪に対して残酷な防衛を行うもので、大きな抑止力となっている。

 神殿の構成員は大部分が女性だが、ある程度男性も存在している。
 熱狂的な男性ラト信者の多くは、自らを去勢してしまうことで有名である。
 
【倭閣】
 倭閣大陸では、ラトはラトニャンと呼ばれる。
 同じく女戦士・守護者・復讐者としての側面を持ち、Chaoticな神であるにも関わらず、女性のサムライに広く尊崇されている。
 珍しいことには、宮廷の宦官が”去勢された者の守護神”としてラトニャンを崇拝する習慣がある。

【アルジーラ】
 名称・役割などに変化はない。アルジーラでもやはり、ハレムの去勢奴隷に信仰される例がある。
【Planes(次元界)】
 ラトはChaotic-Goodの次元Arboreaに居住する。
 ラトは定住する領域を持たず、第一階層Arvandorの美しい自然の中を、崇拝者と共に気ままに旅していると言う。
 彼女に同行するのは様々な世界から来た女戦士達の魂で、美しく高潔、しかし激すれば破壊的な乙女達ばかりである。

 特筆すべきは、Lawfulな次元Mechanusに、ラトの命を受けているらしいInevitable(人造生命体)が存在することである。
 女性的なフォルムをしたその来訪者は、物質界におけるラトの”復讐者”としての役目を代行している。
 混沌の神が秩序の来訪者を使う珍しい例について、混沌の神の神学者は
「秩序すらも混沌の太母ネイラスから産まれた為だ」という学説を唱えている。
【関係】

■神々とその信徒

・デュラン
 聖戦の神デュランとラトは、神話の戦争の中でしばしば肩を並べて闘っていた。
 両神の間には、緩やかな友情があるようだ。
 しかし一部のデュラン信者には男性優位的な思想があり、彼らはラトの女戦士達を快く思わない場合が多い。
 その反動として、しばしばラト信徒も男性のデュラン信者を嫌っている。

・アムゾン
 力の神アムゾンにとっては、ラトは避けるべき苦手な相手である。
 混沌にして善のアムゾンだが、豪放磊落にして礼儀知らずなことから、数度ラトを激怒させたことがあるのだ。
 アムゾンの僧侶の前で『ラトに頭を剃られたアムゾン』の説話を持ち出せば、拳の一発くらいもらいかねない。
 しかし危急の時には、二柱の神は互いを信頼して闘っている。
 バーバリアン部族などでも、アムゾンとラトそれぞれを、男性と女性の理想的な戦士として併せて祀ることが多い。

・コーネイザ
 支配の神コーネイザもまた、性的犯罪を許さない。しかし、ラトの激怒に満ちた私刑については軽蔑している。
 一方ラトは、コーネイザが「紳士的な」圧制者にして殺戮者であることを、それなりに評価している。
 結果二柱の神は、冷たく距離を置いている。
 ただし、コーネイザの圧政が女子供の殲滅という形を取った場合には、ラト信徒は猛烈に反抗するのが普通である。

・ボルク
 オークの主神ボルクにとって、ラトは絶対的な恐怖の存在である。
 神話にある通り、彼の父ロンボルクはラトに殺され、彼自身も巻き添えで片目を失った。
 神話的恐怖は種族全体に浸透しており、オーク達は決してラト信徒に近づこうとしない。
 オーク社会の中で女性のオークが財産同然に扱われている事態に対して、ラトは干渉しないことで知られる。
 様々な神学者達がその理由について考察しているが、世俗的には「ラトはオークが嫌いだから」程度に思われている。
 未婚のオーク女性で構成されたボルクのセクトが存在し、ラト信徒に激しく戦いを挑むと言う噂もある。
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