喜びの石膏像

作:ヴリトラ


「始めようか・・・」
「うん・・・」
 とある街のマンションの一室で、服を着た男と、全裸の女性がいた。 男は片桐哲也。ごく普通の会社員、女は桃川陽子。哲也と同じ職場で働く会社員で、哲也の彼女である。スタイルが良く、顔も綺麗だったので、職場では人気である。ちなみに二人とも22歳である。
「本当にいいのか?」
「ええ・・・頼んだの私だし・・それに哲也もやりたいんでしょう?」
 哲也の傍には白い液体がおいてあった。絵の具ではない。石膏である。状況から言うと哲也は陽子を石膏像にしようとしている。事の発端は陽子が同棲中の哲也の部屋を掃除していた時見つけた石膏像にしてから固めた女性にHをする変わったビデオを見つけてしまった事が始まりであった。陽子の方も哲也とHしている時、哲也が満足した感じでないが、悲しかったので、思い切って頼んだのである。
「じゃあいくぞ・・・」
「ええ・・・」
 そう言って陽子は哲也と向き合って、脚を広げ股間を見せる様なポーズをとって綺麗な尻と手を床につけた、(この姿勢には哲也もびっくりした)そして哲也は陽子に石膏を塗り始めた。足から徐々に綺麗に、丁寧に体が塗られていく。足から脛、膝、細い腿と綺麗な脚が塗られた。陽子の秘所の周りも穴を覆い隠さない様に丁寧に塗られた。腰も、程よい大きさの胸も、桃色の乳首も、細い手も、髪も櫛で梳かす様に、顔もムラがない様に綺麗に塗られ閉じられた瞼も丁寧に塗り、陽子は身体全てが余す所なく、純白になった。そして陽子は小さく口を開けた。(そうしないと呼吸ができない。無論、鼻の穴も塞いでいない。) 
 そして数時間後・・・
「固まったな・・・」
 陽子は完全に石膏像になった。陽子も力を加えてみるが、全く動かない。
「ありがとう陽子・・・」
 そうして哲也も服を脱ぎ、洋子にもたれかかる様に抱きしめ、陽子の口にキスをし、小さく開いた口に器用に舌を入れ、陽子の舌と絡ませた。(!! ああ・・哲也が満足している・・・これで良かったのね・・・)陽子はこれだけでも嬉しかった。しかし哲也はこれだけでは終わらない。哲也はキスを止めると、右手を秘所の中に入れ、指でGスポットを愛撫し始め、左手で乳首をグリグリと弄び始めた。         (んん!んぁああ!ああっ!あああ!!)
 陽子の身体を凄まじい快楽が襲ってきた。抗う事もできず、快楽は全身を駆け巡った。左手で弄ばれている乳首も、石膏で覆われているのに、感じずにはいられなかった。
 (んん!ああっ!ダメェ!!気持ちいい!!こわれちゃうっ!!!イッちゃうぅぅぅ!!!哲也あぁぁぁぁぁっ!!!!)
「ああああああぁぁぁぁぁ!!」
 小さく口を開けたため声は出たが、言葉は出なかった。そして、秘所から愛液を噴水の様にブシュブシュと流し、口からは涎が垂れた。そして、哲也は自分の肉茎で陽子の秘所を貫いた。
 (うあ!ああぁ!!あああああぁぁぁぁぁ!!!!)
 陽子は石膏像で歓喜と絶頂を与えられ、気を失った。
「ちょっと、休憩しようか陽子・・・」
 そう言うと哲也はそのまま風呂場へと行った。放置された石膏像の陽子は気を失っても、秘所から愛液、口から涎、閉じた瞼からは、嬉しさと快楽に満たされた涙が流れていた。彼らの夜は始まったばかり・・・・

 終・・・


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