蒼銀の愛人形

作:ヴリトラ


 とある施設の地下深く、誰も知らない部屋で彼女は横たわっていた。 
「ん・・ここは・・・?」
「やあ、起きた?」
 彼女が目覚めると目の前には一人の男がいた。
 彼女の名前は麻倉良子、16歳の高校生。
「先輩・・・・?」
 男は竹中徹、18歳で良子の高校の先輩で、良子の想い人である。
「ここはどこですか・・・?あたしどうして・・・?」
 良子は帰りがけに突然睡魔に襲われ意識を失い、ここに運ばれたのだった。
「麻倉さん、君は僕の事が好きなんだろう?」
「えっ!あ・・あの・・その・・は・はぃ///・・・」
 突然の核心を突く言葉に思わず本音で答えてしまった良子。それに続けて徹は言った。
「僕はきみが欲しい。だから永遠に僕の傍にいてほしい」
 願ってもない求めに良子は驚き、そして言った。
「えっ!でも・・あの・・私で良いんですか?」
「君じゃなきゃ駄目なんだ。いてくれるかい?」
 良子は場所と状況を忘れ、その言葉の嬉しさにただ答えた。
「はい!私で良ければ!」
「ありがとう。その言葉が欲しかった。それじゃ、早速始めよう!」 
「えっ?何をですか?」
「僕達が永遠になるための準備さ。」
 そう言うと徹は手元のスイッチを押した。途端に良子に向かって、緑の液体がかかり、たちまちに良子の服を溶かしていった。
「キャッ!!何これ!?」                    
 あっという間に良子は全裸になった。その直後に足元から、ガラスの筒が上がってきて良子を囲み、ガラスケースのカプセルになった。
「せ、先輩!?なんですかこれ!?やめて!お願いだから出してください!」
「大丈夫、これが終わったらすぐ出すから。」
 そして徹はもう一つのスイッチを押すと床から鉛筆ぐらいの、上部からは口に入るぐらいの太さの管が出てきて、太い管は良子の口、細い管は良子の秘所に入っていった。
「んぐぅっ!!!!!!!!!」                 
上からも下からも不快感を感じ、しかもどっちの管も中で液体を流し込んでいて、まるで吐いたものを流し戻されている様で、苦しくてたまらなかった。
(なんで・・なんで・・・どうして・・・)
 そして管は流し終えると、上部と床に戻って行き良子は力なくその場に呆然と立ち尽くしていた。
「こんな思いをさせてごめん。でも、永遠になるにはこうしなきゃ駄目なんだ」
 カプセルの中で涙を流しながら無表情で棒立ちになる良子に徹は語り続ける。
「僕の両親は科学者なんだ。数日前とある実験が失敗し両親が死んでしまい、僕は実験の影響で不老不死になってしまったんだ。こんな身体だからもう友達や皆とはいられない。でも、ずっと一人ぼっちになるのも嫌だった。だから僕を求めている君が欲しかった。僕の傍にいてくれると言った君が欲しかったんだ。君は僕のモノ・・・ずっと僕のモノ・・」
 そして徹はまたスイッチを押した。すると上部と床からブルーメタルの液体が流れ出し、カプセルを満たしていく。
 (あたしの求めにこたえてくれたから・・・あたしのために・・・捧げなきゃ・・・私の全て・・・私は徹先輩・・いいえ、ご主人様のモノ・・ご主人様のモノ・・・)
 最後の言葉を暗示の様に頭の中で繰り返しながら良子は蒼銀に呑み込まれた。

翌日・・・

 徹はカプセルの前に立ち、スイッチを押した。するとカプセルが開き、中から全身がブルーメタルに覆われた良子が姿を現した。すらりとした細い脚、無毛の下腹部、引き締まったウエスト、程よい大きさの胸、乳首、綺麗な顔、腰まで伸びた髪も前髪まで蒼銀に輝き、目も白目まで染まり、瞳も大きく丸い形を残しているが生気がなく、同様にブルーメタルに染まり、全身からは人の色を残していなかった。
「麻倉さん、来て。」
「はい・・・ご主人様・・・」
 そう言うと良子は徹の下へと歩いて行った。
「特殊金属はすごいな・・・麻倉さん。Yの字ポーズになってくれる?」
「はい、解りましたご主人様。それと良子とお呼びください・・・」
 そうして良子は片足を上げ、Yの字になった。
「うん。中も完全に染まってるな。ありがとう良子これで僕達は永遠だよ・・」
 そう言うと徹はYの字姿勢のままの良子の口にキスをし、指で秘所を愛撫し始めた。感触は人の時のままだが、肌触りや温度は人ではなく、氷の様に冷たい銀そのもので、柔らかい銀を触る様な不思議な感触だった。
「んっ!んんっ・・ああん!!あ・ああ・ああぁぁ!んあああ!!イク!イッちゃう!イッ・・あ、ああああああぁぁぁご主人様ァァァァァ!!!!」
 そして良子は快楽で絶頂にいき、蒼銀の愛液をダムの決壊の様に流し続け、ついに快楽の波に耐えられず身体が崩れ落ちた。
「はあ・・あ・・も・・申し訳ございませんご主人様・・・姿勢をくずしてしまいました・・も・・・もう一度・・ん、ん、んああ!ダ、ダメェ・・と・・・止まらないぃ・・・」
 何とか起き上がろうとするが、力が入らず、秘所からはまだ愛液が流れていた。
「いいんだよ良子、突然やった僕が悪かったね・・・」
 そう言うと途端に良子は悲しい顔になり、泣き始めた。
「やめてぇ・・・謝らないでくださいご主人様・・・私はご主人様のモノ・・・ご主人様の思う様に私をお使いください・・・崩れた私が悪いのにご主人様に謝らせるなんて・・・ああ・・なんて事を・・・お許しくださいご主人様・・・」
「ありがとう良子、やっぱり君でよかった・・・傍に置いてあげるからねずっと・・・」
「ああ・・ありがとうございます、ご主人様・・・私は身体も心も永遠にご主人様のモノです・・・」
(こんな私に・・・ああ・・・ご主人様ぁ・・・)
 良子は再び蒼銀の涙を流した。しかし今度は歓喜の涙だった。
「良子、仰向けになって、大の字になって・・・」
「仰せのままに・・・ご主人様・・・」
 良子は言われるままに、仰向けになり、大の字になった。それはまさしく、全てをさらけ出す形だった。そして徹も服を脱ぎ、包み込む様に良子を抱きしめ、再び口にキスをし舌を絡ませ合い、キスを終えるとまた良子の今だに愛液を流す秘所に指を入れ、先程よりも強く、激しく愛撫し始めた。
「ああ!あっ、ああん!ご、ご主人様ぁ!!ど、どうぞわ、私を、んっ!んあっ!あああ!あっ、あっ、あっ、あああああぁぁぁぁ!!!」
 良子は見開いた眼から、口から蒼銀の涙と涎を流し、片手を愛撫している徹の手と重ね、笑っていた。
「あ、あ、あ、あ、あああっ!んんっ!んんんっ!んっ、んああ!あああああぁぁぁ!」
 蒼銀の少女は愛する自らの主人とこの上ない感情に支配され、満たされていった。
 誰も知らない研究施設の地下深く、二人の永遠はこれから始まる・・・            


戻る