進歩する技術
作:ヴリトラ
「では、始めよう」
「「「はい、教授!」」」
「由香里、準備は?」
「はい、お父様・・・いえ、教授。いつでもどうぞ」
ある巨大企業のとある研究施設で一つの実験が行われようとしていた。
中が鉄色の液体が入った機械でできた足場の上に18歳ほどの少女が全裸で立ち、その下、周りでは指示を出す50代の白衣を着た男と、その指示通りにコンピューターを操作する同じ服装の助手達がいた。
全裸の少女は大山由香里、指示を出している大山教授の一人娘である。今回彼等がやっているのは人体の金属化による保存実験である。その被験者として由香里が選ばれたのだ。
「由香里さん・・・」
助手の一人、日下部彰は交際中の彼女を心配そうに見ていた。(交際は親の教授も認めている)
由「大丈夫よ彰さん。心配しないで・・これが終わったら私はあなたの
モノだから・・・」
彰「でも・・・」
教「大丈夫、動物実験も成功したし、必ず成功するさ。この後のあの娘の管理はまかせたよ・・・」
彰「はい!任せてください!」
由香里も被験者になるのは最初は反対したが実験後、彰に管理させるという条件で参加したのだった。
助1「教授、準備できました!」
教「よし、始めてくれ」
助1「わかりました!」
助2「固体化、始めます!」
助3「金属、侵食開始!」
そう言うと助手達はコンピューターのキーボードを指で叩き始めた。
カタカタと入力していき、機械でできた足場に電源が入り、起動した。
そして液体に浸かっている足から鉄色が上がってきた。鉄色になった所から感覚が無くなり、こそばゆさを感じていた。
由「んんっ・・・んっ・・・」
彰「由香里さん!」
教「由香里!」
由「大丈夫・・・続けて・・・」
そう言っているうちに侵食は少しずつ進んで行き、細い脚は鉄色に染まった。そして侵食はどんどん進み無毛の下腹部を飲み込んでいき、引き締まったウエストも鉄色に染めていく。
由(これが終わったら私は彰さんのモノに・・・だからがんばらなきゃ・・・)
やがて程よい大きさの胸も金属になり、肩から手に向かって侵食も進み、腕も感覚が無くなった。首まで侵食が行くと由香里は目を閉じ、口を微かに開け、さながらキスを求める表情だった。
そして鉄色は顔を染めていき、短い髪も染まり、由香里は完全に金属像になった。足を少し開け、腕を腋の下が少し見える様に下に下げた姿は全てを捧げ、委ねる形で芸術と言っても過言ではなかった。
教「日下部君、やってくれ」
彰「はい、電気信号送ります」
そう言うと彰はコンピューターを打ち、金属像になった由香里に電気を送った。するとモニターに心電図の様に電気信号が表示され、彰のコンピューターから由香里の声が出た。
由「彰さん・・・やりました・・」
彰「教授、成功です!」
教「ああ、やったな日下部君!!」
そう言うと他の助手達も歓声を上げ、喜んだ。
教「では、2ヶ月間の管理を頼むぞ!日下部君!!」
彰「はい!解りました!!」
その夜、機械が山ほどある部屋で彰は仰向けになっている由香里の傍に来た。
「やっと二人きりだね由香里さん・・・寂しくならない様にしてあげるからね・・・」
そう言うと由香里に抱きつき金属になった口にキスをし始めた。皮膚の感覚が消えただけで、その他の感覚は快楽の感覚をはじめ、健在だった。
由(この温もり・・・口に来る暖かさ・・ああ・・彰さん・・・私、彰さんのモノになったんですね・・・)
長い間涎を入れながらキスをし、そして秘所を指で愛撫した。
由(あああ・・ぁぁぁ・・・あっ、あん!き、気持ちいい!あ、彰さん!んっ!んっ、んっ!ああ!あぁぁ!あっ、あっ、ああああああぁぁぁぁ!!い、今、私、あ、あなたのモノになってるうぅぅぅぅぅ!あっ、あっ、彰さあああぁぁぁぁぁぁん!!あ!ああああ!あっ!あっ、ああああぁぁぁぁ!)
彰「愛してるよ由香里さん・・・」
この技術により、医療機関は大幅に進歩し、延命処置、手術の最先端に立つ事ができ、大山教授は世界で指折りの科学者になった。しかしこれにより闇市場で新たな人身売買の方法ができた事は誰も知らない・・・
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