作:Rui
とある日の亞里亞の家
「亞里亜様〜。亞里亜様〜。」
亞里亞を呼ぶじいやと呼ばれている女性
(ストーリー上じいやと呼びます)
自分の部屋でそんなじいやの呼び声を聞いている亞里亞
「亞里亜様〜、兄様(あにさま)がいらっしゃいましたよ〜。亞里亜様〜。」
ドアをそ〜っと開けやって来たじいやに声を掛ける亞里亜
「本当に〜?」
「えぇ本当です。同じ妹の千影さんと咲耶さんも来ていますよ。」
「何処に居るの〜?」
「…居間に通しています。一緒に行きましょう、亞里亜様。」
「うん♪亞里亞、兄や(あにや)に会いに行くの〜♪」
居間
居間では兄君と千影・咲耶が何やら話をしていた
「お兄様、本当にするつもりなんですか?」
「今さら怖気付いたのかい?咲耶君。」
「なっ!そう言う訳では…。」
「咲耶ちゃん・千影ちゃん、僕達が生き残るには、この方法しか無いんだ。
きっと、皆解かってくれるよ。」
「お兄様。」
「兄君(あにくん)。」
そう話ている内にドアが開き亞里とじいやが入って来る
「兄や♪」
そう言うと兄君に走り寄る亞里亜
「兄や〜、今日は何の用があって来たの〜?」
「今日は亞里亜ちゃんに話があってね。
ここじゃ何なんだから、僕の家に行こう。じいやさんも一緒に。」
そう言うと亞里亜の家を出る一同
兄君の家
居間
「あっ、アニキお帰り。」
そう言ってドアの方を見る鈴凛
そこには兄君・千影・咲耶に亞里亜の姿があった
「そっか、最初は亞里亜なんだ。」
そう呟く鈴凛
疑問に思う亞里亜
「咲耶ちゃん、お茶、入れてきてくれないかい?」
「兄君、私が行くよ。」
「そぅ。それじゃあ頼むね。」
その言葉を聞くと台所の方へ消えて行く千影
向かい合うソファーに亞里亞が座り
その対面に兄君。左右に咲耶・鈴凛と言う形で座った
ちなみにじいやは亜里亜の後ろに立っている
「兄や〜、お話って、な〜に〜?」
「それは千影ちゃんが戻って来てから。」
そう言うと同時に居間に入って来る千影
「はい、ジュース。じいやさんはお茶で良かったですか?」
そう言いながら亞里亜とじいやに飲み物を渡す千影
渡された飲み物を一口ずつ飲む亞里亜とじいや
その直後ソファーに寄りかかり眠る亞里亞と
床に倒れ込むじいや
「…咲耶ちゃんは亞里亜ちゃんを。じいやが、僕が運ぶ。」
そう言うとそれぞれ抱え込む咲耶と兄君
兄君家地下秘密部屋
そこには12個のカプセルが並んでいた
そのうちの1つに亞里亞を入れる咲耶
「お兄様、じいやさんは如何するんですか?」
「それは最期のお楽しみさ。さて、亞里亜ちゃん、目を覚まそう。」
兄君の言葉に眼を覚ます亞里亜
「兄や、ここは〜?」
「心配する事は無い。次に目覚めた時は、皆一緒だから。」
「兄やも?」
「…そうだよ、亞里亜ちゃん。それじゃ、ここでおとなしく寝ていてね。」
「うん♪」
そう言うと眼を閉じる亞里亞
「鈴凛ちゃん、初めて。」
「OKアニキ。」
そう言うと機械を操作する鈴凛
すると亞里亞が眠るカプセルに冷気が入る
5分程経つと終了を知らせる電子音が鳴り響く
その音を聞き機械を操作する鈴凛
鈴凛が機械を操作すると冷気がカプセルから去り、
そこには服毎凍結した亞里亜の姿があった
ふと疑問に思い口を開く咲耶
「お兄様、1つ聞いてもよろしいでしょうか?」
「ん?なんだい?咲耶ちゃん?」
「何故、服を着せたまま凍結するのですか?純粋に、その、裸の方が良いと思うのですけど。」
赤面しながら口を開く咲耶
「ふむ、良い質問だね。
答えは“起きた時に着る物が無かったらどうする?”と言っておくよ。」
兄君の言葉に納得する咲耶
「兄君、少し良いかい?」
ふと千影が口を開く
「なんだい?千影ちゃん。」
「じいやに関しては、私に任して欲しい。」
「…僕は、別に良いけど。咲耶ちゃんと鈴凛ちゃんは?」
「お兄様に同意。」
「アニキに同意。」
「ありがとう。それじゃあじいやは私が何とかする。それじゃ兄君、また来世。」
そう言うとじいやを抱えて地下室から去って行く千影
「どうするつもりなんだろう?千影ったら。…それよりお兄様、次は誰を?」
「う〜ん、雛子ちゃんかな?」
「解かりました。」
「アニキ、私はここで待ってるから。」
鈴凛の言葉を聞くと地下室から出て雛子の家に向かう兄君と咲耶
次に続くの。