思い出作り

作:Rui


でっきたっかな、でっきたっかな、はてさて、ふふーん♪さて、ふふーん♪ できたかな?
今回は、なにができたのかなあ?

夏休みを利用して避暑地へと遊びに来た高校生3人組
昼間は市街地を歩き回り、6時を過ぎた頃、宿泊予定のホテルの帰って行った
その後ろで妖しく眼を光らせる人影に気付かずに…

ホテルの一室

夕食を食べ終えた3人は部屋で寛いでいた
「う〜ん、食べた食べた、お腹一杯♪」
「もう、雪姫ったら食い意地張っちゃって〜。」
「言わないでよ〜、壬姫。」
「まぁ良いじゃない。せっかくの思い出作りなんだから。」
「良い事言うね、初美は。」
「も〜、からかわないでよ。」
等と言う冗談を交わしながら時間は過ぎて行く

ふと時計を見る雪姫
「壬姫・初美、私お風呂入って来るね。」
「解った。」
その返事を聞くとお風呂へと向かう雪姫

お風呂場

「う〜ん、良い感じに広くて気持ち良い〜〜〜♪壬姫達も来れば良かったのに。」
等と言って湯に浸かる壬姫にふと声を駆ける女性
「元気ですね。」
「えっ?あっ、すみません。迷惑かけちゃいました?」
「いいえ、大丈夫ですよ。…その代償は貴女自身で払って貰うけどね。」
そう言うと妖しく光る女性の眼

部屋

「ねぇ壬姫。」
「何?初美。」
「雪姫、遅くない?」
「…そう言えば。…見に行く?」
「うん。」
そう言うと2人で風呂場へ向かう

脱衣場

「雪姫の服はある。…それじゃあ中か。」
そう言って脱衣場と風呂場の境のドアを開ける壬姫
「雪姫〜、居るんでしょう?」
そう言って呼びかける初美
ふと視界に人影が入る
「あら、先程の彼女のお知り合い?」
「えっ?えぇ、そうですけど。」
「それじゃあ貴女も♪」
「えっ?」

1人脱衣場に残っている壬姫
「…初美、遅いな〜。」
そう呟く壬姫
ふと女性が視界に入る
「貴女で最後。」
そう言うと口付けをする女性
「ちょ、ちょっと何するんですか?」
そう言うと離れる壬姫
ふと何か違和感を感じる
そう思い足元を見てみると…
「えっ?嘘。足が、金になってる。嫌、しかもドンドン上がって来る。」
「さぁ、貴女も私の物になるのよ。」
「嫌。金の像なんて。ヤダ、止めてよ。嫌ぁぁぁ!!!」
「もう遅いは。ほら、腰迄来た。早く貴女もお友達と同じようになりなさい。」
その言葉に風呂場の方を良く見ると金化した雪姫と初美の姿が眼に入った
「雪姫!初美!…嫌、嫌、嫌ぁぁぁ!!!」
そう言うと完全に金と化した壬姫
「フフッ、これでまた私のコレクションが増えた。」
そう言うと3体の金像と共にその場から消える女性

でっきたっかな、でっきたっかな、はてさて、ふふーん♪さて、ふふーん♪
ダバダバダバダバダバダバダバダバでっきーたっかーなー♪ できたかな?


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