ちとせの復讐

作:リング


「おのれギャラクシーエンジェル!」

病院でそう叫ぶのは烏丸ちとせ
エンジェル隊と友達になろうとがんばる女の子、友達になりたいという気持ちが強すぎて手段を選ばずいつも暴走する
だが、それはどれも失敗し酷い目にあうのだ

ロボットにされたり、宇宙を食わされたり、ぬいぐるみになったあげくボロボロにされ掃除機で吸われたり(全て自爆だが)
そして復讐を誓ったのである



「皆さん大変です」
エンジェル隊の上司であるウォルコット中佐がエンジェルルームに入ってきた

「どうしたんだい、中佐」
聞き返した彼女は姉御肌の気性で実質リーダーのフォルテ
銃の達人で5人組のエンジェル隊の中では、一番アダルトな雰囲気の持ち主だ

「どうやら、ちとせさんが盗んだロストテクノロジーを使って街を乗っ取ったそうなんです」
中佐が言うには、ちとせが大昔の遺した技術であるロストテクノロジーを使って暴れているらしい

「あらあら、いつも大変なことしますのね。あの方は」
続いて話す背が小さく犬耳の生えたかわいい少女はミント
お金持ちのお嬢様だがわけあってエンジェル隊に入った

「まったく、またあの子なの?」
この強気な彼女はランファ。おてんばで負けず嫌いだが義理や人情に厚く涙もろい
口ではああ言っているがちとせの事も嫌いではない

「・・・」
無口な少女はヴァニラ、エンジェル隊の最年少で見た目も年齢も小学生だが無表情で不思議な雰囲気を持っている
しかし心の中はとてもやさしいのだ
ここ最近行方不明になっているぬいぐるみのノーマッドをとても心配していた

「よし、エンジェル隊出動だ!」
フォルテが声をかける

「待ってくださいー、まだケーキの作り途中なんですよー」
慌てて出てくる彼女はミルフィーユ
天然ボケで明るく真っ直ぐなエンジェル隊のムードメーカーだ
彼女は強い幸運の持ち主でエンジェル隊を何度も危機から救った



「ノーマッドさんご協力感謝します」
街の真ん中の要塞の中でちとせとノーマッドが話している

「いえいえ、ワタシもあいつ等には頭にキてたんですよ。ワタシがぬいぐるみなのをいいことに踏み潰したり銃の的にしたり。ああ、ヴァニラさんは別ですよ」
ノーマッドはヴァニラがいつも抱いているぬいぐるみである
人工知能が入っていて人と話すことができ、コンピューターの制御もお手のものだ

「約束通りヴァニラさんは好きなようにしてください」
ちとせとノーマッドはロストテクノロジーで要塞を作ったのだ



街の中は静かだった、人はみんな要塞から出て来たロボットによって石にされてしまったのだ
エンジェル隊はのんきに要塞までやって来た
「うわーでっかい要塞ですねー」
ミルフィーユが要塞をながめると、そこには入り口が5つあった
「では、皆さんここで別れて行きましょう」
ミントの提案にみんな賛成した
「みなさん・・お気をつけて・・・」
ヴァニラの声を合図にエンジェル隊が要塞に入って行った



「早くアイツ捕まえてちゃっちゃと帰りますか」
フォルテが道を進み大きな部屋へでた
「!」
フォルテが銃を構える
銃を持ったロボットが待ち構えていたのだ
「アタシと銃で勝負するつもりかい?」
フォルテは銃の腕に自信があった
そして両者が同時に撃った
ロボットの弾は外れフォルテの弾はロボットを破壊した
「どんなもんだ・・っ!?」
しかしロボットとの弾は壁に反射しフォルテの腕に当たった
「くっ・・・あれ?痛くな・・」
腕を見るとなんとパキパキと音をたて腕が石になり始めていたのだ
「クソッ、どうすれば」
「残念ですが貴方には石像になってもらいます」
モニターが出てきてちとせが映った
「貴方は石像になって私の部屋でずっとお友達として暮らすのです」
「なんてこったい・・・」
もう両手両足が動かなかった
石化すると服は剥がれ落ち自慢の裸体をあらわにしていた

そして石化が首まで迫ってきた
「ごめん、みんな後はたのむ・・・」
パキンッと音を最後にフォルテはただの石像に変わり果てた




「フォルテさん!フォルテさん!」
ミントが突然通信の途絶えたフォルテに応答を呼びかけるが返事は無かった
「どうしましょう・・・って、きゃー」
どうしようか迷っていると突然床に穴があきミントは穴に落ちていった


「う・・・うん・・」
「気がつきましたか?」
ミントの目の前にはちとせがいた
「う・・これは・・・どういう事ですの!」
ミントはカプセルに入れられていた
「これは生物を人形にしてしまう装置ですよ。ああ、心配しないでください。たぶん痛くはありませんから」
ミントは真っ青になった
「止めてください!お願いですから」
「そうはいきません、私、ミントさんがほしいですから。毎日抱いて寝てあげます」
ちとせは楽しそうに言う
「お友達にならなってあげますから!ほら、うちお金持ちですし、いろいろプレゼントし・・」
「スイッチオーン♪」
ヴオーンと機械がうなりだした
「いやぁぁぁぁぁぁぁっ」
ピカッとカプセルが輝きそしてそれはすぐに終わった
そしてカプセルが開いた
そこには瞳の色を無くしたミントだった人形が一体立っていた
「かわいいですよミントさん・・・」
そう言って、ちとせは人形の頭をなでてキスをし、そのまま人形の手を使ってオナニーをはじめた
「ほら、見てくださいミントさん。私はこんなにエッチで変態なんですよ」
だが、ミント人形の目には何も写っていなかった




おかしい・・・2人と通信がとれない
そう思いながらランファが通路を進んでいた
「あの2人がいなくなったら頼りになるの私しかいないじゃない」
そう、リーダーシップと銃の腕前を持つフォルテと通信と戦略を担当しているミントがいなくなると
エンジェル隊はボロボロなのだ

そのとき、上から何かが降ってきた
「チッ」
ランファは拳で弾こうとした
ぐにょん、とした感触に手を見るランファ
「スライムか、でもこんなやつ」
スライムを剥がそうとすると、次々スライムが降ってきた。そしてスライムたちは合体して巨大スライムなった
「うっそー、こりゃまずいわね」
拳法が得意なランファだがスライムにはまったく効かないのだ

巨大スライムはぷくーっとふくれてランファにのしかかった
ばしゃん、とランファを体内に引きずり込んだ
「くっ、動けない・・・」
「こんにちはランファさん」
そこへちとせがやって来た
「あんた!さっさと私をここから出して街をもとどおりにしなさいよ」
スライムの中でランファが叫ぶ
「そんな事言ってる余裕あるんですか?ランファさん。そのスライムはロストテクノロジーで改造してあって、取り込んだ物を宝石に変えてしまうんですよ」
「そ、そんな!」
「大丈夫ですよ、毎日わたしが磨いてあげますから、ね?」
「あ・・う・・・」
ランファの体がだんだん動かなくなっていく

五分後、ランファは緑色のエメラルドになっていた
「ランファさんはルビーになるかと思いましたけど、綺麗なエメラルドになりましたね」
ランファが宝石になる様子を興奮しながらビデオカメラに撮っていたちとせが言った




ヴァニラがてくてくと歩いていると前に頑丈そうな扉があらわれた
「罠は・・・ない・・」
ヴァニラはその重い扉を開け進んだ
「行き止まり・・・」
引き返そうと後ろを向いたとき突然扉が閉まった
それと同時に左右の壁が迫ってくる
「!!」
ヴァニラは冷静に他の出口を探しはじめる
「無駄ですよヴァニラさん、出口はありません」
どこからとも無くちとせの声が響いた
「その壁はロストテクノロジーで出来てまして挟んだ物を綺麗にぺちゃんこに出来るんです」
ヴァニラはしばらくちとせを無視して出口を探していたが
壁がかなり迫ってくるとさすがに怯えはじめた

「あの・・やめて・・ください・・・おねがいします・・」
「ダメですよヴァニラさん。あなたの事はノーマッドさんからも頼まれてますから」
「やだ・・やだよ・・・」
自分の危機と仲の良いノーマッドの裏切りに混乱しながらつぶやく

ズーン!という重い音とぺちゃんっ!という可愛い音をたてて左右の壁は閉ざされた
そして壁がもとに戻るとちとせが扉を開け入ってきた

そこには怯えた顔で壁を抑えるような格好をしたヴァニラが壁に張り付いていた
「うふふ、ぺちゃんこですねヴァニラさん」
張り付いたヴァニラを壁からぺりぺり剥がし抱き寄せた
そして、ぺらぺらになったヴァニラの股の間に顔をうずめた
「ヴァニラさんの匂い・・・いい香り・・」


「お待たせしましたノーマッドさん」
ちとせがノーマッドのいる部屋へ帰ってきた
手にはぺしゃんこになったヴァニラがたたまれている
「ああ、ヴァニラさん・・なんて神々しいお姿に」
「ぺらぺらになったヴァニラさんに巻かれてみたいなんて、いい趣味してますね」
「いえいえ、ちとせさんほどではありませんよ」
ちとせはノーマッドにくるくるとヴァニラを巻きつける
「ああ、ヴァニラさんヴァニラさんヴァニラさんヴァニラさんヴァニラさん・・」
ノーマッドは壊れたように言い続けた
(少し羨ましいですね、後で取り返しましょう)




「あれ、ここがゴールですかー」
ミルフィーユは持ち前の幸運で罠をすべて回避し最深部までやってきた

「いらっしゃいミルフィーユさん」
「あ、ちとせさん。ダメですよ悪い事したらー」
「そうですね。では降参して街をもとに戻します。その前にケーキなどいかがですか?」
「わーい美味しそうなケーキですー」
ミルフィーユはちとせに出されたケーキを食べた
「ちとせさん、何か悩みがあったら言ってくださいね。私たちお友達ですからー」
「お友達・・・・そうですね・・」
すると、突然ミルフィーユが体に違和感を感じた
「あれ?体が動かない」
「すいません、ミルフィーユさんの食べたケーキに薬を入れさせていただきました」
「そんな・・ちとせさん」
「だんだん体が木になっていきますけど怖がらないでください。気持ちよくなる薬も混ぜておきましたから」
「う・・なんか・・体が熱いです・・・」
ちとせは動けないミルフィーユの服を脱がし足を植木鉢に入れた
ちとせはさらにミルフィーユの胸と恥部をやさしくくすぐる
「ほら、気持ち良いでしょうミルフィーユさん」
「あ・・あ・・・」
ちとせはさらに乳首を責め綺麗なピンク色の入り口を舐めていく
「きもひ・・いいれす・・・」
ミルフィーユは自分が木に変わっていく事も忘れ快楽に呑まれていた
愛撫を続けているとミルフィーユの体は徐々に硬くなり、完全に木になってしまった
木になったミルフィーユは絶頂した直後だったのか顔がゆるんでとても気持ちよさそうだった

「ごめんなさい・・・」
ちとせは微かに感じた心の痛みにそうつぶやいた



ここはちとせの部屋
部屋には女の石像と人の形をした大きな宝石と観葉植物がある
今日もちとせは少女の柄のタオルをお腹に巻き、お気に入りの人形を抱いて眠る

「友達いっぱい、夢いっぱい」


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