永遠の陵辱

作:モンジ
イラスト:桃色河馬


暗く、深く、どこまでも続く洞窟。
万年雪に閉ざされ、おおよそ人が訪れることが無いその洞窟の、さらに奥深くの最深部。
壁面全てに分厚い氷が張られているその場所に少女がいた。
否、囚われていた。
まるでX字のように手足を伸ばし、両手を、天井からの氷柱に、両足を、床からの氷柱の中に固定されていた。
年は高校生くらいであろうか、茶色のショートカットに可愛らしい顔立ちをしており、まだ少し少女っぽさを残した体には、女の色気が漂い始めていた。



「うっ・・・・なに?・・・ここ?」
少女は目を覚まし、ゆっくりと周りを見渡した。
全てが青白い氷に包まれキラキラと輝いている。
「ようやく目が覚めた?」
尋ねる声に、そちらの方に顔を向ける。
そこには彼女より少し大人びた感じの女性がいた。
少しキツイ感じだが切れ長の目に、すっきりと通った鼻筋、黒い綺麗な髪が背中まで伸びていた。
「あなた・・・どうして裸なの?それに、なんでそんな格好を・・・」
「何言ってるのよ。あなただって裸だし、私と同じ格好じゃない」
その言葉に、初めて自分の置かれている状況を、彼女は把握した。
彼女の少し大きめの胸や、まったく毛の生えていないアソコがさらけ出されていた。
「・・・え?あ!いやぁぁぁ!!」
「今さらな感じね。しっかしパイパンなんて始めて見るわ。私はモトコ。年は23歳ね」
「・・・・ミキ、16歳です」
半分べそをかきながら、ミキは答え、羞恥心からか、ひときわ大きな声で泣き始めた



「・・・・モトコさん・・やけに落ち着いてますね。」
べそをかいていたミキがようやく落ち着いたのか、モトコに話かけた。
「だってジタバタしたってしょうがないじゃない」
「それはそうですけど・・・」
「大体、散々足掻いたけど、ビクともしないのよ、この氷」
彼女も、最初はどうにかしようとしたらしい。
「会社から帰ってくる途中でなんか、変な女に襲われて、気が付いたらあなたと一緒にここにいたってわけなんだけど・・・あなたは?」
「あっ!私もです!学校から帰る途中で変な女の人に・・・」
「変な人とは失礼ね」
ミキとモトコでは無い別の人間の声が響いた。
見てみると、ミキよりもずっと年下の、小学生くらいの女の子がそこにいた。
雪のように白い髪と透き通るような白い肌、そして氷のように冷たい瞳が印象的で、これまた白い着物を着ていた。
「お二人ともコンニチワ。私は小雪。まあ雪女ね。二人はこれから私の食事に付き合ってもらうから、よろしくね」
「どう言うこと!?雪女って、それより早く家に帰して!!」
小雪の言葉に、ミキが半ば叫ぶように言い放った。
「お嬢ちゃん、オイタが過ぎるわよ?早くこの氷をどうにかして。それより私を襲った奴はどこ?」
モトコがミキの言葉に続いた。
「・・・まったく面倒ね」
小雪はポツリとそう言うと、何かを小さく唱え始めた。
すると、さっきまでほんの小さな子供だった小雪の体が、みるみる成長し始め、やがて成熟した女の体にへと変貌した。
「「あの時の!!」」
ミキとモトコが声を合わせて叫んだ。
「どう?リクエスト通り、出てきたわよ」
からかうような調子で小雪は二人に話しかけた。



「さて、おなか空いたから、早速もらうね?」
小雪は、そう言うとモトコの正面まで行き、いきなり彼女の胸を鷲掴みにした。
「なっ!なにすんの!!」
思わず声を荒げて抗議するモトコ。
そんな声に耳を貸さず、彼女の、形の良い大ぶりな胸を揉み続けてゆく小雪。
「ま、ゆっくり見ててね?あなたもすぐ、いただいてあげるから」
モトコの胸を揉み続けながら、顔も向けずに小雪はミキに話しかける。
「・・・いったい何をする気なの?」
戸惑い気味にミキが尋ねた。
「簡単に言うと、あなた達の精気を貰うわけね。他にもいろいろ貰うけど・・・安心して、死にはしないから」
「ふん!どうやって奪う気?こんなことしてないで、早く私達を自由にしなさい!!」
胸を揉まれながらも、モトコが尚、声を荒げて抗議する。
「もう・・・うるさいなぁ。これからが良いところなんだから」
そう言うと小雪は、懐から小さな丸い氷を取り出し、それをモトコの口の中に放り込んだ。
「っん!!ぐっ・・・な、何を飲ませたの!?」
口を開けていたため、思わず飲み込んでしまったモトコ。
「媚薬、みたいな物かしら?まあ、精気を吸いやすくする薬ね」
「な、何を言って!ッ・・・ぅん・・・!」
「ほら、早速効き始めた。どう?気持ちいい?」
「ッっ!!うぐぅ・・・はぁぁぁ!!」
「うん♪上々、上々」
上機嫌な様子で小雪は言うと、再び何かを小さく唱え始めた。
するとモトコの固定された足元から、氷柱がうまれ、どんどんと太さ、長さを増して彼女の大事な場所に迫っていく。
「いやぁ!!こ、来ないでぇ!そ!そんなの・・・っう!!・・いッ・・・・やぁ!!」
モトコは必死に逃れようと足掻くが、媚薬で力が入らず、氷はびくともしなかった。
そして、とうとう・・・
「ッ・・・ふぁ・・あああああ!!うぅぅうう!・・・・つ!冷た・・・いぃ!!!!!!いやぁ!!」
氷柱がモトコの秘所に入り込んだ。
冷たさと気持ち良さ、不快感と快感が入り混じり、彼女は声にならない声をあげる。
涙を流し、髪を振り乱して、その感覚を貪り続ける彼女の顔は最早、淫靡な表情しか浮かべていない。
「ふふ、まだまだ序の口なのに♪」
小雪は楽しげにそう言うと、再び何かを唱えた。
すると、モトコを貫いている氷柱が全身を、ブルブルと小刻みに振動させ始め、モトコにさらなる快感を与えていく。
「っあく!!・・・・ぅあぁうあぁあ!!ふぁあああうっぁ!!!!いやあああああ!!」



そんなモトコの痴態を、ミキはただ呆然と見ていた。
自分もすぐにああなってしまう。
そんな絶望的な考えを浮かべながら、ただ眺める事しか彼女はできなかった。
そのうちに、モトコの体に変化が訪れた。
氷柱が挿入されている部分に氷が出来始め、それが徐々に体に広まり始めた。
「あ、ぁあぁああ、さ、寒・・・い。から・・・だ・・が・・・・う、動か・・・な・・・い・・・・!」
大ぶりなその胸も、きゅっとくびれたその腰も、肉付きの良いその太ももも氷は容赦無く被っていった。
氷は最早、体中を被い、喉元にまで達しようとしていた。
「な、なんで氷が・・・」
ミキが呻いている間にも、氷の層はモトコの口元にまで達し、彼女の全てを飲み込もうとしていた。
「・・・あ・・・ぁ・・・・い・・・・あぁ・・・・た・・・すけ・・・」
・・・・氷は彼女の全てを飲み込んだ。
手足を固められ、全身をX字のように固定され、そして文字通りに氷付けにされたモトコは、目を見開き、口を開け、何かを探し求めるように虚空を見つめ続けていた。
その胸や豊かな黒髪にツララが垂れ下り、その秘所には氷柱が入れられたまま、全身を青白く透き通った氷に覆われて、彼女はその動きを停止させていた。



「そ、そんな・・・モトコさん・・・」
ミキは凍り付いたモトコを見つめていた。
すると小雪が、モトコにささった氷柱に手を添えて何かを唱え始める。
するとその氷柱が光り始め、その光が小雪の体に吸い込まれていった。
「うん!なかなかおいしいわね」
「こ、この人殺し!!モトコさんをよくも!!」
ミキがその光景に、涙を流してヒステリックに騒ぎ立てた。
「まったく・・・殺してないのに、言ったでしょ?死にはしないって」
「・・・・え?」
「この人間は生きてるわよ。じゃなきゃ困るもの」
「え?・・・だって・・・」
「意識だってちゃんとあるわよ、動けないだけ。
 まあ、それでも、あの氷柱が精気を吸い取って快楽を与え続けているけどね。
 愛液は全部、氷柱が吸収してるわ。精気ごとね」
「そ、そんな!!・・・」
ミキは思わず慄いた。
「喜びなさい、永遠に氷の中で生きていられるのよ?そして氷柱がひたすら快楽を与え続ける。
 イってもイっても止まること無く快楽が与え続けられるの。
 気が狂うことも無いわよ、あの媚薬のお蔭でね。どんなに体をよがらせようとしても、動くことはできず。声も上げられない。
 永久に冷たさと気持ち良さが襲い続けて、感じ続けるのよ」
小雪は、悪魔のような笑みを浮かべ、どこか恍惚としながらそう言った。
「そ、そんなの!・・・そんなのいやぁぁぁぁ!!」
「ふふふ・・・おいしい精気を出してね?」
そう言うと小雪はあの媚薬を持ってゆっくりと近づいてきた・・・・
最期に、ミキが見たものは、洞窟の氷壁に埋まっている、自分と同じ犠牲者の群れだった。



そして今、彼女は氷壁の中に埋められ、今なお陵辱を味わい続けている。
永遠に、終わることの無い陵辱を・・・・


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