もしも

作:12年の使者


もしも君が、何らかの形で石化の能力(固体化能力)を得たとする。そうしたら君は何をするだろう? 今回はある中学でのお話。


キーンコーンカーンコーン・・・その日の授業が終わり、皆帰る時間になった。ただ一人を除いて・・
「オイ!こんな問題も解けないのか!そんなんでは高校にいけんぞ!」 怒鳴り声。進路に詳しい先生は、その人を居残りにした。ちなみに彼の名は渡辺海斗
「・・はぁ、なんでこの世には勉強なんかがあるんだろう・・お陰で佐藤ゆかりちゃんにまで笑われちゃうし・・」と、ぼやきながら居残りの作業をやっていると、廊下に何やら怪しい箱が・・・
「なになに・・?  へぇ〜  フフフ・・・俺って悪知恵だけは誰にも負けないんだよね〜 これを使って・・」

翌日
居残り用の部屋に石と化した先生がいた。(オッサン固めても面白くないや。テストにはなったけど)  その石を見て彼は言った。 それから時間が経って他の人が石を見た。もちろん騒ぎが起こる。初めは海斗に疑いがかけられたが、人ができるわけが無い、とすぐに晴れた。そんなこんなの騒動でその日は急遽休みとなった。
(へえ〜ただの実験台にしただけなのに・・・)

海斗はクラスで唯一自分に対し、偏見を持っていない、幼なじみの、清水楓という女の子を家に呼んだ。 彼女も僕も中学二年だ。

楓が家に来た。僕らは早速お話を始めた。「ねぇ海斗。本当はあなたがやったんでしょ?」
「馬鹿なこと言うなよ、人にはできないだろ。」
「いや、できるわよ。だって見ちゃったもの。あなたが先生を固めているところを。」
「見、見たのか!?」
「え?まさか本当だったの? 冗談のつもりだったのに。」
(ヤバい、うっかり気を許してしまった・・こうなったら!)
「楓!すまないが、秘密を漏らすことはできない。故、犠牲になってもらう! 石になれ!」
すると、足先からパキッと第一声。「なんで?海斗。意味分からないよ。アッ」彼女は自分が何をしたか分からない。だが、言い合っている間にも石化はゆっくり進んでいく。
「ごめん、でも、いずれはこうするつもりだったから・・」
石は下半身を占領し、衣服は破けていった。これから大人になっていく部分もさらけ出された。「いや いや 動けない、止めて、助けて、元に戻して!」彼女は懇願したが、石化は止まらない。
いよいよ胸にさしかかった。10代前半の若い胸はハリのあるいいモノであった。楓は今にも石に飲み込まれそうだ。「やめて やめてやめて!」石は首もとへ
「や・めて やめて・・よ」石は唇へ
「ア、やめ・・て 海、斗・・・」彼女は話すことができなくなった。
「生きてる君とはお別れだ・・」海斗は既に石になっている楓の唇にキスをした。
パキパキパキッ  一気に頭の先まで石になった。
「さて。」楓を手に入れた海斗は、その石で思う存分遊んだ。その様子はもう誰にも分からない。

もしも君だったらどうする??

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