魔のクイズの間

作:haru


ある日、ブレザーを着た女子高生のクラスメートたちが街で一緒に下校している途中に何者かに拉致された。
女子高生たちが連れてこられたのは某ビルの密室だった。そしてそこにはインチキくさい男がいた。
「ようこそ!間のクイズの間へ!あななたちにはクイズに挑戦していただき、私と勝負していただきます!」
「な、何よここ!どこ〜!帰らしてよ〜!」
「い〜え帰しません。私に勝つまでは。あっ、申し遅れましたが、私はミノウと申します。もしあなたがた一人ずつ私が出すクイズに答えてもらいます。みなさんで合計10問正解されたら、あなたたちを帰すのももちろん、あなたたちが欲しいものをなんでも差し上げます。」
彼女たちは仕方なくそのクイズに参加することになった。
「それではいきましょ〜う!まず、ポニーテールのあなたからどうぞ」
ポニーテルの髪形をした沙織からクイズに挑戦した。
「では問題!・・・・の・・・・は、どういう・・・でしょう?」
「え〜わかんないよ〜う〜んCかな?」
「残念!不正解!それではペナルティーを受けてもらいま〜す!」
「えっ、何・ペナルティーって・・・?」
疑問に思う沙織であったが、次の瞬間、ひとつの光線が沙織の体に当てつけた。
「きゃぁぁぁぁぁ!」
するとどうだろう、沙織の足が石に変化していった。
「な、なによこれ!う・・動かない・・・」
足から徐々に上半身へと石化していく。
「ちょっと!何よこれ!こんな風になるなんて聞いてないよ!」
5人の中でリーダー的なボーイッシュな亜美が怒った。
「あ〜言い忘れていました。間違われた方はペナルティーとして石になっていただきます。でも大丈夫ですよ。私に勝てば元に戻しますから♪」
ミノウは不気味に微笑んだ。
「パキパキパキ」
そして沙織はついに胸元まで石化が進んでいた。
「た・・・たす・・・け・・・て・・・・シュゥゥゥゥゥゥ〜」
沙織は石化し、石化した体から煙が出た。
「さおりぃぃぃぃぃ〜!」
亜美が絶叫する。
「まぁまだたくさん解答者がいることですし、これからですよ。ふぉふぉふぉふぉふぉ・・・では次はそこのあなたいきましょうか」
「いやぁ!やめて!私、石になんかなりたくない!」
「駄目よ!みんな力をあわせてこのクイズに勝って、沙織を主に戻すのよ!」
亜美が説得し、その女子生徒も挑戦した。が・・・
「不正解!」
「いやぁぁぁぁ〜!ピキピキピキ・・・しゅぅぅぅぅ〜」
クイズはとても難しく、このクイズに答えられるのは容易ではなかった。
「か、体が・・・いやぁぁぁぁ〜!」
「お母さんたすけてぇ・・・」
「やめてぇぇぇぇ〜!」
次々と敗北の悲鳴が室内に響き、ついに10数人いた仲間も石にされ、ここまで4問正解したものの、残ったのは亜美と優等生の桜だけになった。
「次は三つ編みの方どうぞ。」
「桜!あなたならできる!なんとか勝って!」
亜美と桜とは一番の親友であった。
「まかせて、みんなは私が救うから」
そう言い残して解答の席に向かった。
「それでは問題です。・・・・は・・・・の・・・・でしょうか?」
「これはAね」
「む、正解・・・」
優等生の桜は次々と問題を正解していき、ついに8問まで正解した(くそう・・・このままではまずい!こうなったら難問を出すしかない!)
「それでは問題です。・・・・の理論で・・・の概念に基づいた・・・を案じた人物は誰でしょう?」
「えっ?何よこの難しい問題・・・前の問題と全然レベルが違うわ・・・」
桜は悩んだ挙句「答えはBです。」
ミノウは間を長くとって「・・・・・・ざ〜んね〜ん」
「うそ・・・・」
「それではペナルティータ〜イム!」
そして桜にも石化光線が当てられた。
「うぐぅっ・・・・・」
石になっていく桜は歯を食いしばり耐えた。そしてどんどん石になっていく桜に亜美は泣き崩れ叫んだ
「桜!さくらぁぁぁ〜!」
「だ・・・大丈夫よ・・・・あ、亜美・・・み・・みんな・・のために・・・ぜ・・・絶対・・・勝ち残っ・・・て・・・ね・・・うっ!・・・」
「さくらぁぁぁぁ〜!!!いやぁあああ!」
亜美は叫び泣き崩れた。
「ふぉふぉふぉ・・・さぁあなたが最後ですね・・・それではあなたたちの仲間のために、あと2問当てて私を勝って見せなさい」
「絶対ゆるせないわ!絶対みんなを元に戻してみせる!」
堅く決意を誓う亜美。そして挑戦は始まった。
が・・・残り2問・・・そこまで成績が優秀ではない亜美にとって険しい壁であった・・・結果は聞くまでもなく無残なものであった・・・
「ふぉふぉふぉ・・・これでまた新しいコレクションが加わりましたねぇ〜。今度は小学生の女の子にでも連れてこさせましょうかしら」
密室の奥にはなにやらOL風の女性や女子大生の石像がらしきものが置いてあった。
そして女子高生たちの消息は未だわからないままである・・・


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