作:疾風
ここはブティック。
あまり多くない客の中,一組の家族連れが服を物色している。
「これなんか似合うんじゃないかしら」
「えーっ,派手だよー」
「うん。これは似合わないと思う」
「これなんかいいんじゃない?」
どの服が似合うかで話をしている。
話の内容から,母親と三人の娘のようだ。
外見から判断すると,母親は三十代位。三姉妹は,上から順に高校生,中学生,小学生位のようだ。
母親は髪にパーマをかけ肩のあたりまで伸ばしているセミロング,長女は背の高いショートカット,次女は髪を腰のあたりまで伸ばしたストレート,三女はツインテールである。
話し合っていた四人が突然静かになる。
四人の目を見ると,皆虚ろになっている。
四人の近くに店員らしき人が一人,近づいてくる。
店員は四人の目をのぞき込み,次に一人ずつ服をめくり上げた。
四人のお腹には,『催眠状態』と書かれていた。
「皆様,こちらへいらして下さい」
店員はそう言うと,歩き始めた。
後ろを向いた店員。その首筋には,『店員』と書いてあった。
四人は虚ろな目のまま『店員』の案内する方へ歩いて行く。
『店員』がドアを開けると,地下へ向かう階段となっていた。
四人は『店員』の後に続き,地下へ降りていった。
誰も気付いていないが,ブティックの床には大きく『催眠状態』と書かれており,壁と床の間には線が引かれていた。
階段が終わると,そこには大きな部屋があった。
「社長,新しい商品です」
『店員』がそう言うと,部屋の端にある扉が開き,男が出てきた。
「四人もいるのか」
「はい,家族のようです」
『店員』が答える。
男が母親に話し始めた。
「この中で,母親はお前か」
「はい」
「母親なら,娘の幸せを願っているな」
「はい」
「では,娘の幸せとは何か分かるか」
「娘達がそれぞれ,自分の夢を叶えることです」
「違うな。娘の幸せはそうではない」
「では,何が娘達の幸せなのですか?」
「簡単なことだ。娘達は皆女だ。ならば女の幸せを与えることが正しいのだ」
「え,でもそれは」
「正しいのだ」
「‥‥そう,‥そうですね」
「では今から娘達に幸せを与えよう。お前も手伝うのだ」
「はい。分かりました」
「まずは娘達の秘部を濡らせ。娘達が感じやすいようにするのだ」
男がそう言うと,母親は娘達に近づいていった。
「皆,ちゃんと感じるのよ」
母親はそう言うと,長女にキスをした。
舌を入れているのだろう。ネチャネチャという音が聞こえてくる。
「くうっ,ううっ」
早くも長女が感じ始めた。
次女と三女の顔が赤らみ始める。
母親はすかさず次女と三女の服の中に手を入れ,乳房をこねくり始めた。
「ふうっ」
「ああっ」
次女と三女も感じ始めた。
母親が長女とのキスを中断し,
「皆,感じるままにオナニーしなさい」
そう言うと再び長女とキスをする。
三姉妹は両手で,自分の乳房や秘部,陰核をいじり始めた。
「ううっ」
「はー」
「きゃん!」
三姉妹の嬌声が地下室に鳴り響いた。
十分後,服を着ているにも関わらず,四人からは雌の臭いがむせ返る程漂っている。
四人は既に何度か軽い絶頂を迎えているらしく,息が上がっている。
「そろそろか」
男は四人に近づいていく。
「二人ずつにするか」
男はそう言うと,長女と次女を引っ張り上げ,向かい合わせる。
「それ,いくぞ」
男はまず長女の秘部に分身を挿入する。
「はあっ」
長女が喘ぐ。
男は分身を引き抜き,次女の秘部に挿入する。
「うぐっ」
次女が喘ぐ。
数分間,男はそれを繰り返した。
「「ああっ!」」
長女と次女は同時に絶頂に達した。
「うっ」
男は二人の間に白濁液を放出した。
二人の服に白濁液がかかる。
長女と次女はぐったりと横になった。
男は母親に近づくと,三女を母親の腹の上に乗せ,二人の顔が見れるようにする。
「入れるか」
男は分身を三女の秘部に挿入する。
「あ゛あ゛あ゛あ゛!」
三女の絶叫が響き渡る。
「あっ!あっ!」
三女の絶叫の中,男は分身を出し入れしながら,片手を母親の秘部に当てて,内部と陰核の愛撫を始めた。
「ああーっ!」
母親から,艶やかな声が響いた。
「さすがにきついな。もう出るぞ」
男がそう言った後,三女の中に白濁液が放出された。
「あ゙あ゙あ゙あ゙」
三女が絶叫とも嬌声ともとれる声で達する。
「あー!」
最後に,母親が最も淫靡な声で達した。
「少し名残惜しいが始めるか」
男はそう言うとペンを取り出し,四人の首筋に文字を書いていく。
母親だった『乳牛』が四つんばいになり,鳴き声を上げる。
「モオー」
長女だった『金剛石像』が,次女だった『果樹』が動かなくなる。
三女だった『枕』が畳まれる。
「それぞれの具合からしてこんなもんかな」
男は四人に文字を書いた後,独り言のように呟いた。
「別室に移しますか?」
『店員』が寄ってきて言った。
「いや,出荷の時間まで一緒にさせておこう。最後の家族団欒なんだからな」
「服はどうしますか」
「着せといていい。どうせ送った先で,脱がす必要があれば脱がすんだからな」
「分かりました」
男は胸を地面に擦り付け始めた『乳牛』に近づき服を捲り上げると,両乳首に搾乳機を取り付けた。
「モー!」
『乳牛』の乳首から母乳が噴出し,嬌声が上げる。
「ま,それを理解してるとは思えないけどな」
『乳牛』は,周りの事など気にせず乳搾りに夢中になっていた。
「じゃあ,ちょっと上に上がるか。薄くなった文字を書き足さなきゃならないしな。薄くなってるところのリストは上がってるか?」
「はい」
「じゃあ早くやるか。店全体に書くと一時間触れてもらわないと効果が出ないからな。せっかくの商品を逃しちまう」
そう言いながら,二人は階段を上がっていった。
地下室には,先程まで家族だったモノだけが残された。
「モー!」
誰もいなくなった地下室,ただ『乳牛』の嬌声だけが響いていた。
夜,ブティックの裏口から何台かのトラックが出発していく。
トラックの目的地はそれぞれ,牧場や果樹園,美術館である。
それを見送ると,男は本日手に入れたばかりの『枕』を車に入れ,帰路についた。
「今夜から,いい夢が見れそうだ」