魔法のペン3

作:疾風


 (ああもう!何であの駅には便所が一つしかないんだ!)
 ある日の夕方,男は早足で帰路についていた。
 (早く小便がしたいのに!おかげで便所が詰まってると寄り道も出来やしない!)

 「まじー!そいつウゼーな!」
 突然不快な声が聞こえてた。
 声がした方を向くと,近所の高校のセーラー服を着た女が一人,道端で携帯電話で話をしていた。

 「何見てんだよオッサン!!」
 視線を感じたのか,女子高生は突然こちらを向くといきなり怒鳴り声を上げた。
 「うん,で何?」
 一言だけ言うと何事も無かったかのように話し始める。

 (こっちはイライラしてるのに,いい度胸だ!)
 男はペンを取り出し女に近づいて行く。
 「な,なんだよオッサン!文句あんのか!」
 女子高生が何か言っているが,男は無視して女の腕を取る。
 「何すんだよ!離せ!」
 女子高生の言葉など聞こえていないかのように,男は女の腕に文字を書き込む。

 女子高生が突然静かになったと思うと,次の瞬間にはうつぶせに道端に寝転った。
 男は持っていたカッターでセーラー服やスカート・下着を切り裂き全裸にする。
 女子高生の体はその最中も動いていく。
 頭を上げ,両腕を体の上に乗せ,両ひざを折り曲げる。
 女子高生の口が開き,動きが止まる。
 女子高生の体が硬くなると,男は自分の分身を取り出し,女の口に向かって小便を出し始めた。

 小便が終わると,男は満足げに言った。
 「女のくせにそんな態度と言葉遣いとは許せん。おまえはここでずっと汚物の処理をしているがいい」
 女子高生の腕には『公衆和式便器』と書いてあった。

 「きゃははは」
 「まじー!」
 振り返ると『公衆和式便器』になった女子高生と同じセーラー服の3人組が歩いていた。
 (この女を『公衆和式便器』にした以上,あいつらにも同じようにしないと公平ではないな)
 男はそう考えると,女子高生達に向かって行った。


 翌日,男が利用する駅に新しく3個の『公衆和式便器』が備え付けられていた。


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