コカアネ‐お姉ぇちゃんはコカトリス!?
第三話 『初めては壁の中!?』

作:灰音穂香


1 「あの…」

京一は顔に苦笑を浮かべて呟く。

「何でしょうか?」

そう答えたのは誰であろう白霜家の執事であるセバッシャンである。

二人がいる場所は白霜邸の地下室であった。

「何で、僕はこんな格好をしないといけないんですか…」

京一は目で訴える。

彼に着せられているもの…それは…レオタードであった。

そう、新体操等で着る…あのレオタードである。

「すんばらしい!」

でもって、セバッシャンは感激の余り涙なんぞを流していた。

眼鏡を上げて涙を拭うセバッシャン…。

「犬原様、申し訳ない…犬原様が私の初恋の人にそっくりだったものでつい…」

つい、京一をすっ裸にひん剥いたあげく、レオタードなんぞを着せちゃった訳である。

「いや…それは分かるのですが何で僕は拘束〈ディバインド〉の魔法をかけられてこんな装置に入っているんですか?」

そう、京一は魔法によって手足が不可視の力場に埋まった様な形で拘束されおまけに大きなガラス菅の様な物に入れられていた。

「それはですね…」

『ふふふ』っと怪しげな笑いを上げながらセバッシャンは銀縁メガネのブリッジを人指し指で持ち上げ、答える。

「あなたをカーボンフリーズするためです!」

叫び、手に持ったコントローラーのスイッチを押した。
   
そしてガラス菅内に取り付けられていたノズルから冷やされたカーボン樹脂を一気に吹き付けられ、京一は気を失う…。

京一が気を失ってなお、カーボン樹脂は吹き付けられていた。

数分後…京一は驚いた表情でカーボンフリーズされていた。

彼を拘束していた力場にもカーボン樹脂が張り付き、固まっていた。




「ふむ…」

セバッシャンは執事服の胸ポケットに手を突っ込み、懐中時計を取りだし、開く。

「そろそろか…」

呟いた瞬間。

「我は、乞わん、偉大なる紅煉の王よ!我が手に集いて我に仇なす者を焼き払え!」

詠唱、そして地下室の扉が溶解する。

雪女と羽実が乗り込んで来たのだ。

雪女がかざす手には魔法陣が浮かび、第二、第三の火球を産みだそうとしていた。

でもって、その隣では羽実が手に魔法機杖を持ち、服にも攻撃用の術式を書き込んだ札を数枚装着していた。

でもってセバッシャンは…。

「お待ちしておりました、お嬢様、石原様…」

防御用の魔法陣を展開して攻撃の第一派を防ぐと恭しく二人を出迎えた。


2
「ふむ…」

雪女はセバッシャンが自分達を呼び出した理由を知り呟く。

彼女と羽実がここに来たのはセバッシャンから『犬原様の身柄は預からせて頂きました…取り戻したくば白霜邸、地下室に…以下略』っとお決まり(?) な脅迫文書が羽実と雪女の元に届いたからである。

「普通のH…なんて出来るのですか?」

そう尋ねたのは羽実である。

セバッシャンが二人を呼び出したのは京一、羽実、雪女の三人に固めの無い、普通の性交為を行ってもらいたかったからである。

「はい」

セバッシャンはにこやかに答える。

「肉体と精神を剥離した後に、私が作り上げた仮想空間に転移させれば犬原様の体を固める事無く、性交為を楽しむ事が可能です」

…その精神と肉体を剥離させ、仮想空間へ転移させる方法がカーボンフリーズっという事であった。


で…羽実と雪女は京一が先程されていたのと同じ様にガラス菅の中に入り両手、両足を拘束〈ディバインド〉の魔術で拘束されていた。

『今より24時間後に皆さんの精神を肉体に戻し解凍しますので…』

ガラス菅内に取り付けられたスピーカーからセバッシャンの声を聞きながら雪女と羽実はカーボンフリーズされた。

…ちなみに京一に着せられたレオタードはセバッシャンの趣味である。


3
「きょ…ちゃん…きょうちゃん」

「…いち…京一」

羽実と雪女の声に京一は目を覚ます。

羽実と雪女が京一の顔を覗き込んでいた。

「ねぇ…さん…雪女ちゃん?」

ゆっくりと身を起こし…そこで京一は自分が何も身につけていないのに気付いた。

「へっ?へっ?」

でもって…羽実も…雪女も何も着てないのに…。

「えー!」

叫び声を上げる京一であった。



「成程…」

羽実と雪女に状況を説明されて落ち着く京一。

「んじゃま…せっかくじゃから楽しもうかの…普通の性交為と言う物を…」

雪女はそう言うと羽実を押し倒す。

「きゃっ!」

いきなり押し倒されて羽実の頭の中は混乱し、京一も目を円くする。
 
「ちょ…白霜さん?」

「わしに任せれば大丈夫じゃ…」

雪女はHな本を読み、三人でHをする場合はどうするかと言うことを知っていた。

でっ…。

「雪女ちゃん…本当に良いの…。」

「良いと言っておるじゃろう…早く…」

京一の疑問に雪女は答えと自分から花弁を開く、“ニチャ”っといやらしい音を立てて愛液が糸を引きピンク色の秘肉が“ひく、ひく”っと痙攣していた。

“ゴクリ…”

京一は息を呑むと雪女の中に肉棒をつき入れた。

「つっ!」

破瓜、雪女が顔をしかめ、入り口から血が流れた。

「雪女ちゃん」

「い…良いから」

破瓜の痛みよりも京一に挿入(いれられた)の悦びの方が雪女には大きかった。





少し、動くだけで射精しそうだった…。

それでも背筋を走る甘いうずきが京一を動かしていた…。

「雪女…ちゃん…っつ!」

京一は雪女の膣内に射精した。

“ビュク、ビュク”っと精液が雪女の膣内に注がれていった。





羽実との性交為は京一が完全に石化してから姉が自分から京一のペニスを挿入していたので自分から姉の中に挿入するのは新鮮な気分だった。


何よりも自分から姉に快楽を与えるのが京一にとって大きな悦びだった。

「お…おねぇちゃん…」

「んぁっ…きょう…ちゃん…」

ペニスに絡みつく秘肉の感触が…たまらなかった。
       
「だめ…また…でちゃう…」

“トプッ、トプ”

羽実の中にも精液が注がれた。





「んあ…凄い」

「京一のが…擦れる…」
      
「きもち…いい…」

羽実と雪女は体を完全に密着させていた。

花弁と花弁の間に京一はペニスを挿入していた…。

勃起したクリトリスがカリに当たる度に京一の背筋がうずく…。



3人は時間を惜しむかの様に続け様に性交為を行っていく…。

仮想空間内では体力に限界は無いようであった。


三人は…時間が来るまで体を分かち合った。


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