Schap ACT.26 Schap

作:幻影


「ハルちゃん・・ハルちゃん・・・!」
 ぬいぐるみとなったハルを手にとって、ますみは泣き崩れた。幻の悲しみと憤りを噛み締めていた。
「別に悲しむことはないじゃないの?あなたも固めてあげるわ。あなたのスキャップは私が破壊する。」
 そこへリリスが妖しく微笑んでくる。挑発的な彼女だが、ますみはそれに反応を見せなかった。
「ハルちゃん、ありがとうね・・一緒に・・一緒に戦ってくれるよね・・・?」
 ますみがぬいぐるみのハルに語りかける。何も答えてはくれなかったが、頷いてくれているとますみは信じた。
 そしてハルを自分の上着のポケットに入れてから、涙を拭ってリリスとメフィストを見据えた。
「リリス、メフィスト、あたしはあなたたちを倒すわ。ハルちゃんやユキちゃん、みんなのために・・!」
「やってごらんなさい。やれるものならね。」
 言い放つますみに、リリスが笑みを強める。
「クラウン!」
 ますみの呼びかけで白い少年が姿を現す。クラウンもますみと同様に、真剣な眼差しを向けていた。
「幻ちゃん、ここであたしとクラウンを見ていて。リリスたちは、あたしが必ず倒すから。」
「そうはいかん。お前だけに危険な勝負をさせない。オレも及ばずながら戦う。」
 幻が一歩前に出ると、ますみは微笑んで首を横に振る。
「これはあたしの戦いだから。ハルちゃん、ユキちゃん、みんなにいろいろ託されちゃったあたしの。だからあたし1人で戦わせて、幻ちゃん。」
「ますみ・・・」
 決意を伝える彼女に、幻は当惑を見せる。彼女は様々な思いを胸に秘めて大敵と対峙しようとしていた。
「分かった。だがどうしても危険だと判断したときには、お前が不服に感じてもオレも戦いに加わる。いいな?」
「うん・・・ありがとう、幻ちゃん。」
 幻の言葉を背に受けて、ますみは改めてリリスたちに視線を戻す。
「もうあのときのようにはいかないわ。油断もしない。容赦もしない。全力で相手をする。」
 リリスが笑みを消して、ますみとクラウンに鋭い視線を向ける。
「だから全力で来ることを望むわ。でないとすぐに終わってしまって、私も楽しめなくなっちゃうから・・・」
 言い終わると、クラウンとメフィストがますみとリリスからそれぞれ距離を取る。いつ飛び掛ってきても対処できるよう、油断なく身構えながら。
 イベントのない体育館は完全な静寂に包まれていた。互いを見据えているクラウンとメフィストの存在に、その静寂はさらに重みを増した。
 しばらくの沈黙が続いたのち、先に仕掛けてきたのはメフィストだった。ゆっくりと飛び込むように見せているメフィストの動きを、クラウンはじっと見据えていた。
 そこでメフィストの姿が突然消える。瞬間移動を使用したのである。
(落ち着け・・幻ちゃんならちゃんと動きをつかんじゃうから・・・)
 気を引き締めて、ますみがメフィストの気配をうかがう。クラウンも周囲に注意を向けている。
 そこへ隠れていたメフィストが、クラウンの背後に現れる。彼女に打撃を受けて、驚きを見せて振り返ったクラウンが突き飛ばされる。
「クラウン!」
 驚くますみの眼の前で、クラウンが横転しながらも体勢を立て直して起き上がる。視線を戻す彼だが、その先にメフィストの姿がない。
 再び意識を周囲に集中するクラウンだが、またしてもメフィストの打撃を受けてしまう。
「うわっ!」
 壁に叩きつけられるクラウンがうめく。ゆっくりと立ち上がる彼を、メフィストが妖しく見つめる。
「こんなものなのかしら?もっと本気を出してくれないと楽しくないと言ったよね?」
「あんまり急いでも得はないよ。これからだよ、これから。」
 ねめつけるメフィストに対し、クラウンが空元気を見せる。
「そう?なら早く“これから”にならないとね。」
 メフィストがクラウンの腕をつかみ、そのまま彼を投げ飛ばす。身をひるがえして、何とか体勢を立て直して彼は着地する。
 そして間髪置かずにメフィストに石化の波動を放つ。メフィストは余裕でこれをかわし、外れた波動がその先の壁を灰色に固めていく。
「そんな・・着地してすぐに攻撃を仕掛けたのに、簡単によけられた・・・!」
 その一瞬を見ていたますみが愕然となる。
「簡単よ。ただの予測とタイミング。それが分かればどんなに動きを速くしても見えてくるものよ。」
 メフィストが余裕の笑みをこぼす。
 クラウンは先程の戦いで出したものと勝るとも劣らない力を発揮していた。しかし本気になり、さらに瞬間移動を多用してくるメフィストに対し、悪戦苦闘を余儀なくされていた。
「これで分かったでしょ?あなたでは私たちには勝てないと。」
 リリスがますみに向けて勝ち誇りを込めた笑みを浮かべる。
「もういいわ、メフィスト。そろそろその子を石にしてしまいなさい。」
「分かったわ、リリス。」
 リリスの言葉を受けて、メフィストがクラウンに右手をかざす。その間にますみが割って入ってくる。
「ますみ・・・」
「ますみ、お前・・・!?」
 両手を広げてメフィストの前に立ちはだかるますみに、クラウンと幻が困惑を見せる。
「どう?あたしがこうして前に立ってたら、石化はあたしにかけるしかない。でもあたしは能力者だから、石化はかからない。」
 真剣にメフィストに言い放つますみ。しかしリリスもメフィストも妖しい笑みを消さない。
「考えたわね。これならスキャップを守ることは簡単。でもメフィストはそうはいかない。一気にあなたをすり抜けて、あの子の眼と合わせることなんか簡単なことよ。」
 その言葉にますみが毒づいた瞬間、メフィストの姿が彼女の視界から消える。気がついた瞬間、メフィストが彼女をすり抜けて、クラウンの眼前に現れる。
「しまった!」
 驚愕しながらますみが振り返るが、クラウンが身構えようとするが、メフィストの額の眼が開かれようとしていた。
「終わりね。」
 リリスが微笑みながら見つめる。
「ますみ!」
 そこへ幻が飛び込み、メフィストの第3の眼の視線が向けられようとしていたクラウンを突き飛ばす。
「うわっ!」
「何っ!?」
「幻ちゃん!?」
 うめくクラウン。驚愕するリリス。眼を疑うますみ。
 飛び込んできた幻が、メフィストの石化の視線にさらされる。
「ぐっ!」
 胸を締め付けられるような不快感に襲われ、顔を歪める幻。
「幻ちゃん!」
 ますみが驚愕して、その場に立ち尽くす幻に駆け寄る。彼の体が、手足から灰色に変わり始めていた。
「幻ちゃん・・幻ちゃん・・・!」
 ますみが眼に大粒の涙を浮かべて幻にすがりつく。
「くっ・・コレが・・石に変わるっていうことか・・・金にされるのとは、どこか違う・・・」
 石化の感覚を感じ、幻がうめく。この感覚は金に変わるものとは違って感じ取れていた。
「幻ちゃん、ダメだよ・・・幻ちゃんが石になっちゃうなんて・・・!」
 ますみが泣きじゃくっていると、幻が小さく笑みを浮かべる。
「何を情けない顔をしているんだ・・・お前の強さはこんなものではないはずだろう・・・」
「でも幻ちゃん、石になっちゃうんだよ・・リリスが元に戻そうとしなかったら、2度と戻れないんだよ・・・!」
 悲痛にあえぐますみに幻がひとつ息をつく。彼にかけられた石化は徐々に進行し、彼女がすがりつくその体を包み込んでいく。
「いつまで泣いているつもりだ・・・敵はまだ眼の前にいるんだぞ・・しっかりしろ、馬鹿者が・・・」
「バカって・・バカって言ったね、幻ちゃん・・・」
 眼から流れ出る涙を拭って、ますみが抗議する。そして何とか作り笑顔を見せて、
「バカって言ったほうがバカなんだぞ、幻ちゃん・・・」
「・・あぁ・・こんなことを仕出かしたオレも、馬鹿者ということだな・・・」
 必死に普通を取り繕おうとするますみに、幻は体育館の天井を仰ぎ見て、不敵に笑った。彼の脳裏に、ますみとの幼い日々がよみがえる。
 常に稽古を繰り返していた幻と、無邪気に声をかけてくるますみ。その2人の数々の思い出があるからこそ、今の2人が存在するのだ。
“幻ちゃんすごい!ホント、強いね!”
 心から微笑みかけてくる少女の顔が映る。彼の石化は進み、首から上を残すだけとなっていた。
(オレは・・・本当に強くなれたか・・・ますみ・・・)
 不敵な笑みを浮かべたまま、灰色が彼を完全に包み込んだ。
 幻はクラウンとますみをかばい、灰色の石像と化した。
「幻ちゃん・・・幻ちゃん・・・!」
 ますみは変わり果てた幻の姿に、ますみは愕然となった。彼のことを思い、泣き叫ぼうというところを何とかこらえた。
 もしもここで泣き叫んでしまったら、それこそ幻にバカにされてしまう。涙を拭い、ますみはりリスとメフィストに振り返った。
「ありがとう、幻ちゃん・・・幻ちゃんの気持ち、ムダにしない・・ムダにしたくない!」
 拳を強く握り締めて、ますみは決意する。必ずリリスとメフィストを倒すことを。
 強い決意を象徴するように、握る彼女の手からかすかに血がにじみ出る。
「ムリよ、あなたには。第一、メフィストの瞬間移動についていけてないことは、あなたたちは分かっているはずよ。」
 リリスは勝利を確信した妖しい笑みを崩さない。
「それでも、あたしには負けられない理由があるの・・・!」
 退かないますみが、クラウンに意識を傾ける。彼女の脳裏にも、幻やユキ、ハルたちとのたくさんの思い出がよみがえる。
(幻ちゃん、ユキちゃん、ハルちゃん、ルイさん・・・みんな、あたしのことを支えてくれたんだね・・・ありがとう、みんな・・・)
 たくさんの人たちに囲まれてきたことに、彼女は深く感謝した。幻、ユキ、ハル、ルイ、そしてたくさんの人たちの決死の覚悟のためにも、彼女は戦う。
「行くよ、クラウン!みんなの気持ちを守るために!」
「うんっ!やろう、ますみ!」
 2人が呼びかけあって頷く。そして笑みをこぼし続けているメフィストを見据える。
 2人の狙いが定まったことに気付いたメフィストはとっさに瞬間移動を使用して姿を消す。それを見たますみは、落ち着いて意識を集中する。
“いいか。相手は常に眼に映るものだけとは限らない。”
 彼女の脳裏に、後輩や弟子たちに空手を教えている幻の言葉がよぎる。
“時に相手はオレたちの視界の入らない死角に入り込んで攻撃してくることもある。そんな相手に、眼だけに頼った構えをしていてはいかん。”
 彼の言葉に従って、彼女も相手の気配を探る。
“相手の位置は眼で探るのではない。常に周囲に気を配り、その気配を読み取ることが重要なのだ。”
(幻ちゃん・・・)
“いいか!勝負は相手が敵意を見せ、攻撃を仕掛けてくる一瞬だ!”
 彼の言葉が心に深く刻み付けられた瞬間、クラウンの背後にメフィストが姿を現した。しかしますみはその一瞬の気配を感じ取り、クラウンにもその意思は伝わっていた。
 振り返り両手を構えて力を出そうとするクラウン。額の眼を開いて石化の視線を放とうとするメフィスト。
 クラウンが石化の波動を放った瞬間、彼は胸を締め付けられるような不快感を感じて顔を歪める。その波動がメフィストに直撃し、その体を灰色に変える。
 石化の波動は一気にメフィストの体を石に変えていく。ますみの純粋で真っ直ぐな気持ちが、石化の速度を速めていたのだ。
 しかし同時にクラウンの体も石に変わっていた。力を放った構えのまま、彼を石に変えて束縛を与えていた。
「ウフフフ・・まさか私を倒すなんてね・・でも・・」
 笑みを消したメフィストが最後の力を振り絞り、瞬間移動を使ってクラウンの背後に移動する。そして波動を受けて後ろに倒れかかる勢いのまま、クラウンに激突する。
「ただでは倒されないわ・・あなたも永遠の石化を堪能しなさい!」
 大きく眼を見開いて、メフィストがクラウンの石化を一気に速める。
「クラウン!」
「ますみ・・・これで・・いいんだよね・・・」
 駆け寄るますみに微笑むクラウン。2人の眼の前でメフィストが完全に石化し、床に倒れて粉々になる。
 その直後、クラウンにかけられた石化も彼を完全に包み込む。そして笑みをこぼしたまま固まった灰色の少年が、床に倒れて崩壊する。
「ウフフフ・・よくやったわね、ますみ・・・でも、あなたももうおしまいね・・・」
 リリスが振り返ったますみに向けて妖しい笑みを見せる。メフィストを失った彼女の体が、徐々に灰色に変わり始めていた。
「見届けてあげるわ・・・終わらない時間の流れの中で、あなたとあなたの愛した人がすごす永遠をね・・・ウフフフフ・・・」
 微笑を浮かべ続けるリリスの顔が灰色に染まる。スキャップの破壊によって、彼女は石像と化した。その彼女を、ますみは沈痛の面持ちで見つめた。
 そして幻に振り返った直後、ますみは胸を締め付けられるような不快感に襲われる。
「うくっ!・・始まった・・・石化が・・・」
 体を蝕む束縛を感じて彼女は顔を歪める。直感したとおり、クラウンを失った彼女の体が徐々に石化し始めていた。
 それでもますみは幻に歩み寄った。生の自由を失い石像になろうとしている彼女を突き動かしているのは、幻に対する一途な想いだった。
「幻ちゃん・・・やったよ・・・幻ちゃんのおかげで勝てたんだよ・・・もちろん、ユキちゃんやハルちゃんも・・・」
 幻の石の体に寄り添ったますみが、上着のポケットにしまっていた、ぬいぐるみとなっているハルに視線を移す。全てを託してぬいぐるみとなっていたハルも、ますみの石化に巻き込まれて灰色に変わりつつあった。
「幻ちゃんの強さ・・ユキちゃんの優しさ・・ハルちゃんの勇気・・ルイさんの明るさがあったから、あたしはリリスを倒せたんだよ・・・」
 ますみは幻を優しく抱きしめた。もう彼が何の言葉も発しないことは分かっていたが、それでもこの気持ちを抑えることが彼女にはできなかった。
「もういいよね・・もうあたし、ムリしなくてもいいんだよね・・・」
 体の力を抜き、ますみは幻に寄り添って瞳を閉じた。彼女の笑顔が灰色が包み込み、彼女は完全な石像となった。
 体育館に静寂が訪れた。まるで直前まで繰り広げられていた戦いがウソだったかのように、完全に静まり返っていた。

 それから、霜月学園は数週間の休校を経て、新しく理事長を就けて授業を再開することとなった。ASEの介入によって起こった様々な問題も処理が済み、教師も生徒も落ち着こうと心がけるようになっていた。
 スキャップの力によって固められた人々は、その能力者が力を解こうとしないため、誰も元に戻ってはいない。元は命ある人間であるため、迂闊に壊そうとはせず、特別な施設に運ばれて、固めの解除に研究員たちが全力を注いでいた。
 あの事件をきっかけに、マスター、リリスは敗北。ASEも事実上の崩壊となった。
 それを決定付けた戦いの場となった体育館。そこで固められていたますみたちだったが、同様に施設に運ばれるところを、ある人物が引き取ることとなった。
 鳳式空手を最年長の弟子に師範に据えて、自らは空手の道から引退した男、鳳正平によって。
 彼が霜月学園の新しい理事を受け持ったのだった。学校で何らかの仕事を受け持つことは、彼の心の片隅に置いていた小さな夢だったのだ。
「ふう。これでひとまず安泰になるかのう・・」
 窓から青空を見つめていた正平が安堵の吐息をもらす。彼のいる理事長室の傍らには、固められたままのますみ、幻、ハル、ユキがいた。
「幻、お前は己が強くなったと思うか・・・?」
 真剣に自分の息子の変わり果てた姿を見つめる正平。
「本当の強さは、力の強弱で決するものではない。そう、心の強さが本当の強さを示すのだ。空手も技も、それを突き通すための術でしかないのじゃよ・・・」
 小さく笑みをこぼして、正平は振り返った。勇敢に立ち向かった息子の姿を心に焼き付けて。
「さて、そろそろ仕事のほうに取りかからないとな。理事長も楽じゃないのう・・」
 苦笑をもらしつつ、正平は部屋を出た。これからが平和になることを心に留めて。

 ますみは廊下から庭を眺めていた。緑に包まれた木々の葉が、そよ風に揺られて音を立てていた。
「風に当たっていたのか・・・」
 そこへ幻が顔を出してきた。彼の声にますみが振り向く。
「幻ちゃん・・うん。何だか気持ちよくて・・ちょっと涼んでみようかと思って・・・」
「お前らしくない言葉だな。まぁ、それはそれで嫌いではないがな。」
 小さく笑みをこぼすますみに、幻も微笑んで庭を見た。
「何だ、お前たち。こんなところにいたのか・・」
 そしてさらにハルが顔を見せてきた。2人の様子を見て彼女は笑みをこぼしていた。
「あ、ハルちゃん・・ユキちゃんも。」
 返事をしたますみが、後からやってきたユキにも気付く。
「ねぇ、ちょっとくだらないことを聞いちゃうけど、いいかな?」
「くだらないこと?あまりにくだらないなら、笑われることを覚悟しておけよ。」
 ますみが問いかけると、幻があざけるような振る舞いで耳を傾ける。
「もしも・・もしもだよ・・自分の体が、何か別のものになって、それで固まって動けなくなっちゃったら、どう思う・・?」
 その質問に、幻もハルもユキも一瞬眉をひそめるが、すぐに笑みをこぼす。
「なかなか奇妙な話だな。おとぎ話に出そうだな。」
「でも、もし固まっちゃったら、どっかで飾られてみんなに見られちゃうのもいいかもね。」
 幻がからかうように呟き、ユキが冗談のつもりで微笑む。
「おいおい、そんな自虐的なことをいうものではないぞ。」
 これにハルが苦笑を浮かべる。ますみも幻も笑みをこぼす。
「ゴメンね。ホントにつまらないこと聞いちゃって。でも・・」
 ますみは気を落ち着けて、そよ風に揺らめく木々を見つめる。
「こんな穏やかな日が、いつまでも続いたらいいなぁ・・・」
 微笑むますみの一途な願い。それは幻もユキもハルも同じだった。
 屈託のない未来を彼女たちは生きていく。自分たちの描く理想の世界の中で・・・

終わり


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