作:幻影
「人間を甘く見ないで。アズを見ても分からないわけじゃないわよね?」
銃を下ろさずに、ロゼットはアイオーンを見据えている。眼前の罪人は、仲間を倒されたにも関わらず、不敵な笑みを消してはいなかった。
「確かに人間を侮っていたところがあったかもしれない。だが、お前たちはこれから、その人間の力を目の当たりにするのだ。悪魔の力を得た人間のな。」
「えっ!?・・・まさか・・・!?」
アイオーンの言葉にクロノの顔が引きつる。不安を抱えた彼らの視線の先、広場の出入り口から1人の人物が出てきた。
蜂蜜色の髪の青年。頭部には獣にあるような角が4本生えていた。
「ヨシュア・・・!?」
ロゼットが驚愕の声を上げる。彼女の弟であるヨシュアが、アイオーンに視線を移す。
「アイオーン、新しく手にしたこの力、そろそろ思い切り使ってみたくなったよ。」
うっすらと笑みを浮かべるヨシュアに、アイオーンはロゼットたちに視線を移す。
「丁度いい。彼らが相手になってくれるそうだ。その力を試してみるといい。」
「そうかい?・・じゃあ、さっそく・・・」
屈託のないヨシュアの表情が一変し、殺意に満ちた鋭い眼つきに変わる。
「使え。」
床に落ちていた漆黒の剣を拾い上げたアイオーンが、その剣をヨシュアに放り投げる。剣の柄を手に取ったヨシュアが、困惑しているクロノにその切っ先を向ける。
「ヨシュア・・・その尖角(ホーン)は・・・!?」
クロノが微笑を浮かべているヨシュアに驚愕する。彼が頭につけている尖角は、クロノのものともう1組、アイオーンのものがあった。
ヨシュアが手に力を入れて剣を降り抜いた。2人の悪魔の力を得た少年のかざした剣は、鋭い波動を引き起こし、クロノを激しく弾き飛ばした。
「ごあっ!」
「クロノ!」
壁に叩きつけられたクロノに叫ぶロゼット。困惑する彼女を、アイオーンは不敵に笑いながら見下ろす。
「お前もじっくりと見ておくといい。お前の弟の強くなった姿を。」
変わり果てた弟の姿に愕然となるロゼット。
ヨシュアは不気味な笑みを浮かべて、クロノに剣を振りかざす。速い動きから繰り出される攻撃の衝撃が、剣を通じてクロノを揺さぶる。
クロノは何とか反撃に転じたかった。しかし相手がヨシュアであることに動揺し、さらに彼の驚異的な力に圧倒されてしまっていた。
ヨシュアの力は絶対的に増大していた。クロノだけでなく、アイオーンの尖角まで備えた彼は、最強の悪魔へと変貌してしまった。
やがてその剣に弾き飛ばされ、クロノが仰向けに倒れる。もしも十字架の剣がなかったら、手も足も出ずに倒されていただろう。
「なんだぁ。これじゃ試しにならないよ。」
微笑を浮かべているヨシュアが、剣の切っ先をクロノの顔に向ける。
(ヨシュア・・・)
困惑してしまい、その様子を見つめることしかできないロゼット。
(やめて・・・!)
心を声を振り絞ろうと必死になる。
「やめて、ヨシュア!」
そしてついに、ロゼットが涙ながらにヨシュアに向かって叫んだ。
「ぐっ!」
そのとき、ヨシュアから笑みが消えた。突然起こった頭痛に顔を歪め、思わず剣を床に落とす。
「な、何だ!?・・・ひどい・・ひどいノイズだ・・・!」
頭に手を当ててうめくヨシュア。
悪魔の力を得た彼は、周囲の人々の心の声がノイズとして聞こえるようになってしまった。脳裏を刺激する雑音が彼を混乱させ、時に力の暴走を引き起こすこともあった。
しかも、アイオーンの尖角まで得たことで、その悪影響がさらにひどくなってしまった。弟を思う姉の声が、逆にヨシュアを苦しめることになってしまった。
「うるさい・・・」
ノイズに悩まされ、うめくヨシュア。それでもロゼットは叫び続ける。
「クロノ!ヨシュア!」
「うるさい!!」
眼を見開き絶叫を上げるヨシュア。ロゼットたちに振り返った彼が、持てる魔力を解放させる。
「やめろ、ヨシュア!」
立ち上がったクロノの制止も聞かず、ヨシュアが魔力の光をロゼットとアズマリアに向けて放射した。
「ロゼット!アズマリア!」
クロノが叫ぶのと同時に、ロゼットたちがその閃光に飲み込まれた。
「あ・・ああ・・・」
眼前の光景にクロノは愕然となった。光の消えたその場所には、色を失ったロゼットとアズマリアが、寄り添いあいながら動かなくなっていた。
ヨシュアは彼女たちに時間凍結をかけたのである。これは元々はクロノの力なのだが、彼の尖角を得たヨシュアもこの力を扱うことができる。ノイズと激しい頭痛を消すために、実の姉を固めてしまったのである。
「ロゼット・・・アズ・・・!?」
変わり果てた仲間の姿に体を震わせるクロノ。
「ふぅ・・・やっとノイズが消えた・・・」
雑音が止まったことで、安堵の吐息をもらすヨシュア。
実の姉に手をかけた彼に、クロノの困惑は深まるばかりだった。ヨシュアの心にはもう姉の面影さえなくなっていた。2人の悪魔の力を得て、彼の心は凍てついてしまった。クロノはそう思うしかなかった。
「ヨシュア・・・お前・・・!?」
クロノの顔が次第に強張る。ヨシュアは満足げに彼を見据えていた。
その態度に、クロノは声にならない叫びを上げていた。そして剣を振りかざし、ヨシュアに向かって飛びかかった。
ヨシュアもすぐに身構えて、簡単にその光の剣を受け止める。それでもクロノは何度となく剣を振り下ろす。
そして2つの刃は押し合いに持ち込み、刀身が激しく揺れる。平然としているヨシュアと、苛立ちを抱えているクロノ。
「ヨシュア・・・本気なのか・・・!?」
その中で、クロノがヨシュアに呼びかける。
「君は、何もかも忘れてしまったのか!?君の姉さん、ロゼットのことや、ヘブンズベルですごした日のことを!」
「姉さん?・・・誰?」
ヨシュアのこの返答に、クロノは愕然とした。もう探し続けていたヨシュアはもういない。自分の尖角が彼を殺してしまったのだ。
後退したクロノが、再び剣を構えなおす。
「もう、ヨシュア(きみ)はいなくなってしまったのか・・・なら僕は、この止まったままの時間を、再び動かすために戦う!」
クロノは決意を固めて、剣を構えて飛びかかった。ヨシュアも同時に飛び出す。全力を出した2人の力が、2つの刃が激しく激突する。
しかし、力の強いヨシュアに押され、クロノが弾き飛ばされる。その後に繰り出される漆黒の剣の攻撃をかいくぐるものの、防戦一方となってしまった。
反撃に転じようとするが、ヨシュアの容赦ない攻撃の前に手が出ない。さらに振り抜かれた剣によって、さらに弾き飛ばされる。
なす術がなく息が荒くなっていくクロノ。仰向けのまま崩壊しかかっている天井を見上げる。
しかし彼が見ていたのは、彼の中にある様々な日々だった。
(僕は・・・結局何もかも奪ってしまうのだろうか・・・全部を守ることはできないのだろうか・・・?)
おもむろに問いかける。誰に対してなのかもつかず、ただ問いかけていた。
「クロノ・・・」
そのとき、意識がもうろうとしているクロノに、優しい声が語りかけてきた。彼を助けるために命を散らした聖女、マグダレーナである。
「クロノ、あなたが本当に守りたいものは何ですか?」
(守りたい・・もの・・・?)
「生きとし生けるものは全てを守り抜くことはできません。何かを守ろうとすれば、必ず何かを傷つけることになります。」
(君がいつか言ってたな・・・傷つける必然だったか・・・)
「あなたが助けたいのは、ロゼット・クリストファでしょう?」
マグダレーナに励まされ、クロノは決意を思い起こす。満身創痍の体に鞭を入れ、ゆっくりと立ち上がる。
(そうだ・・・僕は彼女を助けるために、戻ってきたんだ・・・彼女を助けられるなら・・・僕は彼女の願いを聞き入れてあげたい・・・!)
右手に十字架を握り締め、ゆっくりと足を進めていく。その先には、時間凍結を受けて動かなくなったロゼットとアズマリアの姿があった。
クロノはロゼットの胸にある懐中時計に手をかけた。この時計だけは時間凍結の影響を受けず、そよ風に揺れていた。
(ロゼット、ヨシュアを、君の大切なものを守るための力を、僕に分けてくれ・・・)
クロノは自ら懐中時計を起動させて封印を解いた。時計の鼓動を示すように電撃が飛び散る。
「たとえ僕たちの時間を止められたとしても、僕たちのこの思い、この願いだけは止められない。」
クロノの体から黒い瘴気が吹き出し、不気味な鼓動を起こしていた。
「思いはときに、長い年月さえも超える!」
封印が解け、クロノが本来の姿を取り戻す。少年の姿から一変、長身の悪魔に変身する。
「ついに本来の姿に戻ったか。」
アイオーンが不敵に笑う。その言動を無視し、クロノは十字架を振りかざして光の刃を具現化させる。
ヨシュアが微笑をもらして、クロノに向かって駆け出す。振り下ろされた漆黒の剣を、クロノは十字架の剣で受け止める。
これまでの劣勢がウソだったかのように、ヨシュアの攻撃に屈しないクロノ。漆黒の剣をはね返し、十字架の剣を振りかざして反撃に転ずる。
真の姿となったクロノの攻撃に、ヨシュアが顔を歪める。剣を通じて強い衝撃が彼の腕に振動を与える。
やがてヨシュアが劣勢を強いられてきた。十字架に宿った神の力と本来の姿に戻った悪魔の力がかけ合わさり、ヨシュアを圧倒する。
何度か弾き飛ばされたヨシュア。間合いを計ったところで呼吸を整える。痛烈な衝撃を受け続け、力を過剰に使っていた彼の呼吸は荒くなっていた。
「どうして・・・僕のこの力が・・全然効かないなんて・・・!」
毒づくヨシュアに向けて、クロノが剣を構える。ヨシュアも危機感を感じながら構えを取る。
「そんなはずは!」
焦りを振り切って、ヨシュアが飛びかかり剣を振り上げた。クロノは落ち着いてヨシュアの動きを見計らい、勢いよく剣を振り抜く。
光の刃は漆黒の剣を弾き飛ばした。黒い剣はヨシュアの手元を離れ、遠くの床に突き刺さる。
(やられるっ!)
武器を失ったヨシュアは、クロノに切り裂かれることを覚悟した。殺意に満ちた眼で、クロノは剣を構え飛び込んだ。
しかしクロノは剣を放り捨て、ヨシュアの頭にある4本の尖角を掴んだ。
「ヨシュア!」
少年の頭に密着している悪魔の角を、クロノは力を込めて引き抜いた。
「!・・あああぁぁぁぁーーーー!!!」
力の源となっていた尖角を引き抜かれ、ヨシュアが絶叫を上げる。彼の痛みをかみ締め、クロノが抜かれた尖角に力を注ぐ。
「ロゼット!」
クロノは叫びながら、アイオーンの尖角の力を解放する。紅い閃光が周囲を照らし、その光を受けたロゼットとアズマリアに、生の色が戻る。
「あ・・ここは・・?」
アズマリアが一瞬状況が分からずきょとんとなる。しかしロゼットは違った。
クロノの封印が解かれたことで、彼女の命は削り取られていた。状況に戸惑う余裕は彼女にはなく、息が荒くなっていた。
「ロゼット・・・あっ!」
安堵しかけたクロノが、すぐに顔を強張らせる。満身創痍のロゼットたちの前に、アイオーンが悠然と立ちはだかっていたからである。
「まさか、オレたちの力を上回るとはな・・」
2人の悪魔の力を凌駕したクロノに対し、笑うアイオーン。余裕とも思えるその笑みには、苛立ちが込められていた。
そしてアイオーンは瞬時に漆黒の剣を引き寄せ握り締める、その剣を振り上げ、ロゼットに狙いを定める。
何とか危機を脱しようとするロゼット。しかし体力の消費で、体が自由に動かない。
(ダメ!動かない・・!)
「ロゼット!」
クロノが飛び出そうとするが、アイオーンの攻撃を阻むには、あまりにも距離がありすぎた。
アイオーンの持つ漆黒の剣が突き出される。しかしそれを受けたのは、尖角を引き抜かれて激痛にえいでいたはずのヨシュアだった。
「ヨシュア!?」
ロゼットは眼前の光景を受け止められなかった。アイオーンの剣は、ヨシュアの体を貫いていた。
「ねえ・・さん・・・」
「えっ!?」
おぼろげに発したヨシュアの声に、ロゼットは驚いた。
「思い・・出した・・・!?」
「姉さん・・・姉さん!」
姉を呼ぶヨシュアの声が次第に強まる。その叫びにロゼットは我に返る。
「姉さん!早く撃って!」
「ヨシュア!でも、それじゃヨシュアが・・!」
「早くしないと、コイツが・・・!」
「おのれっ!」
顔を引きつらせたアイオーンが、ヨシュアの体から剣を引き抜く。鮮血が少年の体からあふれる。
「この人間がぁっ!」
「ああああぁぁぁぁーーーー!!!」
再び剣を振り上げたアイオーンに、ロゼットが怒りの叫びを上げながら、四聖文字砲の引き金を引く。激しい光の奔流が、白髪の罪人の体を撃ち抜く。
クロノはその間に放り捨てていた十字架の剣を拾い上げた。そして一気にアイオーンとロゼットたちの間に割って入る。
「アイオーン!」
クロノはためらいなく、十字架の剣を痛みに顔を歪めるアイオーンの体に突き立てた。
「ごあっ!」
光の刃に体を貫かれたアイオーンが、吐血してあえぐ。
「おのれぇ・・・ク、クロノォォォーーー・・・!!!」
絶叫を上げるアイオーンが、閃光に包まれて消滅する。クロノがひとつ息をついて、十字架の剣の光の刃を消す。
「ヨシュア・・・ヨシュア!ヨシュア!」
姉をかばって傷ついたヨシュアが崩れ落ち、ロゼットが叫ぶ。アズマリアとともに、彼女は慌ててヨシュアに駆けつける。
「ヨシュア!しっかりしなさい、ヨシュア!」
ロゼットが必死に呼びかける中、クロノもヨシュアのもとへ駆けつけた。戦いを終えた彼は、力の消費を抑えるために少年の姿になっていた。
「ヨシュア・・・君は・・・」
クロノが悲痛の面持ちでヨシュアに語りかける。するとヨシュアがうっすらと笑みを浮かべて、ロゼットに語りかけてきた。
「やっと見つけたよ・・・僕の・・姉さん・・・」
記憶がよみがえったことに、ロゼットは心が晴れる思いだった。しかしその歓喜は、力を失っていくヨシュアの姿に揺らいでいく。
「ヨシュア、私はここよ。ここにいるから・・」
ロゼットは涙ながらにヨシュアを抱き寄せた。久々に感じるぬくもりが、彼女を包み込む。
「これからは、ずっと一緒だから・・・」
ロゼットがそういうと、ヨシュアが小さく笑みを浮かべる。ずっと姉とすごせることがとても嬉しかった。
しかし、ヨシュアはそのまま脱力し、腕をだらりとさせてしまう。
「ヨシュア・・・?」
ロゼットは何が起こったのか分からなかった。だが、その呆然とした表情が悲しみに歪む。
「ヨシュア!起きなさい、ヨシュア!」
ロゼットが叫び、ヨシュアにすがりつく。悲しい姉弟の姿を見て、アズマリアも涙をこぼしていた。
クロノはやるせない思いで、ロゼットたちを見つめていた。助けようとしていたヨシュアを、結局助けることができなかった。
そこへ、様子を見に来た罪人、シェーダが部屋に入ってきた。シェーダはこの中で起きた状況が理解できずにいた。
「あれ?クロノ、アポスルズの子は?」
シェーダがきょとんとしながら、悲痛の面持ちのクロノにたずねた。クロノは悲しむロゼットたちを見つめたまま、動こうとしない。
「シェーダ、僕たちは帰るよ。僕たちの家(ホーム)に。」
クロノの言葉にシェーダは眉をひそめた。胸中の驚きを表には出さなかった。
「こんな時代だよん。僕たち悪魔を受け入れてくれる人間なんてまずいないよん。」
「それは違うよ、シェーダ。」
シェーダの言葉をクロノは否定する。
「悪魔を受け入れてくれる人間なら、ここにいる。」
クロノがいうと、シェーダがロゼットたちに視線を移す。含み笑いを浮かべながら。
「僕はかわいい子なら誰でも大歓迎なんだけどね。」
「それに、悪魔とか人間とかは関係ないと思うよ。用はこの感情の在り方なんだ。」
物悲しい笑みを浮かべるクロノ。ロゼットがヨシュアを抱え、アズマリアと一緒に歩み寄ってきた。
「帰ろう、クロノ。みんなが待ってる・・」
「そうだね・・・」
クロノはロゼットたちとともに部屋を出ようとする。しかしふと足を止め、シェーダに振り向く。
「シェーダ、止めようと思ってるなら、僕たちは君を倒すことさえためらわない。僕たちは僕たちの帰るべき場所に、ヘブンズベルに帰るんだ。」
そういって、クロノは再び大空に振り返った。何も言わずに後ろ姿を見るシェーダに見送られて、クロノたちは罪人の楽園(エデン)を後にした。
静かに流れるそよ風。小さく揺れる草木。
クロノとロゼットは、ヨシュアとアズマリアを連れて、ヘブンズベルに足を踏み入れていた。
時間の止まってしまったこの場所。もうヨシュアは眼を覚まさない。
「帰ってきたんだね・・この場所に・・・」
「ああ・・・帰ってきたんだ・・・」
思い出の場所に感動を感じるロゼットとクロノ。
「ここに、ルドセブくんが待ってるんだよね?」
アズマリアが聞くと、ロゼットは笑みを見せて頷いた。そしてロゼットはヨシュアの顔をじっと見つめた。
「帰ってきたんだよ・・・ヨシュア・・・」
笑顔を見せる彼女の眼には涙があふれていた。
(そうよ・・・ここで私は、みんなと一緒に、精一杯生きる・・・)
時の止まった孤児院に視線を向けるロゼット。そこには、大きく手を振っているルドセブの姿が見えた。
胸の懐中時計を握り締めて、ロゼットは思う。
(この限りある時間を、精一杯・・・)
思わす孤児院に向かって、ロゼットは駆け出していた。
「ただいま・・・みんな・・・」
そして、時は動き出す・・・
終わり