リアル氷鬼

作:月華


ここはとある小学校。
その第4学年のAクラスの担任の先生はやさしくて頼りになることから生徒から評判のより男教師だった。

ある日、先生は女子生徒の1人のユーナを休み時間に話しかけ、提案をした。
「休み時間に男子は運動して遊んでいるけど、女子は中にいることが多いからたまには外で遊んでみてはどうだい?実は明日は学校が誰も使わないから特別に使用許可を許すから」
ユーナは元々元気で何に対しても積極的な女子で、薄々外で遊んでみるつもりはあったのだ。
しかし基本男子がグラウンドや校舎で遊んでいて、場所取りが少し面倒で、無理してでも外で遊ぶ必要がないとユーナを含めた女子が思ってたので、外で遊んでいる女子が少なかったのだ。
「ありがとうございます先生、じゃあ友達を誘ってみます」
ユーナは特に迷いもなく答えた。
「あ、でもこのことは秘密だよ、男子にバレたら折角の場所取りの意味がなくなるから」
先生は注意すると職員室に向かっていった。


そして次の日
目立つ時間だと人が寄ってくるとかいう理由で4時くらいにユーナ達は集まるよう言われていた。
場所取りされる可能性があるとはいえ、先生がそこまでして人目を避けようとするのが分からなかったがユーナは気にしなかった。
この油断が悲劇を生むとは知らずに

この時期は夏なのでなかなか暗くならないという理由で普通に6時を過ぎて帰ってくる小学生が普通だった。
集まったのはユーナを含めて6人、少ないと感じたが全員が全員遅くまで遊べるわけでないので仕方がなかった。
ユーナ以外の5人はユーナと普段から仲がよく元気な「ハルカ」
男子にも負けないくらい強気な「レイナ」
運動は苦手だが友達と仲良くできるなら気にしないと付いてきた「ナナ」
6人の中でも礼儀正しい「アカネ」
背が6人の中で1番低く、性格も子供っぽい「リカ」
この5人とユーナの6人が集まった。

5時10分前くらいまではグラウンドや体育館と占領して楽しく少人数でもできるスポーツをしていたのだが、その時間になると先生がやってきた。
「思ったより楽しんでいるようだね、先生もまぜてくれないかい?」
そう言う先生の言うことを6人は断る理由もなく、即答で了承した。
「じゃあこれからする遊びなんだけど、鬼ごっこなんてどうかな?それもただの鬼ごっこじゃないよ」
先生がそう言うとアカネは
「それはどんな鬼ごっこですか?」と聞いた
「氷鬼さ、鬼ごっこの派生の遊びだよ」と答えた
「あー知ってるー!鬼は常に1人で捕まったらこおりになってうごけないってやつだろ」
レイナは自信満々に答えた
「そういえば幼稚園のときに何人かがやってました、私は参加しませんでしたが」
ナナは運動が苦手なので幼稚園時代のときは仲間に入ってもすぐ捕まると思って参加をしなかったのだ。
「リカはやったことあるー!」とリカが元気に答えた。
「鬼は先生がやるよ、先生は大人だからスタートから10分間校舎の外で待機してることにする、その間学校内全てを使っていいからすきなところに隠れてもいいよ、これなら運動の苦手なナナちゃんも隠れていれば動かずにすむよ」
「学校内全部ってことは校舎もアリなんだな!」
レイナはそう言うとリカは
「それならよ余裕ー!リカが最後まで残るもんね!」
と余裕の表情を浮かべた。
「今から10分だから5時に先生は行動開始するね、それじゃ始め」

〜10分後〜

リカは体育館の奥の道具置き場に隠れて様子をうかがっていた、小さな体をいかして狭い場所に隠れていたが見つかればいずれ捕まるため油断はできない。
さらに10分したころ足音が聞こえた。
しかも自分のところに向かってきた、足音が速くなりようやく自分が見つかっていることにリカは気がついた。
すぐに逃げたが流石は大人といったところかすぐに追いつかれた。
そしてついにタッチされ・・・
「やっぱ先生速いよー!あと先生の手なんだか冷たい」
「ん!?」
リカは何かの違和感に気がついた。
「なんだか体が冷たい」
ピキ・・・ピキ・・・
「きゃっ!」
リカはさっきの違和感が何かに気がついた。
「なにこれ!?体が凍りついてる!冷たいよ・・・」
その後リカの意識は途絶えた。


レイナは校舎裏の気の陰に隠れていた。
そこに先生がやってきた。
すぐに気付いたレイナはすぐさま走った、レイナの足は6人の中では速い部類なので追いかけてくる先生から逃げれていた。
しかし不幸なことにその先は行き止まりだった。
結局追いつかれてしまったレイナはタッチされた。
するとレイナは急に寒気を感じた。
「なんだ?」
ピキ・・・ピキピキ・・・
音とともにレイナは足元を見ると衝撃の光景が広がっていた。
「なんだよこれ!?足が凍ってる!」
しかも凍結部分の浸食が進んでいる。
「うわああぁぁ!!先生なんで見てるんだよ!助けてよ!」
浸食がスカート、手、胸へと進み、ついには顔にまで浸食が進みだした。
「たす・・・けて・・・」

      カキンッ!

音とともに口も、瞳も、髪も全て凍りついた。
あの強気なレイナが弱々しい表情を浮かべながら固まっている。
そこにあるのは白く冷たい氷像。


ゲーム開始から40分が経過した。
ハルカは校舎を移動しながら隠れ家を変えていた。
そこで1階の教室で信じられないものを発見した。
「何これ!?もしかしてナナ!?」
そこには氷像となり果てたナナの姿があった。
「見つけたよ」
「ッ!」
後ろから先生の声が聞こえた。
「先生ナナが!ってあぁ!」
ハルカは先生を見て驚いた、その隣にはナナと同じく氷像となったアカネの姿があった。
「先生これはどういうことなの!?」
「見てしまったね」
先生はゆっくり近づいてきた、逃げ場である窓にたどり着く前に先生に捕まってしまった。
そして触れられる・・・
「きゃあっ!」
その手の冷たさに思わず声を上げてしまったハルカ。

偶然近くにいたユーナはその声に気がついきゆっくり教室に近かづいた。
そこでの光景は衝撃的だった。

ピキ・・・ピキ・・・
「体が凍っていく!?冷たい!先生なんのマネですかこれは」
「私は自分の意思で触れた相手を凍らせれるんだよ」
「!?」
「そ、そんなのありえない」
「しかし今それが現実になっていんだがね」
「この2人も先生がやったんですか!?」
「その通り、あとリカちゃんとレイナちゃんもすでに凍ってる、後は君とユーナちゃんだけだ」

(そんな、こんな事って・・・)
ユーナはハルカを助けようとも考えたがこの状況では下手に動けない、ただ見ているだけだった。

ピキパキ・・・ピキパキ・・・
「あぁ!助けて!助けて!」
ピキピキ・・・
凍結部分の浸食が進む、他の4人同様に綺麗に凍りついていき、簡単に砕けてしまいそうな氷の彫刻のような姿になりつつあった。
(あれはユーナちゃん?ダメ、早く逃げ・・・て)
ユーナの存在に気付いたハルカ、しかししゃべってはいけない、それはユーナを危険にさらすからだ。
「もうす君も氷像になるだろう、その後でユーナちゃんを追いかけることにする」
先生は不敵に笑い、凍りつくハルカを眺めていた。
ピキ・・・ピキパキ・・・
「た、たす・・けて・・だれか・・・」
しかしこの状況でユーナが助けに来ても友人が危険な状態になるだけ、ただ意味もなく救いの言葉を出すだけだった。
(ゴメン・・・ユーナちゃん・・・あたしもうダメみたい・・・)
半開きの口も凍りつき、声も出なくなった。
(悲しいよ、これでみんなと会えなくなるなんて)
       
         カキンッ!

涙を流しながらハルカは顔も髪も全て凍りついた、流した涙も凍りつき、悲壮感漂う表情のままただの氷像となった。

その間にユーナはゆっくり距離をとって逃走していた、自分だけでも生き残るとめめと、友達が氷像に変えられるのを見たくなかったから。

音を立てない方法で脱出するには遠回りする必要があり、走っても音を立てるためゆっくり安全地帯へ向かって言った。
先生はもう教室を出ているため隠れながら移動していた。
だがそんな間もなく先生は追いついていた。
「見ぃつけた」
「ッ!!」
ユーナは心臓が止まりそうなほどに驚いた。
「きゃああぁあ!来ないで!誰か助けてぇ!」
「叫んでも誰にも聞こえないよ」
先生はすぐにユーナを捕まえた、逃げようとしたら足の先が凍りつき動けなかった。
「先生!なんでこんなことするんですか!今まで先生はこんな人じゃなかった!」
足の先だけが凍りついているが浸食は進まない。
「最後まで残った褒美だ、全て教えよう」
先生はユーナを布で縛り、抵抗できなくした。
「ハルカちゃんにも話したが私は人を任意に触れただけで凍らせることができる、信じられないかもしれがいがね。そこでこの能力を自分のために使うことにした」
「自分のためって?」
「私は君達のような幼女が好きなんだよ、永遠に自分のモノにする、それが私の欲望だよ」
「そ、そんな、今までのやさしい先生はウソだったんですか!?」
「その通り、君達からの信頼を得てきたのも君達を私のモノにするためだ、今日ここに集まるように仕組んだのもそうだ、今日は監視カメラも止めてある」
「うそ・・・でしょ」
「今からいい所へ案内してあげよう」
そう言うと先生は動けないユーナを連れてどこかへ向かった。
そこは学校の外にある立ち入り禁止区域だった。
そこには気温の低い小さな倉庫のような怪しいところがあった。
その中にユーナは閉じ込められて、先生はまた学校へ戻っていった。

しばらくするとトラックの音がし、先生がハルカ達5人の氷像を順番に運んできた。
「ここは誰も来れない私の倉庫、ここに君達を永遠に閉じ込める、私の氷はよっぽどの温度でもなければ自然には溶けない、ここなら君達を閉じ込めるのに最適だ」
先生は鍵を閉めた、そして先生はユーナの手足を拘束具のようなもので拘束した。
「せ、先生、な、何を」
不安そうにユーナが聞くと先生は
「君は6人の中でも1番好みだ、これから少しその体を好きにさせてもらうよ」
そう言うと先生はユーナの衣服を全て脱がした。
「きゃあああぁぁ!!」
スカートもパンツも脱がされ裸にになるユーナ。
そして容赦なく先生はユーナの幼い体を触り始める。
未成熟な小さな胸も触られ、さらには舐められもした。
先生の手は止まることなく今度は股の方へ差し伸べた。
「先生、そ、そこはらめぇ・・・」
ユーナの声もお構いなしに先生はユーナの体を触りつくした。
さらには唇までも奪われた。
「私は自分で凍らした相手を解凍できる、気が向いたら解凍してあげるよ、そしてまた凍らす」
ユーナの体に触れ、ユーナの体が凍てつく。
「これで氷鬼は先生の勝ちだね、負けた君たちは永遠に私のモノになってもらう」

ピキピキ・・・パキ・・・
全裸のユーナの体がついに凍り始める。
ピキ・・・パキ・・・
「先生!解凍できるなら助けて!助けてよ!あたし氷像になんかになりたくないよ!」
ピキ・・・ピキパキ・・・
「助けて!助けて!助けて!」
股も凍りつき、手も、さらけ出されたまな板のような胸も凍りつき、ついに顔まで浸食してきた。
ピキパキ・・・ピキパキ・・・
「た・・すけ・・て・・・だれ・・か・・・せんせ・・い・・・やめ・・・・・」

         カキンッ!

顔全体が凍りつき、瞳も光を失った氷の瞳となり、長めの髪の毛も白く冷たく凍りついた。
「・・・・・・」
言葉は発しない、ユーナは完全にただの氷像になり果てた。


それから学校では6人の女子が行方不明の知らせだけが入った。

しかし誰も真相を知らない。
知っているのは氷像に変えられた6人と
犯人の先生だけ・・・

もし真実を知った者がいるようならユーナ達と同じ末路をたどるであろう。


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