テイルズ・オブ・シンフォニア〜お子様凍結事件in氷の洞窟〜

作:デュール


ちょこっと注意
本編とは一切関係なく、未プレイのデュール勝手に設定無視で妄想した話です。
なのでキャラの性格などは丁寧に(待て)壊してあるので、キャラを壊したくない方、笑って許せない方はご遠慮ください。





「えぇ・・・・・ボクたちが逝くの?」
「字・・・・違うわよ・・・・」
とある宿屋でジーニアスとリフィルが話していた。
「まぁ、仕方ないじゃないロイドからの伝言だし・・・・」
「ロイドの?」
内容によるとジーニアスとプレセアたった2人で氷の洞窟に行くということだ
ため息をしながらリフィルは
「というより、命令らしい・・・うん」
「命令って・・・・」
人差し指をジーニアスに向け
「っつーわけで逝け!」
「逝くのですか、死にに逝けってことですか!」
「知らん!ロイドがそう言ってた」
はぁ、と重いため息をつきながら彼の武器『剣玉』を持って部屋を出た。

部屋を出たジーニアスにプレセアが寄ってきた。
「あ・・・・一緒に行くってさ」
「そう・・・・・」
相変わらず無口なプレセアは巨大な斧を持ってジーニアスと一緒に宿屋から出た。



そんなわけでジーニアス&プレセアの2人は氷の洞窟へ行った(逝ったとも言う)
「・・・・・寒い」
とつぶやくプレセアの外見に突っ込みを入れるジーニアス
「いや・・・・・当たり前だよそんな半袖じゃあ・・・・」
「・・・・・悪い?悪かったら今度から角砂糖6個入れるわよ」
「いや・・・・止めてください、ボクそんなに甘党じゃないので・・・・」
冷たい目で見られるジーニアス
「それに・・・・・角砂糖入れるのがカフェオレだっていうネタは無しだからね」
「・・・・ちっ」
プレセアの意外な言動に驚くジーニアス
「え?ちょっと・・・・今『ちっ』って言わなかった?」
「・・・・・・にへ」
またもや意外な言動に驚くジーニアス
「うわぁ・・・・かなりの人じゃなきゃ分からんネタを・・・・」
「あ・・・・・前」
「え?・・・・って、あ痛!」
ツララに頭をぶつけたらしい、そのままジーニアスは気絶した。


気絶してから何分経ったのかやっと起きたが体が動かない。
「あれ?動けない?・・・・・ってプレセア?」
「・・・・・・・・」
手足だけが凍っていたプレセアに声をかけるが黙ったままだ。
沈黙を破るかのようにプレセアがまた意外な言動をし始めた。
「・・・・・・にへ、つかまっちゃった」
「・・・・・いや見れば分かる」
「・・・・・・スルーですか」
ジーニアスのスルーにプレセアは彼に聞こえないぐらいの愚痴をこぼした。
「で、何で捕まったの?プレセア一人でも戦えるじゃないか」
プレセアはわざとらしい泣き顔になり
「・・・・・一人は寂しいの」
「寂しいって・・・・」
さっきの泣き顔とは裏腹に真剣みのある表情になり
「それより・・・・どうやってここから脱出するか先決だと思う・・・・・」
「思うって・・・・・」
よく見ればジーニアスの手足も凍り付いていて動かなかった。
「ボクら手足凍っちゃって動かないし・・・・・」
「・・・・ていうより今も凍ってるんだけど」
「え?」
ジーニアスが気づかないうちに2人の手足はじわじわと凍り付いていく
「うわわ・・・・・ホントに凍っていくよ・・・・」
「ちなみに言うとコレットが来てたよ」
「え?コレットが?・・・・どこどこ?」
辺りを見回すジーニアス
「・・・・・目の前だけど」
「目の前・・・・・・ってうわぁ!」
ジーニアスの正面には氷像になったコレットがいた。
「・・・・・既に氷付け」
コレットは自分の手に持つ武器を見たまま凍り付いている状態だった。
悪い予感がしたジーニアス、その悪い予感をプレセアに伝える。
「じゃあ・・・・ボクらもコレットみたいに凍っちゃうの?」
「まぁ・・・・・そうかも・・・・・にへ」
「笑ってる場合かぁ〜・・・・・どうしよぉ〜・・・・」
また辺りを見回すジーニアス、だが助けとなるものは一つもなかった。
ゆっくりと、2人の子供を氷に包まれていく・・・


何時間か経ったのか寒さが激しくなり凍結速度が早まってきた。
「・・・・・っつ、うぅ・・・・・下半身氷付けだよぉ・・・・・」
「私は胸のところまで・・・・・・」
「え?もうそんな所?」
ゆっくりだった氷の侵食は次第に速度を速めていく
「ねぇ・・・・・ジーニアス・・・・」
「え?どうしたの?プレセア?」
何かを言おうとするプレセア、だが氷に阻まれて声が小さくなっていく
「あ・・・・・・・」
「え?プレセ・・・・ア・・・?」
プレセアのほうを向いたジーニアス、だが振り向いた時には既に髪まで氷に包まれている途中だった。
そして数分も経たずにプレセアの氷像が完成した。
ぽかんと口をあいたままの表情、肌も服も全て青白い氷像になっている。
「嘘だろ・・・・・そんな・・・・・」
そんなことを言っている間にもジーニアスの胸くらいまでが氷に取り込まれていく
「まさか姉さんの言ってたことが大当たりだなんて・・・・・・」
氷の侵食ももう首まで達していた。
「ボクも・・・・・凍っちゃ・・・・・」
最後まで喋ろうとしたが氷に阻まれ一言も喋れなくなった。
そして彼もプレセアと同じように何か言いたげな表情を焼き付けたまま氷像と化した。
氷の洞窟の中の部屋に今、3人の少年少女の氷の像が出来上がった。



その後の余談だが凍った3人はたまたま氷の洞窟に来ていたゼロスとしいなに助けられた。
凍結から開放したらしたでジーニアスはゼロスに抱きつき泣いていたとか・・・・
帰ったら帰ったでコレットはロイドの抱きつき、プレセアは布団に潜って寝始め、ジーニアスは泣きながらぽかぽかとロイドを叩いていた。
ちなみにコレットがあそこで凍った理由はロイドを探しているうちにあそこに着いていつの間にか凍っていたらしい。
とりあえず今日も大事は無かったので良しと思ったジーニアスだった。

おわり


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