石化能力者のお話18禁版 その3〜姉妹の結末 後編〜

作:デュール


「たっだいまぁ〜・・・・!!!」
なんとラルはメイが石像と化したリルを運んでいる所を見つかってしまいました。
「え・・・・?お姉ちゃん?どうしたの・・・それ」
メイはためらい無く
「・・・・・ごめん!」
と叫ぶとまた指を鳴らしました。
「あ・・・・あれ?・・・・おねえちゃん?」
ラルの体が石になっていきます。
もちろん、服はぼろぼろに砕け散っていきます。
「おねえちゃん・・・・・やめてよぉ・・・・・
 恥ずかしい・・・・・」
メイは黙ったままです。
それに対し石の侵食は広まるばかり。
「そんな・・・たすけてよ・・・・おねえちゃ・・・・・・」
ついにラルも動かなくなりました。

何分かたったのだろうか・・・メイは全く黙ったままです。

何も言わないメイ、そのとき後ろから一人の男性が姿を現しました。
「ご苦労だった・・・・・それらを譲ろうか」
「えぇ・・・・本当に約束してくれるんでしょうね」
「あたりまえだ・・・」
そのとき男の指から一筋の赤い閃光がメイの胸を貫きました。
「え・・・・」
メイの体は貫かれた胸を中心にどんどん灰色になっていきます。
メイはあわてました、そして男性に対し叫びました。
「ちょっと、これどういうこと!」
「どういうことって、約束じゃないか」
「これがどこの約束よ!私・・・・石になってるじゃない!」
「そうさ、君の体も石にして親の所に届けるつもりさ」
「そんあ・・・・じゃあ、ラルもリルもルル石にした意味が無いじゃない」
メイはそんなことを言っている間に身につけているものがぼろぼろと崩れていきました。
「ひゃぁ・・・・・恥ずかしい・・・・・」
赤くなっているメイ、男は石像になっていくメイを見ているだけ
「やめてやめてやめてぇぇぇぇ」
石になっていくメイは必死に抵抗をする
「お願いだから・・・・元に戻し・・・・」
メイは途中からしゃべりやめた、いやむしろメイが完全に石像になるようなもの
「さようなら・・・・メイさん・・・」
男性はそういうとポケットから携帯電話をとりだし、しゃべり始めた
「三つ子とその姉を石化させました・・・・
 えぇおやすいものですよ・・・・後は部下に運ばしてください。
 え?次があるって・・・はいはいわかりました」
そういうと、男性は物言わぬ石像たちを後にした。

おわり

あとがき
短編物なのに前半後半に分けてしまいました。
これもちょこっとアレンジしました。
次はどうなるんだろう・・・(ぉぃ
それでは!


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