作:デュール
ある家に三人の姉弟がいます。
姉の名前は「大和 優」
弟の名前は「大和 衛」
妹の名前は「大和 苺」
この三姉弟はごく普通の生活をしている・・・・はずですが二人は変な趣味をしています。
弟の衛は大の機械好きなだけでましですが姉の優は人を固めてしまうというとんでもない趣味を持っています。
まぁそれはとにかく(?)そんな三人の暮らしを見てみましょう。
ある日とある家で機械音が連続に聞こえてきた。
「衛~・・・・ま~も~る~」
「んあ?何?お姉ちゃん?」
面倒くさげに振り向く衛
「例の物・・・・出来たの?」
優の言動に衛は反応し
「あぁ・・・・出来てるよ『対象冷凍銃』・・・・・」
「ちゃんと出来るんでしょうね?」
衛はうなずき、机に向かって
「ちゃんと実験したってば、凍らせても死なないから安心して・・・・・それと・・・・」
「そう・・・・よかった、じゃあ・・・・ためしに・・・・」
振り向く衛、その時には優の姿はいなかった
「おい・・・・人の話しはって・・・・もういねぇ・・・・・ったく」
そういうと頭をかき回した。
台所に苺は料理を作っていた。
そこに一人の少女が現れ苺に近づいた、優だった。
「ねえ・・・・いっちご~」
振り向く苺、だが優は銃を持ち苺に狙いを定める
「なぁ~に?おねえちゃ・・・・・」
一瞬の出来事だった、振り向いた苺を瞬間的に氷像にした。
ぱきん!という音がした後には苺の意識も凍り、肌も服も凍り付いていった。
ついでに言うと台所に一部も凍っていた。
「ふふ・・・・・実験せ・い・こ・う!」
ぴょんぴょんと飛び跳ねる優、ふと銃に目盛が付いていることに気が付いた。
「これは・・・・一瞬とじわじわとがある・・・・衛の奴・・・・たまにはいいことするわね~」
と納得している間に玄関からチャイムが鳴った。
「あ、は~い今行きま~す」
銃をしまい玄関へ移動する優、扉を開けたら二人の幼女が立っていた。
「おね~ちゃんこんにちは~」
「こんにちは~」
かわいい双子の幼女は親戚の双子なのです。
ちなみに名前は「大和 蜜柑」と「大和 林檎」といいます。
「いらっしゃい~、ささっ上がってよ」
「「は~~~い」」
(ふふっ・・・・・好都合だわ、この銃で凍らせちゃいましょ・・・・・でもどんな理由でやっちゃおうかな?)
と思いながら案内しようとしたとたん
「「わ~~~~~~」」
と蜜柑と林檎は勝手に上がってしまい、走り去って行きました
「あ、ちょっとどこ行くの!」
優もすぐに追いかけた。
飯を探すために廊下を歩く衛、その対抗側から蜜柑と林檎が走って来た。
「あれ・・・・?あれは親戚の・・・」
続いて優が走ってきた。
「あれ・・・・お姉ちゃん、何やってるの?追いかけっこ?」
「衛~後でジュース入れといて~」
「え?あぁ・・・・・わかった」
理解したときには三人の姿はいなかった。
「やれやれ元気なやつらだなぁ・・・・・」
と頭をかき回しながら台所に行った。
まぁこの後は衛が驚くのも無理はない場面に直面するのはほんの数秒後だった。
「まったく・・・・・どこ行ったのかしら・・・・この銃でカチカチに凍らせようとしたけど・・・・」
と一つの部屋に何かが割れた音がした。
「この音は・・・・・私のDVD・・・・・くぅぅ、あれほど触るなって言ったのに・・・・」
すぐに自室に行く優、どたどたと走りながら大声で叫ぶ
「くぅおらぁぁぁぁぁぁ~~~~~まぁ~~もぉ~~るぅ~~・・・・」
気迫迫る優の表情と叫び、バタンと自室のドアを開けた。
そこにはあの双子の幼女がいた。
「あ・・・・れ・・・・?林檎ちゃんに蜜柑ちゃん」
少しの間、その後急に林檎が
「あ・・・・・あの・・・・これはえ・・・・と・・・・ごめんなちぃ・・・・」
「え~と突っ込み所があるけど、悪いことをしたのは間違いないよね・・・・?」
わたわたする蜜柑、林檎もそれに乗じて
「えとえと・・・・・あの・・・・その・・・・・」
怒られるかと思いきや急に笑顔になる優
「あ・・・・れ?おね~ちゃん?」
「だめだよ~、こんな事しちゃ~」
表情は笑顔のような何か企んでいる表情のような気が二人にはしてきた。
パタン・・・と静かにドアを閉め、銃を取り出し林檎のほうに向ける優
何故かじわじわの方に目盛りが指していた。
「お・・・・おね~ちゃん?もしかして私達を殺しちゃうの・・・・?」
「そんなことはないよ?」
とか言っている優、だが突っ込み所がありすぎで、絶対何かする態勢だった
「で・・・・でもどうしてそんな銃を持ってるの?」
「これはね・・・・・」
蜜柑が講義をした後、優は林檎の足に目掛けて撃った。
水色の光線が林檎を直撃する。
「ひゃぁ・・・・・・冷たい?」
「わわっ・・・・・林檎ちゃん・・・・足・・・足・・・・」
蜜柑が指差した所それは水色に凍りついた林檎の足だった。
「こうするの・・・・・これって悪の幹部っぽいでしょ?」
「いやだ・・・・いやだよ~、凍っちゃうよぉ・・・・・助けて~」
「だ~め~だ~よ、私のお気に入りのDVDを壊したんだから同じ事しなきゃ・・・・・くす・・・・」
そうすると凍結を再開した。
まだ発育途中の足が凍り付いていく、その日常にはあられもない姿を蜜柑はただ見つめているしかなかった。
「足が凍っちゃったね・・・・・じゃあ今度は体にしようかな?」
「お願い、やめて・・・・・・許してよ~」
優はため息をつき
「まだ命乞い?それじゃあ・・・・・」
「え・・・・・許してくれる・・・・・・」
林檎の希望は一瞬にして消えうせた。
体や腕が凍った、それは林檎の恐怖を増す原因にもなった。
「い・・・・・いやぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・凍っちゃう凍っちゃう凍っちゃう・・・・・・」
凍った体を見て、パニックになる林檎、蜜柑はまたその姿に呆然とするだけだった。
「さて・・・・・最後は・・・・・・」
「やめてやめてやめてやめてぇ~~~~~」
「ばいば~い・・・・くす・・・・」
そして優は林檎に目掛けて銃を撃った。
「はぁぁぁぁ・・・・・みかぁ・・・・んぅ・・・・・・」
助けを呼ぼうとしたときには林檎は一つの氷像となった。
「林檎・・・・・ちゃん?」
小さくそしてはっきりと聞こえる蜜柑の声、だが物となった林檎は返事の一つもしなかった。
「今度は・・・・・・蜜柑ちゃんだね?」
「えぇ・・・・・・私何もしてないよ?私は林檎ちゃんを止めただけ・・・・・・ひゃぅ・・・・」
突然優は問答無用に蜜柑の足を凍らせた。
「え・・・・どうして?どうしてぇ?」
「連帯責任です!それに双子の氷像っていうのもなかなか乙でしょ?」
「そんなの知らないよぉ~・・・・・助けてぇ~・・・・・・・ひゃぁああ・・・・・」
またじわじわと蜜柑の体を凍らせる優、そのときドアを開ける音がした。
「ん?まったく人がせっかく悪の幹部になりきろうと思ったのに・・・・」
「何やってるんだよ、お姉ちゃん!」
衛だった、半分焦り気味で怒り気味だった。
「何やってるって・・・・・そりゃ双子の幼女をカチンカチンな氷像製作だけど?」
「お姉ちゃん・・・・・・まったく、いつもそうなんだから通りすがりの少女を無理やり固めて・・・・・」
(また始まった・・・・・衛の説教・・・・・長いんだよね・・・・)
そう思っていた矢先、優は何気に
(ショタ固めはあんまり興味ないけど・・・・・仕方ないか・・・・)
と思うと銃の目盛りを瞬間冷凍にあわせ、衛に放った。
「だからお姉ちゃんは・・・ってわわっ・・・僕まで凍らせるなんて・・・・」
しりもちをつく寸前で衛は驚いた表情で凍りついた。
「んじゃ・・・・・さっきの続き・・・・と」
「ひぃ・・・・・・いや・・・やめ・・・いやぁ・・・・・」
蜜柑の体は優によって凍結されていく、嫌がる蜜柑だが優はその答えには応じず作業を続ける。
「あああああぁぁぁぁぁ・・・・・・・・い・・・・や・・・・・・」
蜜柑の声が小さくなる、完全凍結になった証だった。
凍った蜜柑を見て、優は顔を赤くして
「・・・・・・ふふっ私に逆らうからよ・・・・・悪の幹部は永遠に不滅なの・・・・・なんちゃって」
優の高笑いとともに双子の氷像を弄びました。
ちなみに凍りついた衛を壊そうと思いましたが、大事な弟なのでやめたらしい。
そしてその後、双子の今までの記憶をきれいさっぱり消しました。
もちろん衛が作った『記憶消去機』を無断に使って・・・
双子が帰った後衛にみっちり説教を食らったのは言うまでもありません。
もちろん優が持っていた銃は没収されました。
苺も何とか今までの行為がばれずに元に戻りました。
今日も大変な一日だったようです、明日はどうなるのでしょうか?
・・・・え?衛はどうだったかって?記憶は消さなかったそうですよ。
「いつでも固めて壊しちゃえば証人なんて消えちゃうから・・・・」と優が衛を脅していたそうです。
おわり