兄妹

作:デュール


兄妹はいつも一緒にいる・・・・
いつも一緒に・・・・


ある家に兄妹がいた。
兄の名は長門 初風
妹の名は長門 雪風
ある日、雪風は兄の初風の部屋に行った。
「お兄ちゃ〜ん」
と妹独特のかわいらしい声で兄を呼びながら、部屋に入った。
それに反応するように初風は
「なんだい?お昼はもうすんだよ」
「ちがうの、今日は約束してくれるよね?」
「あぁ分かってるさ、それに今日、お前の誕生日だし」
「うん、絶対だよ」
と言った後にぱたぱたと部屋を出た。
(・・・・にしても相変わらずだなぁ・・・・)
そう思い、頭をかき回した。
突然、部屋の奥から、雪風の叫び声がした。
「お兄ちゃん・・・・助けてぇぇぇぇぇぇ」
「あん?なんだ、また冗談かましてるのか?」
いつもの事だと初風は無視しました。
まあ聞こえます。
「お兄ちゃん・・・・お願い助けて・・・・・」
「おい・・・・どうしたんだ?・・・・・な!」
いつもの歩き方ではなく足取りがふらふらしている雪風に出合った。
もっともひとつの異変が雪風に起こっている。
「おい!どうしたんだ・・・・」
雪風の体は足・腕・顔を残して灰色に染まっていっている。
染まった所は硬く冷たい、というより石になっていると言った方がいいだろう。
「逃げて・・・・お兄ちゃん・・・・」
「馬鹿野郎!お前を残して逃げれるか!
 それより、いったいどうしたんだこの姿は」
次の言葉が何気なくそうなりたいという気持ちがこもっていた。
「私・・・・永遠に・・・・なっちゃうの・・・・・」
一言一言が消えてしまいそうな言葉であった。
そのころには、雪風の足と腕はすでに石になっていた。
初風は励ました、石になりゆく妹を
「大丈夫だ・・・・絶対大丈夫だからな!」
力の限り励ました、だが石化は雪風を容赦なく襲う
そして雪風は自分の最期のように
「ありが・・・・・と・・・・・う・・・・・」
言葉も失った、雪風の瞳も虚ろになり、冷たく変化した。
何分かかっただろうか、突然聞き覚えのない声がした。
「あら?まだいたんだ、君もすぐ私のものにするから」
初風の目の前には20歳くらいの女性がいた。
その一声に初風は
「お前がやったのか・・・・・・」
「えぇそうよ、じゃ手っ取り早く済ましちゃいましょ」
と突然女性がキスをした。
それと同時に初風は顔を赤らめた。
「な!何するんだよ・・・・・え・・・・・何!」
初風の足が石像になっている。
その異変に驚く
「うわぁぁぁぁぁぁぁ」
「あはは・・・・・気に入った?」
「そんなわけあるか・・・・・どうして・・・・・・僕
 ・・・・どうしたんだろう・・・・?」
自分が石化しているのが信じられなくただ混乱するだけ
混乱している間には足から石化の侵食が来て、体・腕を難なく灰色に染まった。
「うぁ・・・・・うぁ・・・・・だめ・・・・」
半ば泣きそうになり、色っぽい声を出して
「だめ・・・・だめ・・・・・僕・・・・石になりたくな」
初風の言葉も途切れた、そして半ば泣きの瞳も涙も石になり、そして初風は完全に石像と化した。
その後、女性はうれしそうに
「かんせ〜い、二人とも・・・・かわいい」
女性は石像になった初風を触りながら
「大丈夫・・・・この快楽はじきに慣れるから・・・・」
女性は兄妹の石像を持ち上げるとどこかへ行った。


兄妹はいつも一緒・・・・
永遠に一緒・・・・


おわり

あとがき
またやってしまいました、またメインが少年固めでした・・・・(汗
微妙に18禁だったりもしたりしなかったり・・・・
次回は多分、版権物でいこうかと思います。
それでは


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