遺跡

作:チャッド


去年 2003年 夏
一人の女性の不運の話です
「ああ〜、どうしよう迷っちゃった」
こう言いながら辺りをきょろきょろと
見回す彼女の名前は 日暮 杏奈 17歳
杏奈は遺跡が好きで、この夏休みを通して
ある山の遺跡に行こうと計画を立てていた。
杏奈は神秘的なことが好きで、遺跡に興味を持ち始めたのだ。
そして、夏休みに入り、楽しみにしていた、遺跡に行く日が来た。
電車、バスを乗り継いでやっと遺跡の近くまで来た。
だが、杏奈は道を間違ってしまったのだ!
「ここら辺なのに・・・・」
杏奈はつぶやきながら
辺りを見回しながら進んでいくと
「あった、きっとあそこだ!」
走って遺跡らしい洞窟の中へ、入っていった。
だが、そこは杏奈が行きたい場所ではなかった・・・
そこには、立て札があった。
「危険 ここから立ち入り禁止」
杏奈はそれに気がつかないで、入ってしまった。
「うわ〜、すごい・・・、やっぱ生はすごいね」
杏奈がそう言った瞬間、何かが聞こえてきた。
「んー、わらわの眠りを覚ますのは誰じゃ」
どこからともなく声が聞こえてきたのだ。
「え・・・今の何?」
杏奈がそこに立ち止まった。
「お前だな、わらわの眠りを覚ますのはお前には、ここを守ってもらおうか」
そう言った瞬間、突然、風が吹いてきたのだ。
「きゃ!」
「でわ、がんばってくれ」
そう言うと、杏奈の足が動かなくなった。
杏奈は自分の足を見て、絶句してしまった。
足が石になっていくのだ!
「足が・・動かないよー どうすればいいの、誰か助けて〜」
だが、彼女の助けには応じず、石化はだんだんと進んで行った。
体全部が石になってしまったが、杏奈の意識はあったのだ。
そして、服がはがれて、遺跡の前に移ったのであった。
「誰か・・・元に戻して・・・」
こう思いながら彼女は門番として生きることになった
       終わり


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