永遠の囚われ人

作:牧師


 一人の少女が薄暗い部屋の柱に両手を鎖につながれていた。
いつから繋がれているのか顔には濃い疲労の色が見え、体中には痣や擦り傷があり、所々から薄っすらと血を滲ませていた。
着ているワンピースはズタズタに引き裂かれ、大きいのに形の良い胸が完全に露出していたが、両手をつながれている為隠す事もままならなかった。
 少女が繋がれている柱は一メートル四方もあり、その巨大な柱が広い室内には無数に生えていた。
違法な建築家が間違えて多く作った訳でも、天井を支えるのにこれだけ多くの柱が必要な訳でも無く、
柱の四方から囚われた者を繋ぐ為の鎖がぶら下っている事から、柱がそれだけの為に作られた事は誰の目にもあきらかだった。
 その柱から垂れ下がる鎖の内の幾つかには、宝石で出来た美しい少女の彫刻が繋がれていた。
少女を模った宝石像は精巧に出来ており、宝石で出来た大きな胸の膨らみに耳をつけると、心臓の鼓動が聴こえてきても可笑しくないほどリアルに作りこまれていた。
 少女を模った宝石像の胸にはクリスタル製の鈴が付いており、それが時折チリンチリンと鳴って透き通った音を薄暗い部屋に響かせていた。
そしてどういった仕掛けになっているのか、その鈴がチリンと鳴る度に宝石像が薄っすらと光りを放ち、キラキラと美しく輝いている。
一つの宝石像が光ると他の宝石像も連動して光り、それがまるでクリスマスのイルミネーションの様に、薄暗い室内を美しく飾っていた。

「くっ!!だめ…びくともしない。指輪を付けた状態でも鎖が切れないなんて…」
 少女の細い手でなく、屈強な男が束になっても切れる事が無い鎖を、少女は何度も握り締めて引き千切ろうとしていた。
その度に少女の手の平が薄く光り、その光が鎖に吸い込まれるように儚く消えて行く。
少女は両手を頭の上で鎖に繋がれていた為、光が鎖に吸い込まれているとは知らず、何度も何度もそれを繰り返していた。
「そんな事を何度やっても無駄ですよ。魔法少女を繋ぐ鎖に普通の鎖を使わない事くらいおわかりになりませんか?」
 他の柱の影から姿を現したのは、ひらひらしたフリルのついたエプロンドレスに身を包んだメイド姿の女性だった。
女性はフランス人形のように整った美しい顔を少し曇らせ、哀れみとも見える視線を鎖に繋がれた少女に向けていた。
「貴方達何者なのよ?たかが下級魔族にこんな事できる訳ないのに…」
 少女は繋がれている鎖でガチャガチャと音を立て、メイド姿の女性を綺麗な顔に似合わない怒りの篭った目で睨み付けた。

 魔族は人や自分より弱い魔族などから様々な方法で精気を吸い上げて、それを自らの力に変えて生きている。
魔族に精気を奪われた生物は、体が石や鉱石(宝石)等に変化する。
 宝石などに変えられた人は死んだ訳ではなく、宝石などに変えられた体の中で永遠に生き続ける。
どんな石や宝石などに変わるかは、精気を吸った魔族の能力によるが、魔族によっては好きな宝石や石等に変える事も出来た。
柱に鎖で繋がれた宝石の少女達も元は生きた人間だったが、魔族に精気を吸われて生きながらにしてその身を宝石に変えられていた。

 そしてその魔族と戦う力を持たない人間を守って魔族と戦っているのは、神界や妖精界の指輪の力を借りて変身する魔法少女達だった。
鎖に繋がれている少女の名は海崎真理奈。真理奈は神界の指輪の力で変身し、今まで数多くの魔族を葬ってきた優秀な魔法少女だ。
しかし真理奈は楽に退治できると思っていた下級魔族との戦いで敗北し、この薄暗い部屋の柱に鎖で繋がれていた。
「下級魔族…、そう呼ばれる者の苦しみなど貴女には分からないでしょうね。魔界では上級魔族に狙われ、運良く人間界や妖精界に逃れても、
貴方達魔法少女と名乗る者にいつ狙われるか分からない、只存在する事すら許されない者達の事なんて…」
 メイド姿の魔族は怒りとも悲しみとも取れる顔をし、淡々とした口調で真理奈に話しはじめた。
「人から精気を吸い上げたとしても、とても上級魔族には勝てない。もし上手くいっててもそれだけ多くの人を手にかければ、
間違いなく貴方達魔法少女や魔法剣士達に見つかってしまう。どちらにしても私達下級魔族が生き残る可能性は低かった…」
 メイド姿の魔族は両手の袖を捲り、手首に埋め込まれた幾つもの小さな宝石の様な物を真理奈に見せた。
「これが私達の強さの秘密、他に私がしてるネックレスも同じ物です。この小さな宝石の一つ一つが意識を持たない物型の魔族を加工した物。
これを埋め込んだ私達元下級魔族を貴方達は新魔と呼んでる筈です」

 本来魔族は物型を最弱最下層とし下級、中級、上級、戦士、騎士、男爵、子爵、伯爵、侯爵、公爵と爵位が上がるごとに格段に強さが上がる。
その階級による力の差は歴然で、下級魔族がどんなに束になったとしても上級魔族に勝つ事など不可能な事だった。
 しかし20XX年、魔界である異変が起きた。今までの魔族と異なる新種の魔族が誕生したのだ。
その新種は物型魔族と下級魔族が融合した事により生まれ、生まれた瞬間に下級魔族より遥かに強い上級魔族を凌ぐ程の力を持っていた。
そしてその新種は意識を持たない物型魔族をその身に次々と取り込み、あるいは物型魔族をその身に纏う装飾品や武器に変え際限なくその力を求めた。
最終的に新種の魔族は下級魔族でありながら、爵位の魔族とほぼ同等の力を持つまでに至った。
 その後、新種の魔族は今まで虐げられていた下級魔族にその方法を教え、魔界の一角に領土を構える一大勢力にまで成長していた。
人間界に逃れていた下級魔族にもその方法は伝えられ、下級魔族は次々とその身に意識を持たない物型魔族を取り込み、新たな力を手に入れた。
今まで魔法少女達に怯えていた反動の為か、下級魔族の一部の者は独自の勢力を作り、人間界で魔法少女を専門に狩る者まで現れ始めていた。
 結果的に真理奈はそういった魔族に上手く誘い出され、何の準備も無いまま戦いにのぞみ、そして当然の様に新魔に敗北しその身を捕らえられていた。

「貴女が…、もし貴女が今まで一度も魔族をその手にかける事無く私達と話し合い、共存を望まれていたなら私達もこんな真似は致しませんでした。
しかし貴女は此処に並んでる他の魔法少女達と同じ様に、まだ一人も人間に手を出していない魔族を一方的に狩り、無慈悲にも葬ってきました。
ですから貴女には永遠に宝石に変わって頂きまして、此処で未来永劫に犯した罪を反省し続けて貰います」
 メイド姿の魔族は真理奈に優しく微笑み、真理奈の乳房を軽く撫で、クリスタルで出来た小さな鈴の様な物を二つ取り出して乳首にその鈴を取り付けた。
「苦痛はありません。此処で永遠に宝石像に変わる貴女へのせめてもの慈悲です。至高の快楽でその身を宝石に変えて差し上げますわ」

 メイド姿の魔族は真理奈の身体にある痣や血の滲む傷跡に優しく指先を這わせた。
「永遠に宝石に変わるのに傷だらけな身体は嫌でしょ?少しだけ我慢してくださいね」
 ほんの少し痛みはあったが、真理奈の身体の傷や痣はメイド姿の魔族が指を這わした所から傷や痣がまるで初めから無かったかのように綺麗に治っていった。
そしてそのままズタズタに引き裂かれたワンピースを、花占いをするように一枚一枚真理奈の身体から引き剥がし、珠の様な肌を露にしていった。
ピリッピリリッとワンピースが引き千切られる音が響く度に、真理奈は頬を赤く染め、裸体を敵である魔族に晒すという恥辱に耐えていた。
「………はい、これで最後ですよ。とても綺麗な身体ですね」
 最後の砦だったショーツを剥ぎ取られ、真理奈は誰にも見せた事の無い恥丘や皮を被った小さな肉豆まで晒す事となった。
真理奈は反射的に露になった秘所を隠そうとしたが、真理奈の両手は鎖を虚しくガチャガチャと鳴らしただけで、晒された恥部を隠す事は出来なかった。
両足も足首の部分を鎖に繋がれている為、足を閉じて隠す事も出来ず、真理奈は顔を真っ赤にし身体を小刻みに震えさせ、唇を噛んで恥辱に耐えていた。
 メイド姿の魔族は真理奈の脇腹に手を回し、母親がわが子を抱かかえるように優しく抱き締め、真理奈の背中をゆっくりと撫で回した。
最初、魔族の愛撫はくすぐったいだけだったが、次第にゾクゾクする様な甘い刺激に変わり、真理奈の理性をジワジワと犯し始めていた。
幾ら抵抗しても次第に身体は火照り、食い縛っていた筈の唇からは熱い吐息と共に一筋の涎が垂れ、魔族を睨み付けていた瞳は涙で潤んでいった。
「そうそう、貴女の胸には女の子にとても人気のある魔法をかけてあげてるんです。こうやって扱くと信じられない位に気持ち良くなりますよ」
 メイド姿の魔族は搾乳する様に真理奈の乳房を優しく扱き、初めはゆっくりと揉んでいた手を徐々に早くしてリズミカルに動かしていた。
真理奈の柔らかい胸は限界まで空気を入れたビーチボールの様にパンパンに張り、乳首から母乳が先走りの様にじわりと染み出して付けられた鈴を濡らしていた。
一度乳房を揉み扱かれる度に甘美な刺激が電流の様に脳裏を駆け抜け、その甘美な刺激は徐々に強くなり、今まで感じた事の無い快楽の領域に真理奈を引き摺り込んでいた。
メイド姿の魔族が美しい掌でシュッシュッと揉み扱く音と、胸に付けられた鈴がチリンチリンと鳴る音が数十秒続いたその時、真理奈の我慢も限界に達した。
「うわぁっ!!なに?なにか来る……、胸で何か弾けそう…、イヤッ!!ああああぁぁぁぁんっっ!!」
 真理奈の口から嬌声が響き、二つの乳房から勢い良く真っ白いミルクが噴射した。
ミルクの噴射と共に、女性の身体では決して味わう事の無い射精の快感の実に数倍にも及ぶ快楽が齎され、真理奈の脳裏がミルク以上に真っ白に染め上げられていった。
それと同時に真理奈の両手は二の腕部分までピシピシと言う乾いた音を立て、煌く碧色のエメラルドに変わり、両足も脹脛まで透き通ったエメラルドに姿を変えた。
 ミルクの噴射による一度目の絶頂の波が引き、少しの間真理奈は呼吸を整え、そこで身体に起った変化に気が付いた。
両手足がまるで痺れた様に感覚が無くなり、薄っすらと碧色の光を輝かせていた。
真理奈は床に反射した光りを見た事で、周りに並んでいる少女達の様に、身体が宝石に変わり始めた事を理解した。
「初めての胸射精の味は如何でしたか?女の身体では本来得る事が出来ない快楽……。たった一度で身体が完全に宝石に変わってしまう娘も居るんですよ」
 メイド姿の魔族は優しくも妖しい微笑を浮かべ、エメラルドに変わった真理奈の右手を撫で回し、ツルツルとした石の感触を楽しんでいた。
暫くその感触を楽しんでいたメイド姿の魔族は真理奈の首筋に軽く口付け、そのまま右側の乳房の充血して勃起した乳首を口に含み、母乳を求める赤ん坊の様にしゃぶり始めた。
「はぁああんっ!!ダメッ、ビンカンになってるから……、そんなに吸われたら…、わ…わたしぃぃっ」
 メイド姿の魔族の形の良い唇が乳首に触れただけで快楽が稲妻の様に脊髄を駆け抜け、甘美な刺激に耐えていた真理奈の理性を快楽で塗り潰して行く。
齎される快楽の為に息の荒くなった真理奈に構わず、メイド姿の魔族は乳首を舌で嘗め回し、吸っていない乳房を優しく揉み扱いて飾り付けている鈴をチリンチリンと鳴らし続けた。
 真理奈は桜色の染めた肌に珠の様な汗をかき、うわ言の様な嬌声をあげながら身体を捩じらせていた。
再び乳房がパンパンに張り詰め、脳裏がビリビリと痺れる甘美な快楽と共に、言い様の無い圧迫感が込み上げて来る。
一度母乳を噴出す時に齎される凄まじい快楽の津波を経験している真理奈は、歯を食い縛って徐々に強くなる快楽に耐えていた。
 メイド姿の魔族はもう一方の手で、最初の絶頂時に充血して包皮が完全に剥けた真理奈の肉芽を摘まみ、上と下で異なる甘美な快楽を齎して真理奈を責め続けた。
真理奈の身体がフルフルと震え、齎される快楽の水量が忍耐と言う名の堤防を越える直前である事を告げていた。
「いやあぁぁぁっ!!す…すったららめぇぇぇぇっ!!」
 メイド姿の魔族は絶頂と共に乳首から吹き出たミルクを勢い良く吸い上げ、バキュームフェラの数倍にも及ぶ快楽を真理奈に齎した。
絶頂と同時に真理奈の手は両肩まで完全にエメラルドに変わり、両足も太ももの付け根の部分まで透明なエメラルドに変わっていた。
それだけでなく腰まで伸ばした真理奈の髪の肩から下がエメラルドに変わり、身体を揺らす度に鈴とは違う、シャラシャラという音を響かせた。
 真理奈は幸運にもエメラルドに変わらなかった蜜穴から、甘酸っぱい香りのする愛液を蛇口の壊れた水道の様に溢れさせ、碧色の足をベトベトに濡らしていた。
「あれで完全にエメラルドの宝石像に変わらないなんて……、少し驚いてしまいました。でも、アレで宝石像に変わって方が楽だったと思いますよ」
 メイド姿の魔族は口の中のミルクを飲み下して悪戯っぽい笑みを浮かべ、視線を真理奈の下腹部に向けた。
二度の絶頂を経験した事により、真理奈のやるせない切なさは我慢の限界を超えていた、激しい疼きは純潔を護って来た膣穴を掻き回す何かを求め、
蜜壷の入り口は、酸欠の金魚の様に大きく口をパクパクと開けていた。
 メイド姿の魔族はその事を見抜いていたが、真理奈の疼きを満足させる物など用意している訳も無く、蜜の滴る恥穴に冷やかな視線を向けるだけだった。
「お…お願い……、何か…この疼きを止める物が欲しいの………。私の…はじめてをあげる……から」
 真理奈は潤んだ瞳でメイド姿の魔族の指に熱い視線を浴びせ、齎される何かを期待していた。
その視線に気付いたメイド姿の魔族は優しく微笑み、熱い蜜が滴る真理奈の膣口にそっとひとさし指を添え、大きく口を開けた蜜壷に人差し指の先を少しだけ突っ込んだ。
指先を僅かに突っ込んだだけにも拘らず、自然に指は蜜穴の奥へ奥へと飲み込まれ、やがて指先は純潔の証である膜に辿り着いてとまった。
「本当にいいんですね?」
 真理奈は顔を真っ赤にして小さく頷き、もう一度小さな声で「お願いします」と呟いた。
メイド姿の魔族は真理奈の処女膜を一気に突き破り、まだ何も侵入した事の無い蜜穴の奥へ指を潜り込ませた。
愛蜜で滑る蜜壷の襞を指先で何度も掻き回し、第一関節まで一旦引き抜いて、さらに中指を加えて二本の指で捏ね回した。
 破瓜の痛みは殆ど無く、激しい疼きを和らげる甘い快楽だけを真理奈は味わっていた。
蜜壷を愛液を絡めて捏ね回すクチュックチュッという音が響き、掌を跳ねた愛液の飛沫が碧色の足を伝って何本も床までの線を伸ばした。
 メイド姿の魔族は先程咥えなかった左側の乳房を口に含み、舌を使って口の中で乳首を転がし、噴出すミルクを再び飲み下そうとしていた。
「すごぉいのがくぅるぅっ。きぃちゃぁぁうぅっ!!あああぁぁんっ、い…いくぅぅぅっ!!いっちゃうぅぅっ!!」
 半開きにした口から小さな舌を覗かせ、齎された快楽で顔を完全に蕩けさせた真理奈は胸から大量のミルクを噴出させ、そのままエメラルドの宝石像へと姿を変えていった。
僅か数秒後には真っ白いミルクを噴出した豊満な胸も、銀色の愛液を滴らせていたピンク色の襞に隠されていた蜜穴も、全て碧色に輝くエメラルドへと変わり果てた。

 完全なエメラルドの宝石像に変わった真理奈は暫く光り輝き、胸に飾られたクリスタル製の鈴をチリンチリンと鳴らしていた。
「これからが本番なんですよ。この鈴の意味が分かったら存分に快楽を味わって下さいね」
 そう言い、メイド姿の魔族はクリスタルの鈴を指で軽く弾き、周りに飛び散った愛液やミルクを魔法で綺麗に掃除して薄暗い部屋を後にした。
『どうして?わたし宝石像に変えられたのに…、いやぁっ!!またいっちゃうっ!!』
 宝石像に変えられた真理奈が絶頂に達する度にエメラルドの身体が薄っすらと輝き、碧色の乳房に飾られたクリスタルの鈴がチリンチリンと鳴り響いた。
身体を宝石に変えられた後も意識がある状態にされていた為、鈴が音を立てるとその振動が身体を伝わり、全身を愛撫されたような甘美な快楽に襲われ続けていた。
繋がれた魔法少女達は全員同じ状態にされていた為、誰か一人が絶頂に達して鈴を鳴らすとその振動で共鳴した他の誰かの鈴が鳴り、結果的に終わりの無い連鎖反応を起こしていた。
 色鮮やかな宝石像に変えられた魔法少女達は犯した罪を償う為、薄暗い部屋の中で快楽の責苦を永遠に味わい続けることとなった。


戻る