ある組織の日常

作:牧師


 真っ白い大理石の床に、少女が二人、身を寄せ合って座っていた。
この部屋の入り口は可動式の床と、天井にある小さな四角い窓だけで、他には小さな窓すらありはしなかった。
少女達は怪しい全身タイツの集団に浚われて、眠らされている間にこの部屋に閉じ込められていた。
 天井の四隅には監視用なのか、ビデオカメラの様な物が取り付けられていた、その他にある物といえば、
天井に点在する小さな照明と、小さな丸いスピーカーがひとつあるだけだった。
少女達の居る六畳程の広さの部屋は、四方の壁も全て真っ白な大理石で作られており、逃げる事が出来ないのを少女達は十分に承知していた。
「あや…、怖いの?身体が震えてるよ…」
 もう一人の少女に声をかけたのは水上玲、私立桜花楼女学院の二年生だ。
あやと同じ様に心の中は恐怖で一杯だったが、隣で小鳥の様に震えてるあやをこれ以上不安にさせない為に、精一杯に平常を装っていた。
美しい顔でにこやかに微笑み、震えるあやの背中を何度もさすって、自らの心も落ち着かせていた。
「れ…れいぃっ。そんなこと言ったってぇ…、だめだよぉっ、わたし…こわいよぉっ」
 玲に抱きついて体を震えさせているのは、同じ私立桜花楼女学院の二年生の徳永あや。
想像力が豊かなあやは、これから自らの身に起こるであろう、悪夢の様な出来事を想像し、黒目がちな瞳に涙を浮かべて、身体を震えさせていた。
 二人とも衣服は全て剥ぎ取られ、生まれたままの姿にされていた為、あやが抱きつくと二人の豊かな乳房がぶつかり、
柔らかい感触と共に少し押し潰された形になった。

 あや達は時計類が何一つ無い真っ白い部屋に閉じ込められていた為、連れて来られてどの位の時間が経ったか知る事さえ出来なかった。
「ふふふっ…、ようやくお目覚めかしら?その部屋の居心地はどう?」
 天井にあるスピーカーから若い女性の声が響く。
あやは一層強く玲に抱きつき、体をフルフルと小さく震えさせた。
「貴女誰よ?いったい何の用なの?今すぐ服を返して私達を解放しなさい!!」
 あやと同じ様に玲も不安で一杯だったが、あくまでも気丈に振る舞い、力強くスピーカーに向かって叫んでいた。
「残念だけど貴方達を今すぐ解放する気は無いわ。その代わり、とっておきのプレゼントをあげる…」
 スピーカーから若い女の声が途切れると、天井にある小さな四角い窓からあや達に向かって、直径五センチほどの管が伸びて来た。
そして管からあや達目掛けて、半透明でヌルヌルとした粘り気のある液体が大量に吹き付けられた。
「きゃぁぁぁっ、れいぃっ、なにこれぇっ?!」
「キャッ!!何これ?ヌルヌルして…、うわっ…気持ち悪い…」
 二人の身体をコーティングした半透明の液体は、異様に粘度が高く、また大量に吹き付けられていた事もあり、
あや達が両手を使って一生懸命拭い落とそうとしても、指の間をニュルニュルとすり抜けて、いつまでも二人の身体に纏わり続けた。
 あやは少しでもこの液体を身体から引き剥がしたいらしく、何度纏わり付かれても、この半透明の液体を拭っていた。
豊かな胸に付いていた半透明の液体を拭い落とそうとした時、今まで感じて事が無い程の甘美な刺激が全身を駆け抜けた。
「な…なぁにぃ…いまの?なんかゾクゾクして…、凄くきもちぃぃ…」
 あやだけでなく、玲も同じ様に急に齎された快楽の為、身体を軽く仰け反らせ、口を半開きにしていた。
『スゴイッ!!私の胸…すごく感じて…、何だか胸じゃないみたい…』
二人とも股間から甘酸っぱい香のする愛液を滲ませ、浴びせられた液体とミックスさせて、ヌルヌルする水溜りを足元に作り始めていた。
「そうそう…、貴方達にはもう一つ、とってもいいプレゼントが送ってあったの。胸がまるで男の人のアレみたいに感じられるお薬よ。
胸から母乳を搾り出せば、男の人の射精と同じ快感を味わえるわ」
 あや達はスピーカーから聞こえてくる女性の声を、朦朧としかけた意識の中で聞いていた。

 最初は齎される快楽に抵抗していた二人だったが、次第に自ら快楽を求める様になり、やがて胸を扱くだけでは満足できなくなり、
お互いの胸が饅頭の様に潰れる位に押し付けあい、乳首と乳首を擦り付けて甘い刺激を貪り始めた。
 あやと玲は何の迷いもなく激しいキスをかわし、恍惚に満ちた表情でお互いの唾液を啜りあい、喉を鳴らして飲み下していく。
玲はキスをしながら開いている右手であやの割れ目を指全体で優しく撫で回し、柔らかい肉襞を指先で挟んで軽く何度も引っ張った。
「あやの愛液でわたしの指がふやけそうよ…、こんなにたくさんお漏らしするなんて、いけない子ね…」
 玲は指についていたあやの愛液を美味しそうに舐め、唾液を絡めた指先を今度はあやの膣穴にゆっくりと根元まで突っ込んだ。
あやの膣壁がグニグニと動いて玲の指に絡みつき、更に奥へと飲み込もうとする。
「ああぁ…あやのなか気持ちいい…、きつくって…、熱くて…、私を求めてるのがわかるわ」
 玲は根元まで突っ込んだ指先を膣内で何度も捻り、いったん第一関節まで一気に引き抜いて、膣を掻き回す様に再び指を根元まで突っ込んだ。
膣内に溜まっていた愛液がプチュプチュと音を立てて飛び散り、床の水溜りに際限なく降り注いでいた。
「れ…れいぃっ…、わたしもう我慢できないっ!!いっしょにイっちゃおぅよ…」
 玲の膣穴にあやの細く長い人差し指と中指が根元まで突き入れる。
その為、二人がお互いの淫穴を犯す形となり、お互いの蜜壷をグチュグチュと音を立てて掻き回し始めた。
二人は身体を震わせて、絶頂が近いことをお互いに感じ始めた。二人は快楽を貪る為に指使いを更に激しくし、快楽の高みへと押上げる。
「ふわぁぁぁぁっ、れいぃっ…!!いくぅぅぅぅっ、いっちゃうぅぅぅぅぅぅっ!!」
「あ…あやぁぁっっ、イイッ、イクッ…、わたしもイっちゃうっ!!」
 あやと玲はほぼ同時に快楽の頂に到達した、そしてそれと同時にお互いの乳首から夥しい量のミルクが噴射される。
本来ならまだ出る筈の無い母乳が二人の胸や顔を白く染めていく、乳首からミルクを勢い良く噴出す事で、射精の数倍にも及ぶ快楽が二人に齎された。
「むねっ!!胸がおかしくなるぅぅぅぅぅ!!ちくびがぁぁっ、ちくびが焼けちゃうっ!!」
「どうしてっ?!み…みるくが出てるっ!!こんなのへんよっ!!イヤッ…、ミルクがとまらないぃぃぃぃっ!!」
 ミルクの噴射と時を同じくして、二人の身体にはある変化が齎されていた。
二人の身体が足元からゆっくりと柔らかさと色を失い、真っ白い大理石へと変わりはじめた。
大理石化は甘美な刺激を伴い、甘美な刺激は稲妻の様に全身を駆け抜ける。
足元から始まった大理石化はフトモモを越えて、二人の恥丘にまで達しようとしていた。
「ミルクきもちいいっ!!イクのがとまらないよぉぉぉっ!!ああぁぁん!!またミルクでいっちゃう!!」
二人の乳首からミルクが止まる事無く噴射され、その噴射により射精の数倍にも及ぶ快楽が齎される。
お互いに掌で愛撫している肉襞や恥穴に突っ込まれた細く長い指、そしてそれを飲み込んでいる膣穴も白い大理石に変わっていく。
 しかし、二人は身体が大理石に変わっている事にも気がつかない位に、快楽に心を犯しつくされていた。
二人の胸から噴射されるミルクが、それ以上に白い大理石になった足に降り注ぐ。
お互いの右手は蜜壷に二本の指を根元まで突っ込んだ形で大理石に変わっていた為、あやと玲は残った左手でお互いをかかえる様に抱き合っていた。
 そして大理石化は二人の腹部を越えて、ミルクを噴射し続ける胸まで飲み込もうとしていた。
「イヤッ…、か…からだがぁっ、固く…かたくなってるっ!!あやの腕とわたしの背中がぶつかってカチカチいってるっ!!」
 二人の背中が大理石に変わり始めた時、ようやく玲は身体に起きている異変に気が付いた。
しかし、今まで齎された快楽のために、既に冷静に判断できる状態では無く、二人は身体が大理石に変わっている事すら正確には把握していなかった。
 二人の胸はほんの一瞬白いミルクの噴射を止め、そして全てを搾り出すように今まで以上の量のミルクを勢いよく噴射した。
心を融かし尽くすのではないかと思われる程の快楽が脳裏を襲い、二人は全身を震えさせて、残った生身の身体を大理石に変えていった。
 腰まで伸ばしていた、玲の長くウエーブの掛かっていた黒髪も真っ白い絹糸の様な大理石に変わり、髪を振り乱していた為に、
大理石製の髪は蜘蛛の巣の様に身体のいたる所に絡まり、そのままの形で永久に解けなくなっていた。
 身体を大理石に変えても大理石化は止まる事無く、二人の細い首筋を白く染め上げ、快楽で蕩けた二人の美しい顔も大理石に変わっていった。
そしてその数秒後、二人の身体から柔らかさは完全に失われ、お互いを愛撫した姿で永遠に時を止めた。
 白い大理石の床に座った姿の、白く硬い大理石の少女像が完成した。

「完全に大理石になったみたいね。処理班、急いであの娘達を回収しなさい。
あの娘達を回収した後で、身体に付いている媚薬入りの大理石化ローションを洗い落として、いつも通り展示室に飾っておきなさい」
 女性がそう命じると、二人の大理石像は床ごと部屋から運び出され、ローションやミルクを特殊な薬剤で隅々まで洗い落とされて、
更に特殊なコーティングを施されて展示室に飾られた。
 展示室にはあや達の他にも無数の石像が並んでおり、二人の横には膣穴を開いた姿で石に変えられた少女が飾られていた、
プレートには石化ローション入りバイブ被験者と書かれていた。

 一時間後、女は人石商事(株)商品開発部とプレートに書かれた一室であや達に使用した大理石化ローションの報告書を作成していた。
この報告書は一週間後の会議で、乳房を陰茎以上に感じる様に変えてしまう秘薬を使った事により、迅速な大理石化を齎した事を評価された。
 そして一年後、人石商事(株)商品開発部は更に怪しい石化薬を開発し、その被験者を探していた。


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